間氷期は温かいだけではなく気温の変化が少なく安定しているのに対し、氷期は寒いだけでなく寒暖の差が激しく気候全体が不安定であることがわかってきている。
福井県の三方五湖の一つである水月湖に堆積する「年縞」、すなわち何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層をもとに10万年以上のスケールで過去の気候変動を分析してきた、中川毅・立命館大学古気候学研究センター長は、「最近の異常気象の多発は地球が氷期に逆戻りする証左ではないか」と感じていて、「人類が温室効果ガスを放出することで、次の氷期を先延ばしにしているのかもしれないが、過去の間氷期に長さから勘案すると、地球はいつ氷期に戻ってもおかしくない」と警告を発している。 RIETI(独立行政法人経済産業研究所、英語名称:The Research Institute of Economy, Trade and Industry)の記事を一部引用しました。