2012年08月の記事一覧 | 元SF小説家・春橋哲史のブログ（フクイチ核災害は継続中）

官邸は正気なのか？　「国会周辺の駅に地下鉄を止めないで通過させたい」という打診

　官邸前抗議行動に関して、ネットで、気になる情報を見付けました。引用ここから＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝「一般市民が抗議行動に参加できないよう『国会周辺の駅に地下鉄を止めないで通過させたい。できないか？』と、官邸筋から本気で聞かれた。『正気なのか』と驚いた」（警察幹部）＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝引用ここまで　出典は下記（執筆者はジャーナリストの加賀孝英氏）　http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120808/plt1208080730001-n1.htm　情報源は匿名ですし、誰が打診したのかも（野田首相本人？　補佐官？　官房長官？　秘書？）書いてませんから、信憑性が低いことに留意する必要はありますが、事実だとしたら、「官邸筋」は常軌を逸しています。どこぞの独裁国家をあげつらったり、笑うこともできません。　仮に、こんなことを実行したら、市民の怒りに油を注ぐだけだと分からないのでしょうか。国会議事堂前駅や永田町駅を利用できなくても、その手前の駅で降りればいい事ですし、日比谷公園方面から歩いてきても良いでしょう。ＪＲ線に、有楽町駅や新橋駅も通過させるつもりでしょうか？　自転車やバスでの参加を阻む為に、車道も封鎖するつもりでしょうか？　こんなことは、一度始めたら、切りが有りません。　私は、この情報を知った時、怒りを覚えるよりも、愕然としました。繰り返しになりますが、事実だとしたら、野田首相やその周囲にいる人達は、最早、常軌を逸していると言うべきでしょう。　この情報が、誤報であることを祈りたいです。

８月前半の原発再稼動抗議行動

　８月３日と１０日に「官邸前」抗議行動に行って来ました。　警察の規制の為に場所が分散し、最早「官邸前」ではありません。永田町一帯抗議行動とでも形容すべきでしょうか。　３日は、官邸に通じる坂道の下に位置しましたが、川田龍平参議院議員を見られました。何故かマスクをしておられました。　この日は、参加者と警官が揉める光景を見ることが多かったです。歩道上に置かれたコーンを勝手に動かす参加者がいて、警官が「ちょっとお姉さん、出てきて貰えませんか」と強硬に要求し、逮捕せんばかりの勢いでした。押し問答の挙句、「警備活動にご協力下さい。公務妨害しないで下さい」で収まっていましたが、かなり険悪な雰囲気でした。　５０～６０代と思しき男性が無理に官邸に向かおうとして、複数の警官に取り囲まれて、「霞が関方面に向かって下さい」と要求され、「どうして、行けないんだ」と食って掛かり、これまた険悪な雰囲気になっていました。周囲の人間も「お年寄りをいじめるな」「過剰警備反対」とシュプレヒコールを上げ、主催者の一人が取り成していました。件の男性は「そもそも、歩道に閉じ込めるのがおかしいんだ！」と主催者にも苦情をぶつけていましたが、主催者は「僕らもずっと言ってるんですけど、車道は解放してくれないんですよ」と回答し、その男性は不承不承と言った感じで、列の後方に向かって行きました。　車道からの、車や自転車を使っての参加は、すっかりお馴染みです。歩道に手を振りながら走行していく自転車や、警察に注意されるまで車道を徐行する車、今回も様々な形態の参加が見られました。　国会議事堂駅の階段も、一部ですが使えるようになっており、続々と参加者が出口から吐き出され、その列は途切れることはありませんでした。警察が霞が関方面に誘導していました。　２回も車道への進入を阻止できなかった警察の現場の幹部も面子が有るでしょう。現場の警官は、指示に従っているだけでしょうから、私は現場の警官を責めようとは思いません。問題は、そういう「警備」方針を指示している警察の上層部ですし、抗議行動を小さく見せようとしている官邸の意向でしょう。　下記は、弁護士有志が、「過剰警備」について警視庁に申し入れた件のＷｅｂ記事です。"