
♪ わが狭庭に潤いくれる雨水の枯渇にあえぐ夏が近づく
明日から前線が北上して梅雨入りするところも出てきそう。九州では大雨の可能性があり土砂災害などの注意を呼び掛けている。
梅雨早々に大雨となる恐れ。9日は近畿や東海も雨で、関東も南部ほど雨雲がかかる。週明けにかけて太平洋側ほど雨量が増える所も。
梅雨入り早々に、西日本を中心に梅雨最盛期の雨の降り方となりそうだというから、今年の梅雨は油断ならない。
そもそも、大気中の水蒸気が増える条件がますます整っていくので、いつどこで大雨による災害が起こるか分からない。
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現在の大気の温室効果は約5割が水蒸気、2割がCO2によるもの。大気中のCO2濃度が増加することによって、温暖化が進行すると考えられている。
温暖化での気温上昇に伴い、自然のしくみによって大気中の水蒸気が増えることにより、さらに温暖化が進むことが予想される。
実際に大気中のCO2濃度が増えた場合の地表気温上昇は、さらに大きくなると考えられる。これは気温上昇とともに、自然界のしくみによって大気中の水蒸気量が増加するためらしい。
大気中に含まれうる水蒸気量は「飽和水蒸気量」と呼ばれ、大気温度の上昇に伴い、飽和水蒸気量が増加することで、大気中の水蒸気量が増加する。
海に囲まれた日本は水蒸気にスッポリ囲まれているようなもの。特に太平洋と言う大海原は 、“水蒸気という名の生き物の大繁殖地” となっている。
日本列島各地でトンデモナイ大災害をもたらしている。想定外の豪雨を降らせる神出鬼没のゲリラ雨、徐々に太って勢力増しながら虎視眈々と狙いを定めるようにやって来る台風、居座って大量の水蒸気を引き寄せては、分身のような降水帯を送り込んでくる大蛇のような梅雨前線。
植物と同じように、逃げることなど出来ない極東の小列島。人間の勝手な振る舞いによって痛めつけられている大地は、驚異的で強大多様な水の力に為すすべもない。
便利、快適、心地いい。頭の良いはずの人類は、それが地球にとって「いかに苦痛であるか」を、これぽっちも考えて来なかった。
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*今年6月2日、ナイジェリアでは過去60年間で最悪とされる激しい豪雨に見舞われ、大規模な洪水が発生し甚大な被害が出ている。
*2024年4月、アラブ首長国連邦(UAE)とオマーンが暴風雨に見舞われ、鉄砲水が発生したほか、世界で2番目に利用者の多いドバイ国際空港でフライトの欠航や遅れが相次ぐなど混乱が生じた。死者も出ている。
5月、アフガニスタンの北東部、バグラーン州等で洪水被害が発生。近年、深刻な干ばつに悩まされてきたが、今春以来、各地で豪雨が降り、洪水被害が報告されるようになっていた。
11月、イギリスで低気圧「ストーム・バート」が上陸し、各地で大雪や大雨、高波、洪水などを引き起こしている。スペインでも前例がないという集中豪雨による洪水で大きな被害が出ている。
9月、ネパール各地で大雨による大規模な洪水と地滑りがあり、少なくとも148人が死亡、100人以上が負傷した。
ヨーロッパ中部で週末にかけて豪雨による洪水が発生し、16日までに広い範囲で影響が出ている。ルーマニア、オーストリア、チェコ、ポーランドでも死傷者が出ている。スロヴァキアでは、首都ブラチスラヴァを流れるドナウ川の氾濫で、旧市街地が洪水に見舞われている。
*23年9月、北アフリカ・リビアで発生した洪水で、被害が特に大きかった東部の港湾都市デルナの市長は13日、死者が2万人に上る恐れがあるという大災害があった。
*22年8月、アメリカでは南部ケンタッキー州で先月来の大雨が続き、鉄砲水などによる洪水も発生し少なくとも37人の死亡が確認されている。
7月、オーストラリア・シドニーをこの年3度目の洪水が襲い、4日間で800ミリの雨が降った。シドニーの一部では、4日間の降雨量が平年の約8カ月分にのぼった。
7月、中東イランの各地で大雨となった。国内31州のうち20州で洪水や鉄砲水、土砂崩れが相次ぎ、首都のある北部テヘラン、中部のヤズドやイスファハン、西部ロレスタン、南部ケルマン各州などで大きな被害が出た。61人が死亡、行方不明者は32人にのぼった。
5月、バングラデシュ北東部では、過去20年近くで最悪の洪水被害が出ている。
2月、ブラジル南東部リオデジャネイロで集中豪雨があり、約3時間で1カ月分の雨が降り、地滑りや鉄砲水が発生。
*21年12月、マレーシアを過去数十年で最悪規模の洪水が襲っている。8つの州で深刻な洪水が発生し、複数の町や村の一部が冠水。数万人が避難を余儀なくされた。
11月、カナダのブリティッシュ・コロンビア州が豪雨による洪水被害に見舞われ、水蒸気を大量に含んだ空気が熱帯地域から極点に向けて移動する現象により、24時間で1カ月分の平均降水量を記録。道路や鉄道が寸断され、数千人が取り残される事態となった。
10月、中国の北部・山西省で、70以上の地域・都市で豪雨による洪水で、多くの家屋が破壊され、土砂崩れも起きている。
9月、ニューヨークで、熱帯性低気圧「アイダ」の影響で、米東部では1日夜から2日未明にかけて記録的豪雨に見舞われ、市長が「歴史的な気象事象」が発生しているとコメント。
9月、アラビア半島では、上空のジェット気流が例年に比べて北よりに蛇行し、暖かい空気を南へ、冷たい空気を北へと運んだ。冷たい空気の中では低気圧が発達しやすくなり、一連の嵐によって、ところによっては数時間で 1 年分に相当する降雨があった。
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