096739 ランダム
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昔亡き今

言葉が壊れていく

重々と折り合う

それこそ絶えることのない陽炎の 

冷めていく

夢を 潰していく



見た

見たのか?

また見れるのか?

見ることができるのか?



望み

信頼を得

放たれる辱

どよめきの葛

惑わされて



はじめて 知った まことの

終わりさえ告げることのない

はじまりは

 乱されていく 日常のまほろばを

惨々に溶かしていくのか? と



知っていた嘘を

告げられたときの悔恨は

荒々しい声と共に

波音に消されていくのか?



つらむ つらむ つらみ

ちる ちり 積む



咲いた朝顔

白い 昔 今



重なっていく顔にて

切れていく

過ぎた契りは

揺れていく

幼子のかたち



はつしめらす

古のすめらみことの

ゆかりも また 陽



光は月命に満たされて

燃やす限りを

閉ざす

   ことを

断つ 躍動に



よって



ゆかりも また 陽





ちぢれていく こと



ちぢれていく こと

          ば

            は



枝さえ

葉さえ

      伸びていく

閃光の中に

途切れていく





     

森を

         鎖がる

       緑に   世代

          の





    途上 する

         爪を

  熊   魚を

            狙う

    は

        研ぎ澄ます



スメラミコト

          まじわりの

       交す

      と

         いみな

             に



               賜う

  和の       ことを

       ある

    子で



中秋 囃子に操を たてる

神楽は

すり減らしていく 

         まどろみを

サラムに連れて ともなう

怒顔の憎しみを

      殖やす



涼しげに涙する

やるせなさに

  見え隠れする

望は

  やつれた からだ



こと



ことばが

   こわ



ことばが

こわ

  れ



産声

父 母 乳

あやし 首すわる

ハイハイ 人見知り 泣く 眠る

あるく さわる ことば 食べる べそ

あそび がっこう 文字 数 きょうみ 友達

身体が大きくなって 何でもできるようになって

いろいろなことを知って 異性に惹かれ

お金に悩んで 人を傷つけ

睦みごとを知り 卒業して

働く中で 落ち着いて

たわいのない日常

信じることを

しる



   はがされた仮面

       に

    すがって

          いた

わたし



    は偶像を

虚像と思っていた ひとたちとの

戦いの中で拝んでいた



わたしの いった ことば は

うそ だっ た



言葉が壊れていく

重々と折り合う

それこそ絶えることのない

陽炎の 冷めていく

夢を またひとつ 潰していく



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