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歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2022.01.23
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カテゴリ:正月

♪ 題詠を墨にしたため三文字の宛名を書きて宮家をおもう


 新春恒例の「歌会始」が1月18日、皇居で行われました。ことしの「歌会始」のお題は「窓」で、全国と海外から合わせて1万3830首の短歌が寄せられた。その中から10首が選ばれ披露されました。遅まきながら、皇族の詠まれた歌と入選歌を載せておくことにします。

 



天皇陛下
 世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ

皇后雅子さま
 新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり

秋篠宮さま
 窓越しに子ら駆け回る姿を見心和みてくるを確かむ

天皇、皇后両陛下の長女愛子さま
 英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓

秋篠宮家の次女佳子さま
 窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ

常陸宮妃華子さま
 幼子は新幹線の窓に立ち振りむきもせず川ながめゐる

寛仁親王妃信子さま
 成人を姫宮むかへ通学にかよふ車窓の姿まぶしむ

三笠宮家の彬子さま
 蛍光灯映る窓辺に思ひだす大正帝の螢雪の苦を

高円宮妃久子さま
 車窓より眺むる能登の広き海よせくる波は雪降らしめつ

高円宮家の長女承子さま
 コロナ禍に換気もとめて閉ぢぬ窓エアコン眺めてしばし案ずる
入選者(年齢順)敬称略

 富山県 西村忠(85)
  剱岳三ノ窓より朝日さし富山平野に田植はじまる

 福岡県 高木典子(84)
  海を見るうしろ姿の絵のありて時をり共にその窓に立つ

 福岡県 田久保節子(81)
  柿わかばきらめくまひる窓あけて天道虫を風に乗せやる

 香川県 藤井哲夫(78)
  出来た子もそれなりの子も働いて働きぬいて今日同窓会

 東京都 三浦宗美(68)
  夫逝きて十年(ととせ)を過ぎし今もまだ窓のそとには灰皿のある

 青森県 高橋圭子(60)
  斜陽館に少しゆがんだ窓ガラス津島修治も見てゐたはずの

 東京都 川坂浩代(55)
  パソコンの小さき窓にそれぞれの日常ありて会は始まる

 茨城県 芳山三喜雄(49)
  ベランダに鯉幟ゆれる窓を指し君は津波の高さ教へる

 東京都 伊藤奈々(41)
  窓を拭く人現れてこの場所がほぼ空だつたことに気が付く

 新潟県 難波來士(16)
  窓の外見たつて答へはわからない少し心が自由になれる
召人 敬称略
 菅野昭正
  きはやかに窓に映えたる夕虹は明日の命の先触れならむ

選者 敬称略
 篠弘
  一本のザイルたぐりて窓を拭く岩場をこなす若者の腕

 三枝昂之
  夕映えの町が暮らしの町となり窓にひと日の灯が点りゆく

 永田和宏
  閉ざすとき窓に光の残りゐて呼べど応へぬ人ありわれに

 今野寿美
  廃校の窓の下にもこの春の花あり土地の人が植ゑにき

 内藤明
  まづ窓の位置を決めたり夏の夜に父と作りし模型の小部屋



10人の入選者のうち9人が儀式に参加

 今回も応募しましたが、やはり入選は難しいですね。1万3830分の10ですから1380倍の競争率ですし、全体のバランスに則って選ばれているようですから・・。
 後日、いつものように考察してみたいと思います。

 来年の歌会始のお題は「友」で、「友」の文字が詠み込まれていればよく、「友人」や「友好」のような熟語にしてもかまいません。
作品は、18日から9月30日まで受け付けられます。






最終更新日  2022.01.23 09:42:59
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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