歩道も通せんぼ"　金曜集会での過剰警備　弁護士が警視庁に改善申入れ（田中龍作ジャーナル）　http://tanakaryusaku.jp/2012/08/0004815反原発抗議行動〜過剰警備に弁護士150人が抗議声明（ユーチューブ）　http://www.youtube.com/watch?v=jb0_LcSzGyw１４５名の弁護士　首相官邸前抗議行動の過剰警備に抗議する弁護士声明に関する記者会見（申し入れの全文はこちらに掲載／ブログ「薔薇、または陽だまりの猫」）　http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/8a4a85e0c307735fcb9b6e8a4b457786金曜集会での過剰警備　弁護士が警視庁に改善申入れ（記者会見の模様／ユーストリーム）　http://fanblogs.jp/keme/archive/276/0　申し入れに有る通り、２時間限定で、車道を歩行者天国にすれば問題は解決するのです。参加者はグルグルと遠回りすることは無く、警官と揉めることもありません。現場の警官にしても、参加者と揉めることが無ければ、精神的に楽になるでしょう。お互いにピリピリしているときこそ、自制が効かなくなって、暴力や暴言に発展します。　下衆の勘繰りと言われそうですが、内閣や警視庁は、過剰警備を続けることで暴言や暴力を誘発する状況を作り出し、毎週金曜の「永田町」抗議行動を全面的に取り締まろうとしているのではないかと疑ってしまいます。「道路交通法」だとか「公共のルール」だとか、車道を解放しない理由は探せば有るのでしょうが、１０万人前後が集まって主張するのは「公共」ではないのか。どんな立場の意見であれ、安全に安心して声を上げる場を確保するのは「民主主義のルール」ではないのか。　話を抗議行動の模様に戻しますが、８月１０日は、場所を変えて、国会議事堂前のスピーチコーナーに行きました。どうせ、警察の規制はすぐになくならないのですから、それならそれで、毎回場所を変えて、色々な楽しみ方・参加の仕方を試します。　スピーチコーナーの向かい側の歩道がファミリーコーナーでしたが、１９時からは童謡の「ふるさと」を合唱するのが慣例だそうで、初めて知りました。キャンドルやペンライトをゆっくりと振りながら歌う方もいて、尖鋭的なデモ行進とは違う「まったり加減」が良い感じでした。プロの運動家から見れば「甘い」となるのかも知れませんが。　田中康夫議員がレンタカーのトラックを使って、白の風船を運び込み、警察何するものぞという感じで路上駐車し、車道を横断し、ファミリーコーナー用の氷や水を用意していました。私も、風船を配る手伝いをしました。参加者に会釈して差し出せば、結構受け取ってくれますね。ファミリーコーナーでは、両手に一杯の風船がすぐに捌けました。何度も配って回りましたが、楽しかったです。　合間合間には、スピーチコーナーで耳を傾けたり、シュプレヒコールを上げたりしましたが、デモ行進ではなく、歩く必要も有りませんから、それぞれが自分のペースで参加できるのが、毎週金曜日の抗議行動の一番良い所ですね。　原発再稼動の抗議行動に参加する度に感心するのですが、暴力もゴミの投げ捨ても無く、無関係のチラシや旗を出す人もおらず、モラルの良さは驚異的ですら有ります。これでは、何かの口実を見付けようとしても、手が出せないでしょう。　警察と妥協し過ぎるだとか、もっと強く抗議すべきだとか、首都圏反原発連合への批判は様々あるでしょう。私も、弁護士有志が申し入れたように、車道を歩行者天国にすべきと思いますが、現場の警察官と揉めても、状況は改善しません。本当に悪い人間や本当に決定権を持っている人間は現場には出てこないものです。例え不愉快であっても、行動を継続しましよう。私は、時間が許す限り、参加します。　下記に、官邸前抗議行動にとそれに関連するＷｅｂ記事へのリンクを貼っておきます。「官邸デモ」を黙殺した大マスコミ（ＦＡＣＴ）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120726-00000006-facta-soci　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120726-00000007-facta-soci菅原文太氏　農繁期でなければ官邸前脱原発デモ行きたかった（ＳＡＰＩＯ）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120721-00000013-pseven-soci脱原発デモに「陽気なお祭り気分で世の中変わらない」の指摘（女性セブン）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120804-00000010-pseven-sociわきあがる地熱、官邸前脱原発デモが政治を動かす（ＪＢプレス）　