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2024.03.30
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カテゴリ:驚いたこと

♪ かくなるは精子一個の性能のパワーアップを図るしかない


 とうとう人の血液中から発見された。
 2022年、科学誌『Environment International』誌に発表されたオランダの研究によると、アムステルダム自由大学の研究者らが健康なボランティア22人から提供を受けた血液サンプルを調べたところ、17人(77%)の血液からマイクロプラスチックが検出されたという。

 実に半数から飲料用ボトルに多く使われているポリエチレンテレフタレート(PET)が見つかった。さらに36%から、使い捨ての食品容器や多くの製品に使用されているポリスチレンが検出されている。

暮らしの中のいろいろなプラスチック


400年以上も土に還らず、化学物質の運び手になってしまう。

 あらゆる分野で使われているプラスチック製品。環境や気象条件によって細かい破片となり、そこかしこに散らばっていく。直径5mm以下の微小なプラスチックの破片は、雪深い山脈(エベレストの頂上)から海底(マリアナ海溝)まで地球上のあらゆる場所で見つかっている。
 また、ほこりや食べ物や飲み水、人間の胎盤や哺乳瓶からも発見されている。


このスプーンに乗ったリサイクル済みの細断プラスチックが、人間が毎週摂取する可能性のあるマイクロプラスチックの量に相当する。(BUSINESS INSIDERより)

 これまでの研究で、マイクロプラスチックは水道水のほか、大人や乳児の排泄物、食塩に混じっていることが判明した。2019年の分析によると、我々が食べるもの、飲む水、吸う空気にマイクロプラスチックが含まれているため、アメリカ人は平均で毎年約5万個のマイクロプラスチック粒子を摂取し、ほぼ同量を吸い込んでいるという。2021年の別の調査では、人間は毎週平均して、クレジットカード1枚分のプラスチックを摂取していると推定されている。

 また、マイクロプラスチックを食べた小魚をより大きな生物が取り込むことで、マイクロプラスチックが食物連鎖を通じて多くの生物の体内に蓄積されることも明らかになっている。



 血液中で発見されたマイクロプラスチックは、水や食品、特定の歯磨き粉、リップグロスなどの化粧品などのほか、タトゥーのインクを介したり汚染された空気を吸いこんだりなど、複数のルートで体内に入った可能性があると研究者らは考えているという。

 血液中のマイクロプラスチック粒子は排出されず、ほかの臓器にとどまっている可能性があるという。マイクロプラスチックが血液脳関門を通過して脳に蓄積するかどうかを調査する必要があると。


 プラスチックというのはポリエチレン、ポリプロピレン、塩ビ、ポリスチレンなどのポリマーから構成されている。ポリマーだけではプラスチックの性能は維持できないので、製品プラスチックには必ず添加剤が加えられている。これが内分泌かく乱化学物質環境ホルモン」と呼ばれるもの。

「プラスチック 」(FOR BEGINNERS SCIENCE 8)東京現代書館 p85(2001)

 プラスチックの環境ホルモンは、ヒトや生態系に悪影響を及ぼすことが科学的に確認されてきており、特に発達期の子どもや精子、生殖器などへの悪影響が懸念されている。

ヒトの精子の減少加速 70年代から6割減
 1年ごとの減少率は2000年以降2倍になっていて、「数の減少速度は緩やかになるどころか、激しい落ち込み方を示しているという。

 精子の数の減少が、中南米、アフリカ、アジアの男性にも見られたということは、その原因となる生活習慣や環境因子が世界的に存在することを示唆している。何世代にもわたって環境化学物質の影響が蓄積することで問題が加速するのではないかと考えられている。
 母親が妊娠中にさらされるのと同じ化学物質や生活習慣の要因(不健康な食生活、喫煙、肥満など)に、胎児もさらされる。そして誕生後、これが次の世代へと受け継がれる。
 また、母親だけでなく父親から受け継がれる可能性もある。母親の子宮内で、父親からの精子のなかにある何かが生殖器の発達を妨げる原因になっているのかもしれない。

 この難題を乗り越えないと、人類は滅亡に向かっていくことになる。


☆追記



New England Journal of Medicine』に2024年3月6日付で掲載されたこの研究論文の著者らは、通常であればリスクが低いと考えられる患者に見られる心血管系疾患の増加に、プラスチック汚染が関与しているのではないかと考え、この研究に着手。

 脳に血液を運ぶ動脈にたまったプラーク(脂肪の多いコレステロール)について調査。すると、プラーク除去手術を行った257人の調査対象患者のうち、その半数以上の患者のプラークがマイクロプラスチックやナノプラスチックを含んでいた。

 研究チームがその後34カ月にわたって調査対象者をモニタリングしたところ、プラークにマイクロプラスチックが含まれていた人は、そうでない人に比べて、非致死性の心臓発作や脳卒中を起こしたり、何らかの原因で死亡したりする可能性がほぼ5倍高いことが明らかになった。(BUSINESS INSIDERより





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最終更新日  2024.05.15 06:49:31
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