
♪ 人間が殺し合いする様をみて熊が逆襲してくる映画
飼い犬が熊に襲われる事件が頻発している。
熊の出没が異常に増えている。山林から人里へと当たり前のように出没して、人を襲う被害が山林と人里で逆転してしまっている。
まるで熊の逆襲に遭っているようだ。全国の「熊のネットワーク」で情報伝達されて、同じ行動をとっているように見える。植物でさえ情報交換しているのだから、高度な知覚と知能を持っている哺乳類がそういうことをしていないとは言い切れない。
●クマ類は34都道府県に恒常的に分布していて、四国を除いたすべての地域で分布が拡大している。
●低標高域での分布の拡大は、クマ類が人の生活圏にどんどん近づいている。
●各都道府県による推定個体数は、増加傾向にある。
7年前の調査時よりも今の状況は大きく変わっているのだろう。
全国で、当然ながらほぼ同じ時期発生している。キノコ狩りの最中など、山野での遭遇だけでなく、家屋や商業施設など、人の生活圏にクマが侵入するケースも多い。散歩やジョギング中、買い物に出た家の前で襲われたり、庭の草取り中に襲われたり・・・
今年度の死者数は過去最多だった2023年度の6人をすでに上回り、人身被害も9月末時点で108人に達した。こちらも23年度の9月末時点の109人と同水準。その後も被害が相次いでいる。
最近は人家での被害が目立つようになって、驚くように事例が多い。温泉地で露天風呂の清掃中に襲われたり、独り暮らしの老人が死体で発見されたり、民家に侵入して人を襲うような最悪の事件が相次いでいる。
人間を恐れず、山と里という区分を越えて街の中にも平気で出てくるようになた。
人間の食べ物の味を覚えて人家に侵入するということ自体、今までの常識を超えている。熊にとっては新しいフェーズに入ったということだろう。シャッターを壊したり、冷蔵庫を開けたりする術を知っているし、どこへ行けば “ドングリなどより美味しいもの” があるかを知ってしまった。
もうこうなると目先のごまかしでは防ぐことは難しいかもしれない。強行的手段を取って、人間は恐ろしいということを改めて教え込む必要があるだろう。動物保護の観点からとらえるのは、もはや手遅れのような気がする。
最も被害の多い秋田県では、知事が自衛隊の出動要請をしている。それほど深刻な状況で、今まで考えられなかったことが、今後ますますエスカレートしていきそうだ。
自然の重要性に目覚めて、里山や鄙びた田舎に住む若者も増えているのに、それに水を差すようなことが、同時進行で起こっているという皮肉。
熊の頭数を厳格に規制・統制して、場合によってはインデアンの居留地政策のような、限定的な生息地を特別区として設けるようなことが必要になるのかも知れない。
里には柿や栗など様々な果物が、収穫されずに放置されている。人口が減り、里山に人がいなくなれば熊は美味しいものが手に入らなくなる。里までが熊の生息地となってしまえば、ハイキングや、登山、釣りやキャンプなどのリクレーションにも使えなくなる。
人間が自然からますます遠ざけられてしまうことになりかねない。
自然は何もしなくても存在すると思い込んできたが、太古の昔から人間が維持管理してきたからこそ存在出来ているということを、この熊騒動が教えてくれている。
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