http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35819「細野出て来い」　原子力規制委員会人事に怒り渦巻く（田中龍作ジャーナル）　http://tanakaryusaku.jp/2012/08/0004821脱原発デモ　故郷に住めない人がいる限り運動の火は消えぬ（週刊ポスト）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120806-00000022-pseven-soci脱原発国会包囲デモ　目立つのは60歳以上の高齢者と女性たち（同）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120806-00000006-pseven-soci民主主義の危機打開に、住民投票制度の活用を（週刊東洋経済）　http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/4e09de6802e7e7b51276263c650478aa/原子力規制委人事めぐり激論！脱原発デモ主催者と超党派の議員の初会合を徹底リポート（同）　http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/e2ba14b89f854b31fbe5f683f6deceb7/雨宮処凛が行く「脱原発を目指す国会議員との対話テーブル」の巻（マガジン９）　http://www.magazine9.jp/karin/120808/反原連との討論会　「原子力規制委員会人事」問われ、民主党議員凍りつく（田中龍作ジャーナル）　http://tanakaryusaku.jp/2012/08/0004807反原発デモの効果、「普通の人」が続々参加（週刊東洋経済）　http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/5ae67e0f313832eedfa76df64e9a41e6/官邸デモは「政権打倒が目的でない」と主催者の一人Misao氏（週刊ポスト）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120817-00000020-pseven-soci拡大する反対デモと強まる政府批判「決める政治」の強行が裏目に出た野田政権［再稼働］（現代ビジネス）　http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33217国会囲む「原発ノー」の声　政治家たちに届いているか（毎日新聞）　http://mainichi.jp/feature/news/20120802dde012010025000c.html脱原発デモの先に何が見えるのか？　哲学者・國分功一郎「デモというのは単に人が"現れる"ことです」（週刊プレイボーイ）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120809-00000135-playboyz-soci脱原発デモの先に何が見えるのか？　マンガ家・いましろたかし「"結果"は出ないと思う。だけど、やるしかない」（同）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120813-00000449-playboyz-soci

上野動物園の写真

　以前、上野動物園のジャイアントパンダを御紹介しましたが、その時に掲載できなかった、他の写真を御紹介します。　像は、野毛山や夢見ヶ崎にはいないので、大きな動物園の魅力の一つですね。　プレーリードックは、ウジャウジャいて、一生懸命に草を齧ったり、穴を出たり入ったりチョロチョロしている姿が可愛かったです。夢見ヶ崎にもいますが、展示場の広さと飼育している数が違うので、プレーリードックを見るなら上野動物園でしょうか。　他にも、猛禽類や、小型のサル、ゴリラなども撮ったのですが、全て紹介したら、１００枚載せても追いつかなので、この程度にしておきます。　アリクイ↓　　　←プレーリードック←ホンシュウジカとニホンカモシカ　←ミーアキャット　←水を飲んでるモルモット

忘れられない日付となった２０１２年７月２９日

