♪ むねに棘かくし生き来し折節の花盗人は薔薇に手の出ず
満開となりたる浪花茨(ナニワイバラ)なり。去年(こぞ)とほぼ同じ開花となりにけり。花数多いを当然と思わず眺めいる爺のその思い入れの深きなり。
嬉しくて何度も載せて飽きられて、呆れられてるこの爺。浪花の茨この花が大好きなので止められぬ。親の因果か子の罪か、俗に塗れて生き越しの泡色吐息はくばかり。ほのかなる香りの底に秘めしもの、白薔薇花に淡交というありかたを思いおり。
昨年のブログに書きしその思い、くどいを覚悟で再録の図々しさの許し乞う。
「真っ白な無垢そのもののこの花は、われの理想とするところ。オリジンの姿そのまま潔く、病気に強く虫さえも、寄せ付けないのが好ましい。清々しくも飾り気なく、硬くて強い棘を持ち、安易に人を寄せ付けぬ。我にも似たるところあり、高倉健も重ねつつほれぼれ眺めいるばかり。」
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しののめの窓辺に目覚め、夜来より風雨のひびき花落ちる、こと知るときぞ悲しけり。
一日を雨降り続く報あるも昼には上がり、その後の風の強まり無きことを願うばかりの朝(あした)なり。濡れそぼり、輝く白の極まりの花びらしかと見届けむ。
夕ぐれの薄明のなか力尽き、散りゆく様の美しくあれとぞ思うばかりなり。美しきもの命はかくも短くて、実と棘残すさだめとて儚く夢の過ぎゆきぬ。
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最終更新日
2025.04.23 09:00:29
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