|
カテゴリ:ストーリー&感想
昨日に引き続きハーレクインのハロウィンものを紹介。
今日は往年のロマンス作家、今は亡きヴァイオレット・ウィンズピアです。 ウィンズピアといえば初期の主力作家さん。 数々の印象的なお話で、亡くなって随分経ちますが、今なお多くのファンがあります。すでに亡くなっているというだけあって、時代的にも現在活躍されているロマンス作家さんたちとはかなりの開きがあり、なんというか・・・ちがう!作品を読んでいると舞台も異国が多いのですが、その現実離れした設定といい、芝居がかったセリフに登場人物まで、まさにウィンズピアワールド。なんともいえない、彼女にしかない独特の雰囲気を創り上げる作家さんです。どの作品も外れがありません。ハーレクインロマンスは、やはりこの人の存在なくしては語れません。 「ハーレクインの夜」はR400代の作品。彼女の作品の中では後半のものになりますが、ハーレクインロマンスからみると白ハーレクイン時代が終わった直後のもの。←昔の作品なんだー・・・。 『後見人』と『被後見人』という設定だけでも、今ではなんか新鮮。『当主』っていう大げさな肩書きに、さえない女の子。大人VS子供というこれまた定番の展開ですが・・・。ありそうもない話にぐんぐん引き込む筆力にウィンズピアの力を感じさせる一作。 ハロウィーンの夜 ヴァイオレット・ウィンズピア 名門デブレル家恒例のハロウィーン・パーティーの夜。大勢の客が、きらめくシャンデリアの下に集っている。このパーティーの席上で、当主ジェイソンの婚約発表が行われた。ダイナですって?あの野暮ったい娘と結婚するなんで。みなしごのダイナをかわいそうに思ってのことに違いないわ。もう二人は深い関係にあってジェイソンは仕方なく…。客たちの立ち話を小耳にはさんだダイナは動揺した。というのも、ジェイソンは一度も“愛している”と言ってくれたことがないから。 どんな高価な宝石よりも「愛してる」の一言がほしいのに・・・ お決まりのプレゼント攻撃の尊大ヒーロー・・・ こっ、こんな時代離れした女性観はハーレクインだから許される?! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 26, 2005 04:43:55 PM
コメント(0) | コメントを書く
[ストーリー&感想] カテゴリの最新記事
|