　少し時間を遡りますが、７月２９日のことを書きます。　この日、高校卒業以来、１０数年ぶりの同窓会が有りました。参加者は私を含めて２０人弱でしたが、社会人の同窓生を見て、不思議な感じがしました（向こうも、私のことを同じように思ったのでしょうが）。私が小説を出していることは殆どの方が知らなかったので、これを機会とばかりに宣伝させて貰いました。幹事には迷惑だったかも知れません。　父親・母親になっている人、同窓生同士で結婚している人、内装関係の職人になっている人、看護師になっている人、専業主婦の人、バレリーナ、等々・・・。私も、職務経歴書を口述筆記するような会話を何度かしましたが、２次会と合わせての約5時間では、卒業以来のそれぞれの人生を到底語り尽くせる筈もなく、メルアドを伝えて別れました。　職業や、「子どもが何歳」「姓が変わった」という話を聞いていて、それぞれの学生以来の人生を物語にしたら、どんな群像劇になるだろうかと想像を巡らせていました。同い年で、スタート地点が分かってますから、余計に、比較したり重ね合せたりしたのでしょう。　私のような未婚の人間は少数派でしたが、手に職を持ったり、子育てに奮闘している皆の話を聞いていて、「確りと生きている」という印象を受けました。翻って、「自分は確りと生きているだろうか。『死んでも本は残る』ことは『確りと生きている』ことなのか」と、聞き役に回りつつ考えることもしばしばでした。　２次会でももっと話していたかったのですが、この日は、「原発再稼動反対・国会大包囲」の日でしたから、事情を話して中座しました。　吉祥寺から東京駅経由で新橋駅に向かい、日比谷公園には１９時頃に到着しました。その時点ではデモの最期の隊列が日比谷公園に到着しておらず、他の隊列の参加者が、順次、議事堂に向かっている状態でした。その列に混ざりつつ、追い抜きつつ、議事堂方面に向かいましたが、国会前庭を右に迂回しなければならず、日比谷公園から１５分くらい歩いて、漸く、お濠の脇をかすめ、国会正門前に向かう道路の歩道に出ました（写真はその時の様子）。　警察と主催者が協力して参加者を両方の歩道に分散させ、警察は車道を使わせまいと必死でした。歩道と車道の間には柵と警察車両がバリケードを作り、車道に降りてくる参加者をマイクで一々注意しては歩道に戻していました。　議事堂に近付くほど、歩道は立錐の余地ない人で溢れ、議事堂正門前までもう少しでしたが、私はそれ以上の進行を諦めました。ところが、１９時２０分頃、突然、私のいる側の歩道から拍手が沸き起こり、背後を振り返ると、横断歩道から溢れた参加者が警察の誘導に従わず、大挙、車道を議事堂に向かって歩いてきていました。拍手が合図になったかのように、歩道に座り込んでいた人達も一斉に動き出し、勝手に柵を動かして車道へと溢れ出ました（下に掲載の3枚の写真は溢れ出す直前の様子）。　警察が一部を静止し、柵を戻していましたが、「多勢に無勢」でした。柵は解放され、人々が中央分離帯まで広がると、反対側の歩道からも堰を切ったように人波が溢れ出し、「再稼動反対」の声が唸りのように響きながら、議事堂へと押し寄せていきました。　警察は、国会正門前の車道だけは守ろうとするかのように、横２列に広がってテープを互いに持ち合い、人間バリケードを構成しました。この切り替えの早さ、動きの速さは、流石でした。訓練の賜物でしょう。　人波はこの警官の制止線にぶつかるように前進し、一時は警官が後退しましたが、少しずつ押し戻します。列の最前列にいた（意図的にそこにいたのか、偶然からその位置になったのかは分かりませんが）、マイクを持った男性が、「暴力反対」「警察押すな」のシュプレヒコールを唱え出すと、一斉に大きな唱和が起こり、それが合図だったかのように警官の押し戻す力が弱くなりました。　議事堂正門前に並べられていた警察車両までは届きませんでしたが、議事堂前まで通じる道路は解放区となり、警官の制止線が、議事堂正門前の最前列になりました。　私は、車道に人波が溢れ始めた時に、流れに逆らうまいと議事堂正門前に向かい、列の最前列に位置することになりました。意図したのではなく、偶然ですが、後から参加した私が、人波に乗って正門前まで出られるとは思っておらず、シュプレヒコールを上げつつ、警官の動きや周りにも目配りをしながら、信じられない思いでした。言わば、「人波の波乗り」をやった訳です。　最初にシュプレヒコールを上げ始めた男性は汗だくになりながらも、シュプレヒコールを止めず、議事堂正門前は「再稼動反対」の声で埋め尽くされました。マイクが私の側に向いていたので、かなりうるさかったのですが、私も負けじと声を出したつもりです。左右や後方には様々な旗や幟が林立し、その合間に手製のカードやペンライトが掲げられ、シュプレヒコールに合わせて大きく打ち振られていました。　