脳と自律神経脳と、自律神経とは、体が生きるために必要なあらゆる働きをしてくれます。 たとえば、心臓も胃もあなた自身が 考えて動かしているわけではありません。 あなたの意思とは関係なく、生命維持の ために無意識(本能的)に働いているのです。 食欲は、生命維持に欠かせない本能の 一つです。 その食欲の調節をする役目が食欲中枢という 自律神経の働きです。 食欲中枢には、満腹中枢と空腹中枢の2つがあります。 お互いにきちんと調節しあって働いて、 はじめて食欲を正常に保つことができます。 体を働かせるエネルギーが届かなくなると 空腹中枢がサインを送って「食べたい」という食欲を おこさせます。 するとわたしたちは、 待ってましたといわんばかりに、 食欲を満たそうとして 「自分の意思」で食べ物のことを考えます。 そして、ほどよく食事をとると、満腹中枢は 「もう満腹ですよ」とサインを送り、 食べることを中止させます。 食欲→食事タイム→満腹になる(満腹中枢が働く) →食事をやめる→一定の時間の経過→食欲がわく(空腹中枢が働く) この循環で食事をとっています。 このように、脳と自律神経は、 じつに精密につくられたコンピューター の仕組みをもっています。 |