♪ リュウグウへ着陸したというニュース エゴサポニンを泡立てている
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昨夜、エゴの実を使ってさっそく石鹸を作ってみた。これが結構メンドクサかった。
先ずは実を潰す必要があり、ビニール袋に入れて擂粉木で叩くが種が硬くて簡単には潰れてくれない。強引に叩くと三重にした袋が破れてきたりした。仕方がないので、プライヤーを持ちだして一粒ずつ割っていくことに。
かなり手ごたえがあって、ブチッ、ブチッと割れるがそこそこの力も要る。こりゃあ叩いても割れないわけだ。したがって孫に手伝わせることも出来ない。何粒あったか知らないが、一粒ずつブチッ、ブチッと単純作業を繰り返す。
種を割ったものを再度袋に入れて叩く。割ってあっても硬い種が邪魔して、首尾よく細かくなっていかない。すり鉢で擂ったりすればいいのかも知れないが、そんな事までする気が起きない。
料理で言えば「粗みじん切り」というところ。ここまでやってこの作業は終了だ。要はエゴサポニンが取り出せればいいわけだから、これで充分だろう。
水を入れてよくよくかき混ぜると、真っ白い泡が立った。おお、まさに石鹸だ!
手を入れてみると、あの石鹸特有のぬるぬる感がまったく無くてサラッとしている。石鹸には苛性ソーダが入っているのでヌルヌルするが、それがないのだから当然か。でも、ちょっとばかり拍子抜け。これで本当に汚れが落ちるのか?
孫と一緒に風呂へ入り、抽出液を洗面器に入れてさらに泡立て。あらかじめ汚しておいた布を入れて、さあ洗濯だ。この作業だけは孫も参加できる。
手洗いなんてことが孫に出来るはずもなく、液の中でこねこねと布を回して揉んでいるばかり。それじゃあ汚れは落ちないぞと、選手交代してジジの出番。昔の洗濯を思い出しながら、両手に持ってゴッシゴッシと擦り圧し洗い。持ち上げて様子を見ながら何度か繰り返した。
汚れが、落ちている様な落ちていないような感じだったが、取りあえず水洗して乾かしておくことに。
一晩乾かしておいたものがこれ。うっすらと汚れが付いているものの結構落ちている。もっとも、汚れは雨でぬかるんだ庭の泥を擦り付けただけのもので、繊維の中にまでは汚れが入っていないだろうし、乾かしてもいない。乾かしてあれば尚更落ちにくいだろうから、本当にエゴサポニンの作用で落ちたのかどうか、判断は難しいところ。
反省点は、実をもっと細かく擂り潰してエゴサポニンをしっかり取り出してやることと、汚れ物を幾つか用意して結果を比較できるように知るべきだった。木の実からの石鹸づくりはモノ作りに違いないけれど、こんな実験みたいなことにあまり熱心にはなれなかった。中途半端なまま終わった感は否めない。
サポニンを含む実のなる他の木のうち、近くにあったサイカチの木は何故か枯れてしまっているし、ムクロジの木があるともっと面白いのだろうが、近くには無いし、第一見たこともない。ムクロジやーい。
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