
♪ サドンデスの攻守交互の総力戦何が起きても驚かぬこと
高校野球はベストエイトの準々決勝が一番面白い。まさにその醍醐味を見せてくれた昨日の試合。
第1試合:「去年の優勝校・京都国際×山梨学院」
大谷翔平(二刀流&盗塁王)の再来と言われる2年生のエース・菰田陽生(身長194センチ、体重100キロ、50メートル走6秒4の俊足)は、疲れが出て四回途中降板したものの、五回には走者一掃の三塁打を放ち、結局11:4で快勝。
前の試合は、岡山学芸館を相手に6回途中1安打無失点の快投、打っても4打数3安打3打点の活躍。3回に150キロを計測(自己最速の152キロ)して、その片鱗を見せつけている。14:0の大勝。
今日1日休養日があるので21日、準決勝:第2試合の沖縄尚学戦で、投打に活躍する姿が見られるだろう。
第2試合:「日大三×関東第一」の東京同士の対決。5:3で日大三が接戦を制した。
4回に代打で登場し先制のタイムリーヒットを打った豊泉悠斗選手は、これがこの夏、地方大会も含めて初めての打席。「必ず出番が回ってくる」と信じて、朝も夜も時間があるときには素振りを続け、準備を怠らなかった。
この試合に向けて「相手エースのカーブだけにねらいを絞る」と左投手のカーブに設定したピッチングマシーンを使って練習取り組んできたという。
三木有造監督は、そんな豊泉選手を「チームでいちばん練習をしているし、変化球を打つのも得意」と、四回1死一、三塁に代打で起用。期待に応えて3球連続のカーブの後、5球目の外角のカーブをミートして三塁走者を呼び込み、打線に勢いを与えて3点をものにした。
高校球児の鑑となって、語り継がれていくことだろう。
第3試合:「選抜優勝校・横浜×県岐阜商」
痺れるほどの好試合。県岐の藤井監督は「100回やったら99回負ける相手、その1回を掴むための心得を選手の心に叩き込んだ。「いろんなことが起こるだろうが、すべては想定内。甲子園で『お祭り』をしよう」
五回を終えて4点リード。勝利がチラつき始めるとミスが起きる。六回の守備で、1死満塁で二ゴロのダブルプレーチャンス。一塁手の足がベースに届かずセーフとなり、焦った一塁手が無人のホームへ送球してしまい、2者が生還。
八回にもエラーで追いつかれ、延長タイブレークの十回にもエラーで3失点。
そんな窮地でもベンチは、「いいゲーム!いいゲーム!」と、明るい言葉だけが飛び交ったという。
坂口の適時打で三塁走者和田は生還し、サヨナラ勝ち
すかさず3点を奪い返し、同点の十一回裏2死一、三塁。ミスをした一塁手のライナーが三遊間を破りサヨナラ勝ち。気が付けば、3試合で1失点の横浜から16安打8得点。
あらゆるアクシデントを「想定内」とポジティブにとらえ、延長十一回の壮絶な戦いを「快哉のお祭り」にして魅せた。
「明るくないと楽しくないし、楽しくないとうまくならない。常に明るく、前向きに夏のてっぺんを取りに行こう」と、ことし春の岐阜大会で準々決勝で敗退したあと、3年生が集まってみずから目標を立てたのだという。
九回のサヨナラのピンチ。レフトがピッチャーとサードの間に入り、「内野5人シフト」を敷いた。この内野5人が前進守備の状況で、スクイズを強行したことに驚いた。
軽く当てれば打球が頭上を越える可能性と、スクイズが成功する確率を考えるとどうなんだろう?
転がったボールを捕った、ファーストのグラブトスは見事だった。スクイズを見事に阻止したのは、月に1度は練習していたという成果が、見事に出た瞬間だった。
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