2018/04/10(火)16:16
● ベーブルースを百年後に大谷翔平が超える
♪ エイリアンのこの驚愕のショー・タイム投打打打投 大谷翔平‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ニュースで大盛り上がりの大谷翔平のことを書いておかないわけにはいかない。昨日の朝、最後の三振で小さくガッツポーズしたところを見届けていたが、すでにこの日は用意していたものがあったので取りあえずそちらをアップした。短歌日記を標榜している以上、一日遅れでもしっかりと歌にして書き記しておく。
初登板では、6点をビハインドのチームは大谷効果で逆転し、初勝利投手となった。一日置いて指名打者でホームランを放ち、オープン戦の悪評を少しだけ取り戻した。そう思っていた矢先、翌日も指名打者で二日連続のホームランを打ち、そのまた翌日もホームランを打ち、3日連続の驚異的な結果で米のマスコミとファンを唸らせた。
しして一日空けた昨日、先発登板でのあの快投だ。もう全米ならず世界中が驚嘆したことだろう。6回までノーヒット・ノーラン、四死球もない完全試合を続けていたが、7回に初安打を許しその後に四球も与えてツーアウト、ランナー二塁一塁のピンチ。しかし、それを得意のカットボールで三振に打ち取りピシャリとゼロで締めくくった。
この回で降板したのは監督の「大事に使う」という意識の現れで、予定通りのこと。2日(日曜日)に投手で出て、ウィークデーに指名打者として出るというローテーションは、日ハム時代の栗山監督のやり方。大谷の起用方法などのデータをエンゼルスの監督に伝授してあり、それをそのまま踏襲した結果らしい。このままこのローテが続けば、日曜に投手の大谷、ウィークデーに打者の大谷が観られるという野球ファンにはたまらないルーチンが出来上がる。
この試合、12奪三振、1安打、1四球、無得点のまさに圧巻の「Show Time」。球場全体が大谷コールで大盛り上がりで、7回のピンチで三振を奪った時は異例のスタンディングオベーションでの大喝采だった。MLBではショータイムという言葉を使って盛り上げる習慣があるらしいが、この日のは「SHO Time」で、大谷翔平の「翔」を掛けているのは言うまでもない。
♪ 百歳の人の顔など思いいる大正七年 快挙のありぬ
当然、二刀流で活躍したベーブ・ルースと比較されるわけだが、百年ぶりの快挙と言っても大正時代の話で、状況は今とは全く違う。しかし、彼の記録が百年間も破られなかったのは確か。二刀流で活躍する発想すら持てないシビアな世界なのだから。
大谷の活躍はまだほんの序の口だ。いつか必ず打たれる時も来るし、スランプだってある。しかし、彼はそれを乗り越えて行くだけの知性とフィジカルの強さ、平常心を保てるメンタルの強さも持ち合わせている。
オープン戦で芳しくない結果にあっても、いつもニコニコしていたという。修正期間中であることを自覚していて、修正できる自信も満ち溢れていたようだ。
事実、滑るアメリカのボールでカットボールが抜けていたのを、短時間に見事に克服してしまった。昨日のピッチングで光ったのは、とに角コントロールが良かったこと。思い通りの所へカットボールと最速160キロの速球を投げ込んだその修正力の高さ。
バッティングも、右足を上げて踏み込んでいたのを止めて摺足に変えて結果を出している。直前にフォームを替えることは大きなリスクを伴うが、彼はリスクなんて言葉は持ちあわせていないかのようだ。
体格的にも体力的にも劣る所がないばかりか、柔軟な体とバネのある筋肉は並み居る名選手をはるかに超えているように見える。
メジャーの週間MVPに選ばれた。米大リーグ機構(MLB)が9日(日本時間10日)発表。2日~8日を対象にしたもので、大谷は打者として打率4割6分2厘、3本塁打、7打点、投手でも8日(同9日)に7回1安打無失点、12奪三振で2勝目が評価された。
♪ 伝説のベーブ・ルースを呼び覚まし対話させたき童顔怪人
ベーブ・ルースは、1918年は20試合に投げ、13勝7敗・防御率2.22を挙げる。また、11本塁打を放って生涯初となる本塁打王のタイトルを獲得した。これは2015年現在メジャー唯一となる「同一年度での10勝かつ10本塁打」でもあった。
詳しくは書けないが、彼は本当にすごい打者だったようだ。