2021/12/11(土)09:12
□ オミクロン株上昇中
♪ 変異より進化と呼ばん宿主を知らず痛めず感染させゆく
オミクロン株について、まだはっきりしたことは分かってはいないものの感染力は強いが重症者は出ておらず、無症状の場合も多いことから今までのものとはずいぶん様子が違うようです。
オミクロン株は、アルファ株やデルタ株とは別の系統のウイルスに、多くの変異が重なることで現れたと考えられ、最近まで検出されておらず、どこで生まれたのか分からないとされています。
また、オミクロン株では感染するときの足がかりになる表面にある突起部分、「スパイクたんぱく質」にある変異がおよそ30と、デルタ株などの3倍ほどあるほか、ウイルスが増殖する際に必要な酵素に関わる遺伝子の変異も起きているらしい。
国際的なウイルスの監視網が届いていないところで発生したと考えられていて、オミクロン株の感染力や病原性について世界中で研究が進められている。南アフリカはワクチンの接種率が25%しかないので、感染が進んだとも言われている。今後、WHOや国立感染症研究所などが情報を更新していく予定になっており、近々答えが出てくるだろうという。
名古屋テレビニュース
オミクロン株は11月24日にWHOに初めて報告された。南アにおける病院での集中治療室(ICU)使用率は、今月4日までの3週間で6.3%にとどまり、デルタ株が流行した7月よりも大幅に低い。一部の地域では入院患者約1200人のうち、人工呼吸器が必要だったのは4人だった。(WHO アフリカ地域事務所 12月9日)
新たな感染者数が約2万人で、新たな死者は36人だった。検体の一部しか解析されていないため、オミクロン株による感染がどの程度に上っているかは不明だが、単純に計算すると致死率は0.18% となっている。
ウイルスによっては、短期間で大量のウイルスを作って直ちに宿主を殺すのではなく、むしろ宿主へのダメージが少なくなるよう少量のウイルスを長期間に亘って持続的に産生(持続感染)するものがある。宿主細胞が増殖する速さと、ウイルス複製による細胞死の速さが釣り合うと持続感染が成立する。テンペレートファージによる溶原化もこれにあたる。持続感染の中でも、特にウイルス複製が遅くて、ほとんど粒子の複製が起こっていない状態を潜伏感染と呼ぶ。
週刊女性PRIME
人類は生物進化の最後尾にあり、他の動物からのホストジャンプにより多数のウイルスがヒトにとっての病原体となったと考えられる。それらのウイルスも、天然の宿主では無害であることが多い。そうなる仕組みは、弱毒化したウイルスが感染した宿主は長期間行動し、感染の機会が増えるため、ウイルスの適応進化を起こす、と考えられる。
すなわち、一般に長い目で見ればウイルスは弱毒化する。しかし、短期的には強毒化する場合もあり、長期的な弱毒化を理由にウイルスを軽視することはできない。Wikipediaより
♪ バーチャルに浮かれる我らお化けよりリアル微細のウイルスが怖い