議事堂正門前の最前列に位置出来た事は嬉しかったのですが、警官隊が目の前に広がり、更にその背後にも続々と集まっていたので、逮捕される危険も感じました。真っ先に狙われるのはマイクの男性だと思い、スマホで動画を撮影しながらの唱和となりました。皆、同じ思いなのか、シュプレヒコールの音頭を取る男性に幾つもの携帯が向けられていたのも印象的でした。　シュプレヒコールを上げている最中、最前列の別の男性が、警官の目の前で鉦を叩いていました。警官が睨み付け、二言三言、言い合いになっていましたが、男性は、それでも警官への挑発行為を止めません。私は声を出しながら見ていて、「これはやばい」と思い、その男性に「お気持ちは分かりますが、現場の警官は悪くないですよ。もう十分でしょう。お願いだから止めて下さい」と耳打ちしたところ、「そうだな、この人も味方だ」と応じて、止めてくれました。目の前で逮捕劇が起きたらどうしようかとハラハラものでした。　シュプレヒコールの音頭を取っていた男性は１９時５０分頃に声出しを止めましたが（マイクの電池が無くなったのか？　理由は不明）、外国のプレス（？）が「すごかった。有難う」と声をかけていました。　それから１０分間、自主的な声出しが続き、２０時に、警官隊の背後から、主催者が「終了です」と告げると、自然と拍手が起き、殆どの人間が引き上げ始めました。私も喉がガラガラになり、全身汗びっしょりで、もう限界でした。３０分間、全身を使っての声出しがあんなに疲れるとは思っていませんでした。　当日の写真は、下記のサイトに。正しい報道ヘリの会 7.29「脱原発国会大包囲」空撮写真撮影野田雅也（JVJA） / 広河隆一（DAYS JAPAN編集長）http://fotgazet.com/news/000236.html　この写真を観つつ、議事堂正門前の中央部最前列（！）に自分がいたのかと思うと、感慨深いものが有ります。議事堂正門前に人波が押し寄せたのは、1960年の安保闘争の時以来のことで、実に52年振りです。現場で目撃するだけでも貴重なのに、自分がその渦中にいた事が、今でも信じられません。この偶然・この幸運は誰に感謝すれば良いのか。　動画も下記に有ります。人波が車道に溢れだすのは４５分辺りからです。7.29脱原発国会大包囲～空撮チャンネル第二便http://www.ustream.tv/recorded/24329660　この動画を観ると、当日の自分の行動を思い出します。中央分離帯に沿って国会正門前に早足で近付いて行き・・・と、まるで昨日のことのようです。　7月29日は、自分の10数年振りと、日本の52年振りが重なり合い、忘れられない日となりました。こんな節目が重なり合うことは、滅多にないでしょう。　２９日の国会大包囲に関するＷｅｂ記事を幾つか紹介しておきます。記事の一部には、何らかの「扇動」があった可能性も指摘されていますが、扇動があったとしても、それに乗せられず、警察を挑発せず、逮捕者・負傷者を出さないことが肝要でしょう。樺美智子さんのような死者などは、以ての他です。再稼働反対叫び国会包囲　民主党議員に「帰れコール」（田中龍作ジャーナル）http://tanakaryusaku.jp/2012/07/0004798国会前で反原発の大規模抗議　野田首相は主催者との対話を拒否（週刊東洋経済）http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/2e13b086536f6add95224c22fa68e915/国民はもはや政府を信用していない!　原子力規制委員会の人事は国会事故調の提言を尊重して国会主導で決めるべきである!（現代ビジネス）http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33164※8/13　誤字脱字を修正し、文章の一部を簡略化※8/16　写真を追加

機動戦士ガンダム

