♪ 巷には英語英語やエゴの花実に毒あるを知るや知らずや
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英会話が出来たらどんなにか楽しいか、海外旅行の経験が有る人は必ず思うことでしょう。日本語だけで独りの海外旅行をこなす猛者もいますが、不自由なことには違いありません。
私が日本中を放浪していた時、YHで外国人と同宿することも多かったですが、その中には日本語と母国語の対照表を持って真面目に日本語を覚えようとする人と、全くその気のない母国語だけで通している二通りの人がいました。
YHに泊まるのは学生も多いわけで、ちょっと英語が得意な学生は練習とばかりに積極的に外国人との会話を楽しんでいました。それには日本語が全く分からない人の方が都合がいい。「松江城で、日本酒を飲みながら桜見物をしましょう」なんて話を持ち掛けて、話がまとまって盛り上がったりしていました。
私も得意ではないが嫌いでもなかったので、会話に合いの手を入れる程度に参加したりしてましたが、もう少し英会話が出来たらどんなにか楽しいだろうにという思いがあった。必要性があれば誰だって喋れるようになるという思いが強いですが、その必要性が無いままに今に至っている。
殆ど使うことがないので、外国人を目の前にしても直ぐには英会話モードに入れず、かったるい思いでムニャムニャとやり過ごす事になる。
今、盛んにネットの広告があちこち出ている七田式英会話。60パターンの会話文型を頭に叩き込むことで、簡単に日常会話が出来るようになると宣伝していますね。
日常英会話頻出フレーズ60パターン
七田式英会話より
言葉はまさに「習うより慣れろ」で、日本語だってそうして覚えて話せるようになった。文法だの冠詞や助詞、アクセントの位置だの語順だのと、細かい事に囚われていてはとても会話なんかできるものじゃない。実際、語順がでたらめだったり、主語が抜けたり、言い直しや付けたししたりしながら話をしている。
日本の英語は、当初、日本人の頭の良さを心配したアメリカ人が、直ぐには話せるようにならない勉強法を指導したという話がある。
ロクに放せない先生が教えるわけだから、先生の都合のいい教え方をするしかなかったのも確か。
「四の五の言わず、文型を覚えてしまえ」という教え方は正しいと思う。理屈抜きで、百人一首を覚えるように丸暗記するのがいい。文法なんて後から分かってくればそれで良い訳で、入学受験に受かるための勉強そのものがナンセンスなのだ。
最近の受験はヒヤリングにも重点が置かれるようになったようだが、文型のパターンが頭に入っていれば瞬間的に理解できる。あとは単語の意味だけだ。
幼児から英語を教える事には賛否両論あって、日本語がますます乱れて来ている中で英語を覚えてもロクな会話は出来ないという指摘は正しい。昔から「読み書き算盤」が最も大事と言われてきたのに、スマホやSNSの普及によってまともな文章も書けず、言葉も知らない人が世の中に溢れかえっている。
新学習指導要領案 2017年2月15日(読売) 文部科学省は、2011年度から小学校5~6年生を対象に「外国語活動」という時間を年3単位必修化した。2020年にはこれが廃止され、英語が教科となることが決定し、3~4年生には「外国語活動」が新設される。
学校でもいざ英語を教えようとしても、日本語がまともに使えない児童にどうやって教えて行くのか混乱を招くのは必至だ。
日本語をきちっと教え、英語は丸暗記させる。それが理想だろうと思う。あとは間違ってもいいから使う事。使う機会がないのでは覚えてもすぐに忘れるし、身に付かない。
何をするにも嫌いになってしまっては元も子もない。如何に好きになれるか、そこにうまく誘導してやることが重要でしょう。
ポップスが好きな人には英語も得意な人も多い。好きだから身に付くというわけだ。
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