Tータッチ

猫と犬のTタッチ 2009年03月24日19:59  以前から、「Tタッチ」ことテリントンタッチに興味があった。
本を読んだりしていたが、いまひとつ実感のないままになっていた。

「Tタッチ」とは。。。アメリカで馬のトレーナーとして有名なリンダ・テリントン・ジョーンズ女史が馬に行っていた、ボディワークだ。
http://www.ttouch.jp/
暴れ馬だったのが、このタッチを施すうちに、落ち着きを取り戻す効果がみられ、それが評判になって、現在では犬や猫に応用してきている。
『ココロとカラダのバランスをとる』ということを重視している。
マッサージは、筋肉をもみほぐす感じだが、タッチというぐらいだから、本当にソフトにふれてちょうど皮の下にある神経細胞に直接伝達するような、そういうタッチだ。
http://www.youtube.com/user/TellingtonTTouch
基本的には、指が皮膚に貼り付いたイメージで、その指で皮膚を動かすように、丸く円を「ひとつともう4分の1」描く。
描いた後、ひと呼吸おいて、他の場所にすべらせてそこにも「ひとつと4分の1」の円を描く、これの繰り返し。。。
http://www.youtube.com/watch?v=84tW1XjuKnk&feature=channel_page

これを行っていくことで、性格形成や健康にもいい効果があがっている。
たとえば、他犬が苦手だったり、大きな音にビクビクしてしまうような仔が、自信がついてきて平気になってきたり。。。
ケガや手術後の回復を早めたり。。。免疫力も高める効果があるようだ。

神経質は仔達は、気持ちとカラダのバランスが取れていないことが多い。
そこで、カラダに神経を意識させて、堅くなったりした耳やしっぽ、前のめりになった体型などのバランスを整えることで、自信をとりもどしたり。
平気な気持ちになっていくんだと思う。
じんわり効いて、その効果は持続するそうだ。

先日ちょうど、セミナーが開かれて、講師もデビーポッツ女史がいらっしゃるという、
またとない機会だった。
タイに行く前に、どうしても受けておきたいセミナーのひとつだった。



それに、「日本初の猫にTタッチ」という日もあったので、そこで基本の指のタッチワークを教わった。

犬と猫は、基本的には同じ部分もあるけど、猫の方がよりセンシティブというのもあって、時間も短く。
無理をしないで、イヤそうな感じがしたら、場所を気持ちいいところに変えてあげることが、「あ、この人は分かってるんだ。。」と、信頼関係を築くそうだ。

そして、大切なことは、やってあげる人が深呼吸をしながら。。。決して息を止めないように。。。

犬の方は、「ボディラップ」と「グランドワーク」と呼ばれる、Wリードなどを使ってのリーディング。ボディラップの考え方は、全身に意識をさせることで、立ち方やシッポの使い方、足の運びなどなどをバランス取れた状態にしていく。




人形を使って巻いているのは、耳に力が入ってしまう、他犬が怖くて吠えたりしている仔の場合の、耳に意識をさせるラップ方法だ。

Wリードは、二人の人間で組になり、リードされる人と、ハンドリングする人で交代で体験する。
すると、ほんの小さな感覚が相手に伝わるのがよく分かる。
ものすごく引っぱってしまう子達は、それだけ全身を使って引っぱるのだから、骨や筋肉のつき方も変化してるはずだ。
そういう状態では、感情のコントロールも難しいはず。

いつもトレーニングで左側を歩いている子が、右にハンドリングするだけで、不安な気持ちになって、まっすぐ歩けない。
カラダの中心線(背骨)も右方向(人の左につくから)に湾曲してるような感じだ。
いつもいつも、長年それを続けていくと、バランスを崩しているのだろう。
そんな姿も目の当たりにする。
それを、Wリードを使いながら、少しづつ歩けるようになってくる。


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