
♪ 米作の無施肥、不耕起、無農薬。無労、非資金、脱炭素なり
12日に常滑へ行ったもう一つの目的は、自然農法で稲作をしているという現場を見に行くことだった。
「不耕起、無施肥、無農薬」の完全自然農法で、種はバラまきで全く手間を掛けないで稲を作るという、本来の自然の力を活かしたお米作りを踏襲している。
現場を見ない事には何もわからない。でも、見ても分からないことも多いはず。
おお、やってるやってる!
「こんにちは~」と声を掛けて、近づいて行った。 


刈った稲を束ねるための指導をしていた。
リーダーは40年以上前から取り組んでいて、その弟子があちこちで小さいながらも自分でやるようになっているらしい。私の知多市にもやっている人がいるらしい。この日も知多市の人が一緒に作業をしていた。
数反の田んぼで実践していて、幾人かが受け持ってそれぞれを管理しているらしい。
 

稲の株を見るとちゃんと列になっていた。ばらまき播種と聞いていたが、
一応ラインを引いて蒔くのだろうか。
自然栽培なのでどうしても草が生える。草は勢いが強いので草取りは欠かせない。今年は暑かったので草取りが2度しか出来なかったらしい。それでも作柄は良くて昨年よりも収量も多くなるようだとのこと。暑い方が成績がいいらしい。
黒い稲があった。 黒いけど緑米と言うらしく、もち米なんだとか。
長年、試行錯誤の連続だったのでしょう。米の種類もいろいろ試してみて、ここまでになるまではかなりの苦労があったことでしょう。もっと詳しく聞きたいが、作業の邪魔になるので適当に切り上げないと・・。
この日は稲刈り2日目で、参加者はリーダー夫婦の他、若い男女と中年女性1人。ちょっと寂しい感じ。私も、実家が半農半漁で田んぼも少しやっていたので、中学1年の前後に経験がある。当然すべてが手作業で、稲刈りはもちろんハザ掛けや足踏み機械での脱穀もやっていた。
是非、参加せてくださいと申し出た。14日にもやるというので来るつもりだったが、都合でこれなくなった。リーダーの連絡先を聞きそびれたので、困っていた。
情報提供者の知人から、雨が降るので刈った稲が濡れるとまずいので中止になったと。
リーダーの奥さんは写真を避けて、映っていない。 リーダーとなる先達は78歳で、もう体力がなくなって稲刈りも大変だという。私は2つ下の76歳で、常滑屋から歩いてきて、ここから先は多分大野駅まで歩くつもりだと言ったら驚いていた。
「またきま~す」と別れて、大野方面へ。結局は新舞子まで歩いた。
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この自然農法での常滑の田んぼを紹介していた、常滑の井上恭子市議もひと区画持っているらしい。その種まき後の草取りのときの様子をFBにアップしていて、それを見て興味を持たのが始まりだった。
6月8日 井上恭子市議のFBより
 
陸稲ではなく、陸稲と水稲の中間の感じで、耕さないのが大きな特徴だ。この画像を見ると、やはり条蒔きになっているようだ。耕さず、苗ではなく種をまくので労力がほとんど掛からない。
最大のイベントが「草取り」ということになるらしい。
 
井上恭子市議 色の変わっている部分が草を取り除いたところらしい。

もっとも大事な作業で、この日は大勢の人が参加したようだ。
リーダ-も晴れ晴れと、いい顔をしている。
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「不耕起、無施肥、無農薬」などの自然農法に以前から興味があり、2025.07.17のブログにもいろいろ書いた。
草の根運動のように宣伝もせず、地味な活動をしているので横の繋がりもない。ブログにも書いたが、この際、本来の “本当の米作り” をするべき時だと思う。農協はもういらない。解体するべきだ。
「不耕起、無施肥、無農薬」で米を作る方へ、思い切って舵を切るべき時だと思う。そう思っている人は日本中にたくさんいるんじゃないでしょうか。
地球温暖化はもう止められないところまで来ている。そして、食料危機は早晩やって来る。やって来てからでは遅い。日本には米がある。主食でもある米を、自然環境を含めたものとして「国民全体で、新しい文化として根付かせていくこと」が必要だと思う。
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