スワローズが20年振りに “ 日本一 ” ・・・。
プロ野球の今シーズンの総決算、日本シリーズの第6戦が終わりました。そして、セ・リーグ優勝のヤクルトスワローズが、パ・リーグ優勝のオリックスバファローズを、2-1で破り、対戦成績を4勝2敗として、見事に “ 日本一 ” に輝きました。今年の日本シリーズは、両リーグとも昨シーズン最下位だったチーム同士の対決になりました。そして、第5戦まで、5試合中の4試合が1点差ゲームという大接戦を繰り広げていました。今日の第6戦も、息詰まる投手戦が続きました。特に、バファローズ山本投手の好投が素晴らしく、どんどん三振を奪っていました。先制点を挙げたのは、5回表スワローズでした。2アウト2塁から、1番塩見選手がレフト前へタイムリーヒットを放ちました。しかし、その5回裏、バファローズは、内野安打と犠牲バントで2アウト2塁から、やはり1番福田選手がレフト前へのタイムリーヒットを放ち、同点に追い着きました。まさに、「取られたら取り返す」という感じの攻防です。スワローズは、その後、先発で好投した高梨投手から、スアレス投手に交代しました。スアレス投手は、6回・7回と、ランナーを出しながらも要所を抑え、追加得点を与えませんでした。8回~9回2アウトまで、清水投手が登板しました。清水投手は、今シーズン50ホールドを記録し、抑えのエースとしてスワローズのリーグ優勝に貢献しました。一方のオリックスは、先発のエース山本投手が、8回には三者連続三振という素晴らしい投球を行い、その後の9回も続投し、追加点を許しませんでした。そして、試合は1-1のまま、延長戦に突入しました。今シーズンは、リーグ戦では9回までで延長戦がありませんでしたが、この日本シリーズのみ、12回まで延長戦を行うことになりました。第5戦までは9回で勝敗が決まっていたので、このシリーズでも初の延長戦でした。11回裏までは、両チームともランナーを出すものの決定打が出ず、12回最終回に入りました。先頭から2人まで凡退し、2アウト。このまま得点できないと、スワローズの今日の日本一は決まりません。3人目は、今日唯一タイムリーを放っている1番塩見選手です。なんと、2アウトからレフト前へのヒットで、2アウト1塁となりました。ここで登場したのが、代打の切り札、川端選手です。第5戦でも、終盤の9回に代打で出場し、もう少しでホームランという大きなライトフライを打っています。ここでキャッチャーがボールを後逸してしまい、2アウト2塁と、ヒットで追加点という絶好のチャンスとなりました。川端選手は、カウント3-2から、前進守備レフトの前に小フライを打つと、この場所以外にはないという絶妙の場所に打球がポトリと落ちました。これで塩見選手がホームインして決勝のタイムリーヒットとなりました。スワローズは、最後の最後に、見事に2-1と勝ち越しに成功しました。その裏は、10回2アウトから好投している抑えの切り札マクガフ投手の続投でした。マクガフ投手は、第一戦・第5戦と逆転を許していましたが、今日は見事な投球でした。12回裏、1アウトからデッドボールを与え、2アウト1塁としましたが、最後は2番宗選手をセカンドゴロに打ち取り、試合終了。そして、スワローズの20年振りの日本一が決定しました。試合時間5時間近くという大変長い試合でしたが、最後はスワローズの粘り勝ちで終わりました。両チームとも、全力を尽くして戦い、どの試合も見応えのある熱戦でした。スワローズもバファローズも、来シーズンの活躍も期待したいです。スワローズの皆さん、ファンの皆さん、日本一、本当におめでとうございます!