♪ こころという恐ろしきもの持ちながら人体きょうもわれを立たしむ
今年も9月に受けた住民健診の結果が送られてきた。*印がいくつかあるものの、そんなに変化もなく及第点というところ。
こういう風にグラフになっているとその変化がよくわかる。年々痩せていっていることが一目瞭然で、まあ歳なのだから増えていくよりもよっぽど良いだろう。昔のズボンがはけるどころか緩いくらいになってきて、スリムな次男が穿かなくなったズボンをもらったり。
痩せて体力まで落ちるのはいただけないが腹は減るので、この辺を維持できそうなので問題はないだろう。
去年よりも中性脂肪がずいぶん減っている。そして善玉(HDL)コレステロールが増えて、悪玉(LDL)コレステロールが減っていて、総コレステロールも減っているなんて、理想的な展開だ。
コレステロール値を云々するよりもLDL(悪玉)とHDL(善玉)の比の方が問題と言われている。
LDをLHで割った数値が2以下が理想で、2.5を超えると心筋梗塞や脳梗塞などを招く率がレッドカード・レベルになるという。つまり、LDLが高いことを問題にするよりも、HDLが低いことを問題にするべきだということ。今回は1.13とかなり低い数値になっている。
糖代謝、いわゆる過去1~2ヶ月前の血糖値の数値である「HbA1c」は、4.6~6.2%が正常範囲とされていて、6以下に収まっていれば問題ない。赤線の上が定位置になっているが、5.7辺りを推移しているのでそう気にすることもない。今後もウォーキングを続けることが大事だ。
今回、血圧がすごく高く出て、測り直してもあまり変わらなかった。この日はなぜか朝から緊張していて、体の奥の方で何かがざわめいている感じがして落ち着かなかった。どこかに悪いところがあって検査結果が出るのが怖いというようなことなどないし、気になることがあったわけでも、何かを恐れているわけでもない。ただただ、普通の日だったのに変な感じだった。
人体は自分で説明できないものを秘めていて、臓器や器官と様々な組織が、絶え間なく情報のやり取りをしている。そして、一々それを脳に報告されるわけでもない。自分が知らないところで、営々と行われている細胞たちの行動の何かが、ふと揺らぐようなことがあって、こういう症状を見せたりするんじゃないかと思う。
人体はものすごい精密機械で、自ずから動いて37兆2000億個の細胞(60兆個というのは嘘らしい)が自発的に総合的にまとまって、どんどん更新されながら働いている。誤作動を起こしたりもするし、劣化もしていく不思議な生きもの。まったく、その偉業に対して何のリスペクトもないままに済ませていることを申し訳ないと思う。
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