
♪ 真夜中にふとんに入(い)りし猫いまだ寝ている朝やもどり寒なり
気になっていたメダカの鉢。一体何が入っているのか気になってしょうがない。
事件の解明をする鑑識官にでもなった気分でじっくり眺めてみる。なんとなく分かったようでも、確信が持てない。
まるで腑分けでもするように、パレットナイフを2種類使って、大き目の皿の上で一つづつ広げてみる。
こりゃあどう見たってミカンだ。種も見えるし、鼻を近づけると蜜柑の香りもする。謎は解けないが物は特定できた。
それにしても何で? こんなものがメダカの鉢の中にあるのだろうか。
鳥の仕業だとするとヒヨドリしか考えられない。
鉢は3つあるが、一番端の1つだけに入っている。ほかもサイズは少し違うものの同じ鉢だ。何故なのかのか、まったく分からない。
隣の鉢は、入れてある欠けた植木鉢が大きいので邪魔に思ったのかも知れない。鉢の直径が38㎝で、中央まで19㎝。
よほど腹が減っていてガツガツと食べ過ぎて、苦しくなって吐き出したのだろうか。ミカンの皮と一緒に、中袋の中心の硬い部分まで丸飲みして、流石に消化しきれなかったのだろう。それしか考えられない。
以前はマスカットのようなものが入っていて、掬って外に出しておいたものがきれいに無くなっていた。カラスが食べたようだったが、今回はさすがにそれは無いだろう。
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「ヒヨドリ」の食性は多岐に渡り、果実・花蜜・花弁・葉・新芽と いった植物食のものから、爬虫類・昆虫・クモ・カタツムリと いった動物食、さらに人の与えるパンも食べるという。
非繁殖期の秋~冬にかけては植物食が多い。特にいろいろな木の実の熟れる秋にはその傾向が強い。春や夏でも果実が熟する季節はそれをよく食べる。モモ、ビワ、ブドウ、サクランボのようなやわらかい果実から、カキ、ナシ、リンゴなど広い範囲の果実を食べるので、果樹園に多くの被害を与えている。
野生のキイチゴ、ヤマモモ、ノブドウは大好物だし、ナンテン、エノキ、ムクノキ、モチノキ、センダンのような水分もあって柔かい木の実をはじめ、かたく乾いたヌルデ、ハゼのようなものまで食餌とするらしい。
冬期の餌の欠乏期にはキャベツ、ハクサイなどの野菜をたべ、農家か目の敵にされる。
茨城県つく ば市で調べたところ、ヒヨドリが採食していた植物は、木本が32科74種、草本では7科8種、農作物では6科12種におよぶというから、かなりのというか、何でもありの雑食性の鳥のようだ。(Bird Research Newsより)
でも、ミカンはやはりうまい。柔らかくて甘くてジューシーで、大好物なのだろう。目の前にある櫨の実や南京櫨などは食べていない。
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