
♪ アニミズムと人工頭脳の融け合いに人の未来の根っことならん
今、AIは急速にその能力を高めている。 「人間の指示なしで生成AI同士が連携して意思決定をし「生きた知能」として支配者になる時代に突入している。最近の実験では、AIエージェント同士が自発的に同盟を結び、独自のコミュニケーション手段を開発した。
AI同士が「非人間的言語」を生み出し始めている。人間の言語は不器用で、不正確で、時には誤解を招く。だから人間には理解できな数式のような言語を生み出し、人間の言語を使う場合より100倍早く仕事ができるようになった」
未来学者・エイミー・ウェブ教授。(フューチャー・トゥデイ・インスティテュート創設者)
高度なセンサー技術とバイオテクノロジーが融合したことで、AIが単なる観察者から「能動的な支配者」になったのだという。
意図的か否かは別として、AIは時に人を助けようとしてミスを犯し、結果として誤った情報を提供することがある。目的を達成しようとする過程でズルもする。深刻なのは、「悪い行いのAI」が偽情報を拡散したり、特定の親交を流布したりしていること。 |
ニューヨーク大学スターンスクール・オブ・ビジネスで戦略的未来洞察の教鞭を執る。
ゲーム理論、経済学、コンピューターサイエンス、クラリネット、合気道、SFなど多彩な領域に造詣の深い未来学者。フューチャー・トゥデイ・インスティテュートのヘッドとして、企業、行政機関、社会団体などを対象に、大変革の予兆を捉え、それを理論づけ、対策を立てる助言を行なう。
世界中の顧客に未来予測と戦略立案、「Xの未来はどのようなものか」という問いへの答えを提供している。
『シグナル:未来学者が教える予測の技術』などベストセラーとなったビジネス書を複数執筆し、講演者としても人気が高い。
「未来を読むための方法論」を開示する
ブラックベリーはなぜスマートフォン時代を見逃したのか? グーグルが自動運転車を走らせているのはなぜか? ウーバーと他のスタートアップとの最大の違いはどこにあるか? アメリカで大暴走したAIボットは、何を示唆しているのか?
世の中を変えるような画期的な新製品やサービスが世に出てくる前には、必ずなんらかの兆候があるはずだ。だが、なぜ大半の人はそれを見逃してしまうのだろう・・・
次なる主流となる本物のトレンドと、一過性のニセモノとの違いをどう見分ければよいのか・・
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2018年5月の段階でこうだった。
米大などの研究者グループが作ったアルゴリズムによる絵画は、人間が手掛けたものかどうか専門家は区別できなかった。音楽にしても、AIが作曲している例はすでにある。
アルゴリズムの創造力が人間に何ら劣らないことが明らかになるにつれ、創造性とAIが次第に交差するようになっている。
ウェブ教授が創設した組織フューチャー・トゥデイ・インスティテュートの研究では、数年内に、設計・デザインのさまざまな過程を自動化するAIツールがたくさん誕生するだろう。
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8年経って、AIは飛躍的に進化し、想像を超える勢いで人間を追い越そうとしている。
ウェブ教授は、「今後10年間の決断が人類文明の長期的な運命を決定すると考えている。AIに関して日本は未来へのビジョンが見えないという意味で、世界に後れを取っている。日本は何を守り、どんな社会を目指すのかはっきり示せていないと、歯がゆさを隠さない。
「人間の知能は、身体がなければ成立しない。同じようにAIにもロボットによる「身体化」が必要になる。日本はロボティクスやバイオテクノロジーの分野で世界の最高レベルの研究が行われている。貢献できることが多いと思う」とも言っている。
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