裁判傍聴に行く。 その11
やっとこさ今日の最後の事件とあいなりました。 トリは強制わいせつです。 実はこの審理はなぜかすごく長くて、2時間くらい設定されていました。 早速審理のはじめから傍聴しようと思ったら傍聴席が満席で なんと入れませんでした!なんというわいせつ人気だ。 他の事件の審理が終わったところで、まだやってるみたいだったので ちょっとだけでも聞けるかな~と思い 途中退席したらしい、いくつかの空席めがけてするっと座りました。 証言席の前にはついたてがしてあり、傍聴席からは見えないように なっています。原告のプライバシーのためでしょう。 そしたら…傍聴してはじめてちょっと後悔しちゃいました(笑) 審理時間が過ぎてもだらだらぐるぐるといつまでも質問しているんです。 前回もお見かけしたベテラン傍聴ファン(推測)の男性が 「つまらん…!」と言って出て行きました。 しかし、やはりくだらない事件でも審理の行方が気になるのか 5分後にこの男性は戻ってきました(笑) この事件、どうやら、タクシーの運転手が被告のようです。 原告の女性が飲み歩いた帰り、深夜タクシーの中で キスやら触られるやら、されたことに対して訴えてきたらしい。 そのときに男友達に助けを求めるメールをしている。 原告の女性は夫がいるのだが、夫に連絡しても どうせお前が遅くまで飲み歩いているから悪い、と言うような夫だという。 訴えられた被告からしても、え、そうなの…?と思っているであろう。 「警察に連絡すればよかったんじゃないですか?」 「そのときはぁ。頭にありませんでしたぁ」 「被告のアドレスを登録していますよね!?」 「登録しろっていうから、入れましたぁ」 うぅぅ。訴えるくらいなんだから、もう少しあるでしょうがっっ。 弁護人からの質問。 「どうしてクルマの中ですぐに逃げなかったんですか」 「走って逃げてもぉ、ヒールだったしぃ追いかけられると思ってぇ 走るとかじゃなくて、うまく逃げようと思ってたんですぅ」 そんなやりとりを延々20分以上。 検察側の質問にうつる。検事さんもかなりイラついてる。 「あなたは、クルマの中でキスされたり触られたりして すぐに逃げられる精神状態ではなかった。そうですね!?」 …どっちが弁護人だか検事だかわからない。 結局30分以上延長してダレた空気の中次回の審理に続く。 原告が退席するときにも ついたてを伸ばして、傍聴席からは全く見られないように細心の 注意を払っていた。 う~む。それにしてもなんてヒドイ原告なんだ。 なんだか急にぐったりしたところでようやく今日はおしまい。 お疲れ様でした☆ 裁判所のことがすべてわかる本裁判・訴訟のしくみそれでもボクはやってない スタンダード・エディションdesigned BY まよ(^-^*)