テーマ:障害児と生きる日常(4431)
カテゴリ:ひとり言
多忙に感けて暫くブログを開いていませんでした。 まるで埃を被った様な≪千の語らい≫には、寄生虫すら蔓延っていました。 早速駆除を致しまして、更新していますが…。 それにしても、煩わしいアノ手のコメントや書き込み、どうにかならないものでしょうかしら?
さて、昨日の事です。 スーパーで久し振りに会った友人とホンの少しばかりお話をしました。 友人は知的障害者施設の職員をしています。 その施設には、私の数人の友人の子供さん・甥っ子さんが入所(利用)しています。
「〇〇クンは元気にしている?」 と尋ねた時、 「元気よ! アノ子はかわいいね~~~」 と、驚く言葉が返ってきました。
〇〇クンは今年26歳です。 すっきりとしたイケメンサン。 オシャベリが大好きで、とても楽しいお話をします。 自炊や簡単な作業(箱作など)もしっかりと出来るのですが、数年前突然お父さんが亡くなられ、小さい頃離婚したお母さんは彼の引取りを拒否され、お祖母さんの里に移ってきました。 けれど、おばあさんは高齢です。お祖母さんの、歳の離れた妹さん(私の友人)がアレコレと世話をし、やがて施設に入所をしました。 お父さんが亡くなられてから施設へと移る間の様々な手続きのアドバイスや、〇〇クンへの接し方など、私も出来る限りのお手伝いをした事もあって、気になっていました。
「え? …かわいい? 26歳の青年をつかまえて、なんと言う事?」 と、笑いながら言葉を続けました。 「だってぇ、カワイイモン! ホント、純な子よぉ! かわいい!」 カワイイを連発します。
話の中で読み取れた事は、彼女にとって〇〇クンと言う存在は、【かわいそうでかわいい子供】なのです。 知的障害者で、イケメンで言う事を聞いてくれる…と言う人間は【カワイイ】対象なようです。
もう1人の〇□君の事も、彼女はカワイイを連発します。 確かに、〇□君も線の細いイケメン君で中々の青年です。 けれど彼も25歳。カワイイ存在である事はもうおかしい様に思います。 普通は25歳の青年に対しては、【カワイイ】とは言いたくはありません。 まあ、熟年女性が若いツバメちゃんをカワユイと言う事はありますけれど。
立ち話を続けていて、はっきりと判った事がありました。
彼女もまた、障害者である入所者を特別な目を持って接している人なのだ、と言う事が。
「【障害者は何も出来ない】【障害者は哀れな人間だ】【障害者には何もわからない】【障害者は健常者に比べて劣っている】【障害者には施しをしなくてはならない】そう思っている人が今の世になっても未だ相当数に多い。こういう考えをより少なくする事が、障害者の自立にも役立つ。私達は、自分が障害者の立場に立って深く考える事を、先ず考えなけばならない」
年齢相応の接し方をするべき障害者に対し、何時までも小学生程度への対応がなされているとすれば、それは何と哀しい事でしょう。
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最終更新日
2007年11月26日 14時48分55秒
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