♪ 生き越しの過去を切り捨て断捨離にせいせいとして流転なるべし
あれこれ片づけているとこんなものも。数々の個展での芳名帳。ついつい開いてみたりする。懐かしい名前が並んでいて、今はもういない人も多いし、名前に記憶があっても顔が思いだせない人もいる。
ああこの人も来ていてくれたんだと、改めて気づくこともある。その当時はすべてが必死で余裕がなく、何をするにも初めてのことばかり。
後半は軽い鬱になって営業活動が出来ず、作品も売れずにストックをかかえる羽目に。でも自分なりによく頑張ったと思う。
子どもが生まれた翌年に脱サラするという無謀な決断をし、「なんとかなるんじゃないの」とその深刻さの微塵もない妻の一言で苦難の作家生活に。
誰もやらない技法を追求していたこともあって、試作品などの染め布がかなりあったがほとんど捨てた。作品には思い入れがあり、簡単には捨てられない。
現役の時は仲間や知人も多く、いくらでも貰い手はあっただろうが、今になってはもう無理だ。
残っている布の一部を「ゆいの会」などに持って行ってやろう。今日短歌の会の忘年会がありメンバーの一人がその役員をしているので、話してみよう。
|
|
|