♪ この日から冬なんですとねこ二匹爺を温めるために寄りくる
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12月1日に、爺さまは夜中に僕とアランの2匹の猫にサンドイッチになって寝返りも打てなかったことを書いたけれど、それは一晩だけだった。それで、翌晩以降は足を延ばしてゆっくり寝られてホッとしていたの。
それが夕べまた、違う形で爺さまを苦しめることになった。
爺さまは、メダカの水替えとか庭の整理などをしていたせいか右の腰を痛めていて、日中はまともな動きも出来ないで辛そうだった。
夜11時ごろベッドに座って少し本を読んで、横になったものの右腰の鈍痛が邪魔をしてなかなか寝付かれない。そこへアランが来て布団の中に入って行った。2日3日は婆さまの布団で寝ていたのに、どういうわけかこういう風に時どき変わる。
仰向けで寝ても横向きに寝ても腰が痛い爺さまは、寝返りもままなららず余計に寝にくくなった。まるで二重苦、緩やかな拷問を受けれいるような有様だ。
それだけならまだしも、何故か知らないけど僕もその布団で寝ることになったのだから不思議でしょうがない。アランに引き寄せられるように、アランが潜り込んでいる布団の右側のすぐ下辺りに、ドカッと横になったのだから爺さまは驚いたねぇ。
「何でだよ~!」選りに選ってこんな時に2匹が乗って来るなんて・・・「サンドイッチじゃないだけマシだけれど、俺は腰が痛いんだよー」「これじゃ三重苦だ、寝られるもんじゃない~」と悲痛につぶやくも、まともに動けないんだからどうにもならない。
腰は痛いし重たいし、蚊が一匹羽音を立てて顔の周りを飛び回るし、うつらうつらしている間に変な夢を見るし、三島由紀夫の『天人五衰』の透のように「知らぬ間に自分の身のまわりに、緻密な悪の構図が張りめぐらされているかのように感じ」たりしていたようだ。
2匹の猫はいつの間にかいなくなっていた未明に、またアランが布団の上に乗って来た。爺さまはぼんやりとした頭で、未明の階下で戸を開け閉めする音を聞いている。
「ずいぶん早く起きたんだなあ」と、婆さまの今朝の行動に感心してふと時計を見ると、7時20分を指していた。「えーもうそんな時間?」まだ5時ぐらいかと思っていたので、ビックリしている。
そうか、今が一番日の出が遅いんだっった、昨日書いたばかりじゃないか。
腰を擦りながら起きた爺さまがPCの前に座る。僕は、まだ陽が射さない二階の部屋で居場所がないので何んとかならない?と爺さまに訴えていた。アランは爺さまの布団で寝ているけれど、夜じゃないんだからもう布団に乗る気は起らない。
爺さまが膝に毛布を掛けたのを見て、その上に乗っかった。しばらくここで陽が射すまでの時間を潰そう。
このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。
日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。
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