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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2026.01.19
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テーマ:短歌(1739)

♪ 人間の存在意識が薄れゆく自覚無ければ猫より劣る



 大河ドラマ「豊臣兄弟」が好評のようだ。今までと違う角度から秀吉を描いている物語は、このドラマのために書き下ろされたもの。

 それにしても中身が軽くて薄い。そういうものしか受け入れられないという社会が反映されているのだろうが、我々の世代には見るに堪えない。

 映像的にも、如何にも豪華絢爛な衣装は時代考証からはみ出して、現代風にアレンジされている。秀吉兄弟が着ている着物は綿織物のようだが、日本で綿織物が普及するのは江戸時代になってからだ。それまでは麻の着物を着ていたはずで、あんな化繊が混ざったような柔らかい着物など着られなかった。



 「まあいいじゃないか、どうせフィクションなのだからつべこべ言うな」という声が聞こえてきそうだ。それよりももっと気になっているところがある。
 それは俵のような重い荷物を扱う場面。人足が如何にも重そうに担いで運んで見せているが、主役が運んできた俵を下ろす時、下になっている俵がふわっと揺れる。そんなことあり得ない。



 また、むしろ(菰)でくるまれた荷物がとんでもなく軽い。たとえ空の木箱だとしてもあんなに軽くはない。発泡スチロール製の箱で、空気の積み上げているようにしか見えない。あまりにも実態を無視している。


  
 「神は細部に宿る」(ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエなどが好んで使った言葉)を持ち出すまでもなく、こういう細かい部分まで手を抜かず丁寧に作り込むことで作品全体の質や完成度が高まり、真実味が増すというもの。
 フィクションだからいい加減で良いというものではない。それは小説家も常に意識している事でもあり、決して蔑ろにしてはならないものだ。

 黒澤明が、このシーンには雲が必要だと “雲が湧くまで一週間でも二週間でも待った” ような、徹底的なこだわりを要求するつもりはない。それ以前の問題なのだ。

 フィルムの時代のそれは、今考えるよりもはるかに無茶なことだろう。
 しかし、今はデジタル時代。何度撮り直ししたところで金はかからないし、数秒のシーンを撮り直すことなど簡単なこと。それをしないのは、監督に、その重要性が分かっていないということだ。

 かつての日本映画やTVドラマは、セリフが多すぎる傾向があった。映像で見せる技術がないので、全部ことばで説明してしまう。予算の問題が有ったにせよ、それを工夫してこそのもの。さすがに最近はそんなことはないのかもしれないが、韓国の映画界と比べるとその差がかなり大きいように思う。あの「国宝」の監督も韓国の人だ。

 テレビ離れでNHKも苦悩している。どうしたってそういう背景が作品に反映してしまう。観ているのは高齢者ばかりで、制作する側も意気が上がらないのも頷ける。悲しい現実を突きつけられているが、ますます視聴者離れが進んでいくのは止められそうにない。





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最終更新日  2026.01.19 10:03:49
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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