昔亡き今言葉が壊れていく重々と折り合う それこそ絶えることのない陽炎の 冷めていく 夢を 潰していく 見た 見たのか? また見れるのか? 見ることができるのか? 望み 信頼を得 放たれる辱 どよめきの葛 惑わされて はじめて 知った まことの 終わりさえ告げることのない はじまりは 乱されていく 日常のまほろばを 惨々に溶かしていくのか? と 知っていた嘘を 告げられたときの悔恨は 荒々しい声と共に 波音に消されていくのか? つらむ つらむ つらみ ちる ちり 積む 咲いた朝顔 白い 昔 今 重なっていく顔にて 切れていく 過ぎた契りは 揺れていく 幼子のかたち はつしめらす 古のすめらみことの ゆかりも また 陽 光は月命に満たされて 燃やす限りを 閉ざす ことを 断つ 躍動に よって ゆかりも また 陽 ちぢれていく こと ちぢれていく こと ば は 枝さえ 葉さえ 伸びていく 閃光の中に 途切れていく 森を 鎖がる 緑に 世代 の 途上 する 爪を 熊 魚を 狙う は 研ぎ澄ます スメラミコト まじわりの 交す と いみな に 賜う 和の ことを ある 子で 中秋 囃子に操を たてる 神楽は すり減らしていく まどろみを サラムに連れて ともなう 怒顔の憎しみを 殖やす 涼しげに涙する やるせなさに 見え隠れする 望は やつれた からだ こと ことばが こわ ことばが こわ れ 産声 父 母 乳 あやし 首すわる ハイハイ 人見知り 泣く 眠る あるく さわる ことば 食べる べそ あそび がっこう 文字 数 きょうみ 友達 身体が大きくなって 何でもできるようになって いろいろなことを知って 異性に惹かれ お金に悩んで 人を傷つけ 睦みごとを知り 卒業して 働く中で 落ち着いて たわいのない日常 信じることを しる はがされた仮面 に すがって いた わたし は偶像を 虚像と思っていた ひとたちとの 戦いの中で拝んでいた わたしの いった ことば は うそ だっ た 言葉が壊れていく 重々と折り合う それこそ絶えることのない 陽炎の 冷めていく 夢を またひとつ 潰していく |