施設 H




《’05 SEP.11》

主治医の先生が中心になっているセラピードッグの会に入会した。
老人養護施設や病院のニーズに応えて行っている慰問のボランティア活動。

ほとんどのボランティア会員は愛犬と伴に活動をしているのだが、
私の場合は(ハリーの病気から)ハリーとの活動には無理があるので、ひとりで現地に赴く。

今日は、主治医の先生にお願いして、先生の活動日に参加させていただいた。
実は6月にも1回《見学》という形で参加させていただいたのだが、
どうも大きなハテナを抱えて帰ってきてしまったからだ。

行ってよかった♪

やはり、専門家がいるかいないか?は大きなポイントだと思った。
専門家の手をはなれた《活動》にはかなり無理がある。
意味のないミーティング
不要なおしゃべり・お茶会
自分のためのボランティア活動

主治医の先生は専門家でありながら、そのグループのリーダーに従い
グループの一員として、自分の愛犬を連れ、ご老人と明るく・楽しそうに会話を進める。
ひとり、ひとりとじっくり、ゆっくり会話を楽しむ。
先生の愛犬は穏やかにセラピードッグとして、静かにダウンステイを守り
ご老人と先生との会話を聞いているかのように「そこにいる♪」

私は、ひとり2頭引きだった男性からリードを預かり
フラットコーテッドレトリバーちゃんのハンドラーをさせてもらいながらご老人に話しかけたのだが
目線が合わなかったり、声が届かなかったり、話題がなかったり…。

まず「話しをする」ことから考えて活動する必要があると思ったので
ミーティングで意見を求められた折に、反省の旨を伝えた。

今日集まった9頭をご紹介~(^v^)ニマ
コリー・ボクサー・サモエド・狆・スコティッシュテリア・豆柴・ミックス
ゴールデンレトリバー・フラットコーテッドレトリバー2頭

あら?10頭ぢゃんか(爆)


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《’06 JUN.11》

この施設の訪問は2回目でした。
どちらかというと認知症ではなく、末期の患者さんが多い施設です。
ここでの注意事項は「また今度」などという次へつながる言葉を発しないこと。

かなり切ない約束事です。
初めての時は主治医の先生の活動を見学させていただく形で参加しました。

その時、無表情で寡黙な車椅子の男性がいました。
話をすることも上手くできずに、歯がゆさが残りました。
その方がいらっしゃいました。
そばに行って「わんちゃん抱っこしますか?」と聞くと
「おっことすかもしれないからサポートしていただけますか?」
という言葉が出ました。

びっくりしました。

前回(といっても半年ほど前)は遠くを見つめたまま寡黙だった男性です。
「もちろんです♪」
調度、ビーグルちゃんがやってきました。
ハンドラーが抱き上げて膝に置こうとしましたが
とてもビーグルちゃんを抱っこできそうにない細い手足でした。
「‥やめておきましょう‥」と、その男性が言いました。

「ちょっと待っててくださいね♪」
私は、それはそれは小さいヨーキーちゃんを呼びに行きました。
手のひらに乗りそうなヨーキー(ヨークシャーテリア)です。
そのヨーキーちゃんを男性の股座にそっと置くと
ヨーキーちゃんはすっぽり納まり、ペロペロ手をなめました。
「居心地ヨサソウですね♪」と私。

「○○さん、来てよかったかい?」と若い看護士さんが男性に声をかけると
ほんの一瞬でしたが、男性は穏やかな笑顔を浮かべました。
あのとき、無表情で怒ったようにしていた(不機嫌に思えた)男性が
優しい笑顔を浮かべました。

感動が押し寄せて涙が溢れそうになりました。

ひとつずつ 想い出が増えていきます。

人生を感じます。


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JUL.09’2006

午後は金曜日に続いて《訪問活動》に行ってきた。
今月はこの2日しか時間が取れなかったので、立て続けになっちゃった。
病院なので、施設とは違った注意が必要。
初めての頃を思えば、ずいぶん活動がスムーズになってきた。

今日はゴールデンレトリバーの飼い主さんが、ベビーカーを持参してきていた。
車椅子やストレッチャーに乗っている人と目線があうようにと工夫したらしい。
最後に、ストレッチャーの上で身動きひとつしない男性とベビーカーに乗ったGRちゃんが握手をした♪

なかなかの瞬間だった♪

ご老人にクーラーは禁物なので、犬たちには厳しい30分の活動になる。
時折、涼みに廊下にでたり、氷水を飲んで体を冷やしたり、出入りは多くて
長い30分の活動だった。


▼∵▼ モウ フテネ シカ ナイ? ZZZ

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