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2021.12.06
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カテゴリ:ウォーキング

♪ 長崎で江戸の敵を討つように足の裏から脳そそのかす


 中二日のウォーキングのきのう、先日作ったスマホ・ホルダーを初めて使ってみた。最初は肩にたすき掛けでやってみたものの、どうもスマホの重さが邪魔をして具合が悪い。前に持ってきても後ろに回しても、腕に触れてきて鬱陶しい。位置を上げても下がってくるし、固定する方法を考えないとダメかと思ったり。

 いっそのことウェスト・ポーチ風に腰に巻いた方が良いかと思ってやってみると、これがなかなか具合がいい。



 スマホを出し入れするのに、縦になっているよりは横の方がやりやすいし、紐を引かなければ飛び出す心配もない。出すときも、掴みやすいので落とす心配もない。

 家を出たのが4時20分ごろだったのできれいな夕日が見えるだろうと、南方面に向かう。すぐに日は傾いて、並行で走っている産業道路に出て眺めてみた。



 天気はあまりよくなかったが地平の際は雲がなく、美しい夕焼けを見ることができた。スマホ・カメラのテストも兼ねて、あれこれ設定を変えて撮ってみている。



 薄暗くなりかけた旧堤防道路。外の埋め立て地に変わった実を付けた木があった。見たことがある気もするが名前が思い浮かばない。



 5キロほど歩いて、帰途へ。昔は海が見えただろう高い位置にある裏通りにまわり、途中からかなり暗くなってきた道を歩く。人っ子一人いないが、さみしいとかいう気持ちはない。



 途中から元の堤防道路に出るがその頃はもう真っ暗で、前方の遠くの明かりを見ながら歩く。余分なものが見えないので自ずと歩くことに集中することになる。スピードが出てるのかどうか分からないような感覚の中で、無心に歩くというのもなかなかいいものだ。

 昔の人はこれが当たり前だった。街頭もなく、車やバイクのライトもない、民家もまばらな土の道を一心に歩いていた。時計もないので時間は体内時計に頼るだけだし、距離を測る物差しもない中で、旅程が夜になってしまうことは命にかかわることだったに違いない。



朝日新聞GLOBE

「人は移動するほど幸せを感じる」マイアミ大准教授アーロン・ヘラーらのチームがネイチャーニューサイエンスに発表。
 「人間には環境を探求する欲求がある。多くの哺乳類は、今あるよりも優れたものが存在するかどうかを確認したい欲求がある。」「筋肉が鍛えれば大きくなるように、新しい場所に行くと脳が鍛えられ、ストレスへの耐性が高まり、健康が改善される。どれだけ遠くへ、ではなく、どれだけ多様な新しい場所へ行くかが重要。」

 京都先端科学大・川上浩司教授は、不便益(不便がもたらす益)を「時間がかかるようにする」「アナログにする」などで不便にすることで「発見できる」「主体性が持てる」といった益が得られると定義する。楽じゃないけど楽しいというものもそうだと。
 京大の特定教授の時、学生たちと京都で「左折オンリーツアー」を企画。「目的地へ最短で行くのではなく、回り道をすることで新たな発見がある」と。
 ちなみに、川上浩司教授はケイタイもスマホも持ったことがないという。私と同じ匂いを感じて、親近感を持った。今まだ56歳だから、老人の保険的な意味でスマホを持つにはまだ大丈夫だ。

 また、起業家たちが「歩きながら発想する会」をつくって実行していたりする。アリストテレスやニーチェは歩いて思索し、ベートーベンは散策、ダーウィンもよく歩いたとか。アップルのジョブズは歩きながらの会議や交渉を好んだ。
 スタンフォード大教育学大学院のダニエル・シュワルツ教授が、研究し証明している。「膨大な記憶で抑え込まれていた脳のフィルターが減り、アイデアが意識上に出てくる」「創造性を増すホルモンが分泌される」ポイントは、「自然に繰り返すそれ自体を考える必要のない行為であること」という。しかし、ただ漫然と歩いているだけではだめで、前もってテーマを決めておく必要はあるらしい。

 私は、自転車に乗るよりも歩くことが好きで、ましてや車に乗っているよりも好きば。若いころはいろいろ無茶をやった車好きだったことを考えると、ずいぶん変わったものだと思う。
 歩くことには大きな意味が内包されている。“徒歩を馬鹿にしちゃあいけない” と、今はつくづく思っている。

 例外中の例外ではあるけれど、伊能忠敬は55歳から地図作りを始めて、測量しながら毎日20キロ歩いたというから恐れ入る。総距離なんと4万キロを踏破したというから、人間業とは思えない、まさに偉業だ。





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最終更新日  2024.05.31 06:02:59
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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