
♪ 抗っている人はみな美しい風に向かって鷺が飛びゆく
モラルが崩壊しかかっている。凶悪犯や青少年による犯罪は減少しているのに、大人のそれも社会的地位や責任のある人が犯罪を犯している。
今までの常識では考えられないような破廉恥で人格を疑うような犯罪が後を絶たない。教師による児童の盗撮とか、警察官による万引きや婦女暴行などなど枚挙にいとまがない。
拡大 この元銀行員の犯罪は最低最悪のものだろう。いくらそれが出来る立場にいるからといって、それをやっちゃあお終いだ。出来心だとしてもその金額と件数が半端じゃない。被害者数は60人以上に上る。40代の女性と聞いてまたビックリだ。4年半で十数億円という金を投資に流用したという。
最大手の銀行という最も信用できるはずの、その内部でこのような犯罪が行わたことが大問題だ。何も信用でき空くなる。
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そして、元大阪地検の北川検事正による同僚女性への性的暴行事件。被害者の女性が刑事告訴。公判に入り、自白から一転無罪を主張している。あまりにもむごいことになっている。
氏名も顔も晒して国家公務員法違反などの疑いでの告訴・告発したことで、世間から誹謗中傷されとんでもない状況に追い込まれている。
涙ながらに心境を語っている。今の率直な気持ちを申し上げると、被害申告なんてしなければよかった。痛みをこらえながら自分ひとりで我慢すれば良かった。そうすればこんなにまで苦しい思いをさせられることもなかった。
家族を苦しめることもなかった。
検事としてのキャリアを失わずに済んだ。
一生懸命仕事をしている職員に悲しい思いをさせることもなかった。
信じていた同僚から裏切られ、信じていた上司から誹謗中傷され、検事総長らから疎まれることもなかった。
親しかった仲間と、楽しく仕事を続けられていたかもしれないのに、被害申告したせいで、私は自分の恥をさらしただけで、大切なものをすべて失ってしまった。
組織のトップから受けた性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられることだなんて、思いもしなかった。
私はただ再び苦しんでいる被害者の方々に寄り添うことができる、検事の仕事に戻りたかっただけなのに。 |
被害者の女性検事は、無罪の主張に転じたことに対し「どこまで愚弄し、なぶり殺しにすれば気が済むのでしょう。いよいよ実刑判決が見えてきたことに焦り、自己保身ゆえに再び否認に転じたのだと思います。検察トップが犯した重大な罪と、被害者を傷付け続ける無反省で無神経な言動に見合った長期の実刑判決を求めます」と書面にてコメントを発表している。
まるで自分が悪いかのような立場に追いやられ、さらに精神的な苦痛を強いられることになる。
事件後、北川健太郎被告は女性に対し「時効が来るまで食事をご馳走する」と話したほか、書面で「本件を表沙汰にすると、マスコミに検察庁がたたかれて組織が立ち行かなくなる」などと伝えたという。
人を裁く立場から反転して人を救済することをも内包している検察官。自己保身から相手を貶めることを平然とやってのけるという、身の凍るようなこの事件。背後で検察庁が糸を引いているかもしれない。
また被害者は、同僚の女性副検事が、『事件当時、酩酊状態ではなかったので行為に同意があったと思う。PTSDの症状も詐病ではないか。金目当ての虚偽告訴ではないか』などと、私を侮辱し誹謗中傷する虚偽の内容を故意に吹聴していたことが分かった」と明かしました。女性は検察庁内で“二次被害”に遭ったとして、この副検事による一連の行為についても刑事告訴している。
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絶対にこの女性を助けてあげなければいけない。こんな横暴が通るようでは、日本の民主主義が疑われる。男尊女卑の悪弊が無くならない。
お上には逆らえない。
寄らば大樹の陰。
触らぬ神に祟りなし。
出る杭は打たれる。
江戸時代じゃあるまいし、反骨と矜持を持って悪人とは戦わなければ、この国は良くならない。自殺者が出ても平気でうそをつき通すような政治家。
自民党が少数与党になって、ようやく反対意見が通るようになった。一党独裁を許していたのは国民だ。それを壊すことが出来たのも一人一人の意思表示のお蔭だ。
未来が楽しいものだと思える国を作らないと。それは決して金銭的なものなどではない。政治に対する信頼と、そこから生まれる見通しの良さ。「大変そうだけど、頑張れそうだ」と思える未来だ。
今朝の富士山のように。
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