
♪ 白花が好きな爺と数独好きが時に埋もれている昼下がり
河口湖大石の高台
今日から五月。立夏を予感させる朝日が、りゅう弾砲の発射のごとく差し込んでくる。
昨日の午後2時半過ぎ、兄貴が貸してあげた本を返しがてら、缶ビール持参で遊びにやって来た。
つい最近、耳石が動くとか言う「良性発作性頭位めまい症」になって大変だったとか。朝起きる時に起こるらしく、眩暈がして激し吐き気で何度も吐く。出るものが無くなってもまだ嘔吐の発作があるというから、かなり辛い。
医者に診てもらったらこの病名。治療法はなく、石が変なところに入ってしまったのを戻す運動をするしかないんだとか。
酷い症状の時は「嘔吐止め」の薬が出るくらいで、予防のための運動をすること指示されたらしい。今は収まっているが、いつまた起こるか分からないという。
そういえばカミさんの卓球の仲間にも経験者がいて、「朝起きる時はゆっくりと起きること、とにかく急激な動きを避ける必要がる」といっていたとか。
調べてみると、あるサイトに
内耳には「蝸牛」と呼ばれる音を感知する器官と、「半規管」と呼ばれる回転を感知する器官が3本あり、その間に「耳石器」と呼ばれる、重力や体の方向など直線加速度を感知する器官がある。
耳石器は感覚細胞(有毛細胞)の上にゼラチン質の耳石膜があり、その上に数多くの耳石がついているという構造をしています。いわばゼリーの上に小さな粒々が乗っているような状態で、頭を動かすとこの耳石が動くことで感覚細胞が刺激され、方向などを感知する仕組みになっている。
何らかのきっかけで耳石が剥がれ落ち、半規管のいずれかに入り込むと、中で耳石が動くことでリンパ液の流動が起こり、その刺激でめまいが引き起こされます。本来、体が回転したときに起こるはずのリンパ流動が少し頭を動かしただけで起こってしまい、回転したような刺激の情報が誤って脳に伝わってしまうといもの。 |
めまいが起こる頭の位置は人それぞれで、大きく分けると、*目薬をさそうと上を向いたとき、*シャンプーをしようと下を向いたときなどの「縦の動き」と、*寝返りを打つときなどの「横の動き」で起こることが多いらしい。
ぐるぐる回るような回転性のめまいで、1回の発作は通常1分以内の短時間でおさまるが、再び頭を動かすと目が回るということを繰り返す。吐き気や嘔吐がある人もいるが、通常、耳鳴りや難聴はない。 |
膝が痛いので歩く気がしないとかで体重が増えているらしい。この症状で2日間食べられず体重が減ったと喜んでいたら、すぐに戻ったと嘆いていた。
小さい字が読みずらいので本も読む気がしないとかで、数独に凝っているらしい。★5つの超難問をやっているらしいので、頭の方は使っているようだ。
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前に来た時にジャズのレコードをかけて、興味がありそうな素振りだったので、BGMにしてビールを飲みながらダべリング。大工は昼食に出たまま戻っていなかったので、いい具合に静かだった。
これと言って趣味のない人なので話題に事欠くようなものだが、こっちは話が出来れば何だっていい。健康のことから始まって、世間話的なものまで話題はいくらでもある。勝手に一人喋りにならないように気を付けながら、あれやこれやとバラまいては十分楽しめた。
ジャズのレコードは色々掛けて楽しんでもらったが、音量を上げてもうるさくないのを体験してもらったりもした。普段は9時の位置で聴くボリュームを、10時半ぐらいまで上げる。さすがにかなりの音量になる。「これでも会話ができるのは、30㎝のフルレンジで能率が90dbあるスピーカーだからなんだよ」なんてプチ能書きをたれながら・・。
夜は無理だけど、昼間はけっこう外に音が漏れてるが気にしないで聴いている。前の日に、斜め向かいお母さんが、「この子、ジャズの音を聴きながら体を揺すってました。」と、1歳の女の子と一緒に微笑んでいたのは嬉しかった。
兄貴も帰り際に「嫌にならなかったのでジャズは好きなのかもしれない」みたいなことを言い、また聴きに来ると嬉しいことを言って帰っていった。良い心持ちで電車に乗ったことだろう。
大方の人がそうであるように、聞かず嫌いかあるいは聞くチャンスがないために、ジャズに対する偏見がある。うるさい音楽だとか、よく分からないとか言う。分かる必要なんかないのに、分からないといけないと思い込んでいる。抽象絵画をみて “絵解きするような鑑賞の仕方” は間違っているのと同じこと。
ロックでもそうだけど、音のこちら側で “受け身で聴いていると喧しい” が、音の中に踏み込んで “入り込んでしまうと喧しくなくなる” 。それに気づいた時は、天動説が地動説に変わったくらいの驚きだった。私にとって、その実感は大きかった。
鼻っから拒否して寄せ付けようとしない偏見というものは、ほとんど無理解から来るものでしょう。理解しようとしないことに疑問を感じないのが問題でもある。
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