
♪ 4軒の新住民の名はすべて「大」に始まる春が来にけり
新築中の住宅の全貌が見えてきた。中の大工仕事がようやく終わり、クロス張りとか内装の工事への段階に入るようだ。
大工さんとときどき立ち話をする。いろんな話が聞けて楽しい。近頃はすべて工場の機械でプレカットするので、大工が腕を発揮する機会が無くなってしまっている。細々した手作業の要る場面にしか必要とされないようだ。何とも気の毒なことだとおもうが、時世の変化は誰にも留められない。
棟上げの時に、柱や梁がなんかの理由で折れたりしても、電話で工場に部材の番号を伝えればパパッと作って、作業中に届けてくれるという。小僧の時から身に付けた必須の技術も役に立たたず、鑿を研ぐ必要もない。鋸も切れなくなれば替え刃を使うので目立ての必要もない、など・・・。
白アリはいくら消毒しても、すでに入ってしまったものは上へ上がっていくので、土台だけやっても意味がないという。最近は米松を使うことが多いらしく、白アリの好きな木の一つだという。
この正面のリビングから外を眺めた感じは悪くない。道路より高くなっているし、距離もあるので落ち着いた感じがする。しかし、この前庭も駐車場としてコンクリート固めになってしまうのかもしれない。
端材やさまざまなゴミが分別して篭に入れてある。篭に入らないものがあったので、聞いたら好きなだけ持って行っていいとのこと。使えそうなものを選んでもらっておいた。
今は集成材をよく使う。密度が高く、狂いもないのでかなり丈夫。その代わりかなり重い。1m弱(15×9㎝)のこの端材、2面にウレタン塗装がしてある。鴨居か梁に使ったものだろうか・・
このお宅、4月30日まで工事期間が設けてある。3月中に内装、設備を終え、外周りの工事が4月中頃までかかるのだろう。その工事と入れ替わりに、その隣の工事が始まることになっている。工事期間は3月10日から8月31日。まだまだ落ち着かない日々が続くことになっている。
一つ面白いことがある。すでに入居している2軒と、新しい2軒の苗字の頭文字が、すべて「大」の字。何という偶然。こんなことって、そうそう有るもんじゃない。
最初の2軒はまあ偶然だなぁと思っていた。そして3軒目もそうなって、ほう!という感じ。4軒目が工事のあいさつにみえて、名前を見てビックリ。え~?!また~!!
これは「吉」の卦に違いない。このエリアのこの場所で、何かいいことがありそうな・・・
「大」は、「両手・両足を伸ばした人」の象形から成り立っている。多くの意味を持つ。
①「おおきい」②「おおいに」③「おおきさ(大きいこと。また、大小の程度)」④「根本(物事が成り立っている基礎になる物)」⑤「優れている」、「地位・身分・人格等が高く立派」⑥「尊敬して上に添える言葉」⑦「おおよそ(細かい点を除いた主要な部分)」⑧「強い」、「力・勢い等が強い」⑨「久しい」⑩「遠い」⑪「粗い」⑫「重い」⑬「だいとする(重んじる、尊ぶ、誇る、実際より偉い者だと思い込む)」
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