　掲載の写真は、お台場に展示されていた頃の実物大ガンダムです。時間によって、腕や首が動くのが面白かったです。人伝に聞いたところでは「夜の方が格好良かった」らしいのですが、残念ながら、私は観られませんでした。　今年になって、イッツコムのオンデマンドで「機動戦士ガンダム」全話と劇場版「逆襲のシャア」を観たので、今回はその感想です。書きたいと思いつつも、延び延びになっていました（ネタバレが有りますので、ご注意下さい）。　良かった点を上げると、１　アムロ・レイの成長物語２　敵側も含めて、登場人物一人一人の見事な作り込み３　宇宙船やモビルスーツなど、メカニック的な面白さ４　次第に規模が大きくなっていく戦闘場面５　反戦・厭戦のメッセージ　といったところでしょうか。何と言っても、アムロ・レイの成長物語として確立している点は見事です。最初はビクビクオドオドしていたアムロも、話が進む度に逞しくなっていきました。ブライト・ノアの指示を差し置いて戦ったり、戦死者に二階級特進が言い渡された時に「たったそれだけなんですか」と食って掛かる様子は、序盤のアムロからは想像もできません。　アムロの成長物語として確立しているのも、周囲の登場人物の設定や描写をおざなりにしていないからでしょう。　ブライトとミライ・ヤシマの関係がさりげなく描かれ、この関係が後半のドラマを盛り上げるのに一役買っていました。特に見事だったのはマチルダ・アジャン中尉の描写で、出番は少ないながらも、補給部を選んだ理由を語らせることで、彼女の性格やものの考え方を掘り下げ、戦死した後も、婚約者を登場させることで、人物に更に深みを持たせることに成功しています。彼女の戦死を知ったアムロが叫ぶシーンは、グッと来るものが有りました。　シャアはもう一人の主人公と言っても良いでしょう。シャアの視点で作られたガンダムを観てみたかったです。　連邦・ジオンとも、登場人物の設定が確りしていた為、長丁場のシリーズでも、最後まで観続ける事が出来ました。スパイになる者、栄達や出世を考える者、自尊心が判断を曇らせる者、叩き上げの軍人である者、その他、様々な人物が登場しますが、スーパーマン・スーパーウーマン的な人物がいなかったのが良かったです。「等身大の人間」として観られました。　モビルスーツや宇宙船など、メカニックの魅力は、ＳＦファンなら言わずもがなでしょう。様々なガンプラが出ていることからも分かります。　全体を通してよく出来ていたのは、人物描写もそうですが、戦闘場面の設定でした。連邦・ジオンとも戦力が少なくなっていて、「贅沢な使い方ができない」という説明が入っていたことで、展開を自然に追うことが出来ました。連邦は、ホワイトベースを救出する戦力が無く、寧ろ、遊撃部隊として頼りにせざるを得ない状況。対するジオンは、ホワイトベースを一気に攻撃する戦力を用意できず、逐次投入となり、却って戦力を消耗しています。とは言え、秘密基地のジャブローに到着以後は、集団戦や艦隊戦が多くなり、話が終盤に進む程、戦闘の規模は大きくなっていきました。それだけ、様々な艦艇やモビルスーツが登場する訳で、アクションファン・ＳＦファンを引き付けつつ、ドラマとしても失速しない展開は見事でした。　反戦・厭戦の視点からですが、戦死者に涙したり、アムロが母親と別れて戦地へ赴く場面、二階級特進に食って掛かる場面など、戦争をスポーツのように描いていない点は好感が持てました。　真面目に職務に励むジオンの軍人がいる一方で、シャアのように狡猾に立ち回る者や、地球の資源を独占しようとして全体の連携を考えないで動く指揮官がいたりと、指揮者の身勝手な振る舞いが現場の人間を踏みつけにするという展開は何度も描かれていました。１話当たりでみると２０分程度であるにも関わらず、中途半端にならずにそれぞれをきちんと描いたのは設定や脚本の巧さでしょうか。　良い点を上げましたが、気になった点も有ります。１　議会（政治）や報道が全く描かれない２　ララァの登場が唐突３　ザビ家がジオン公国の政権を奪取した経緯が説明不足　という点になります。　子ども向けアニメという点を考えると、議会や報道を描かない（描けない）のは止むを得ないとは思いますが、講和条約の打診にも、将軍が出ていくのはどうかと思います。大統領か、その特使くらいは出して欲しかったです。準レギュラーの登場人物を連邦の議員にして、その人物を通して描くという方法もあったと思います。　更に分からないのがジオン公国の政治体制です。人類の未来社会ですから、議会が無い訳はないと思うのですが、連邦への宣戦布告に易々と従ったのか、力で捻じ伏せられたのか、解散させられたのか。ジオン側を複雑にすると話の焦点が絞り切れなくなるから描けなかったのでしょうが、終盤に近付いてジオン側の動きが描かれる程、ジオンの政治体制・意思決定機関の在り方が気になりました。　終盤の展開で一番大事なのが少女ララァですが、「シャアが見付けた」という説明だけで、それまで何処で何をしていて、どういう生まれだったのか等、重要人物の割には殆ど語られていません。それまでは、アムロとシャアの二項対立で進んでいたのに、突然、三番目の要素としてララァが登場してきており、もう少し早く登場させるなど何らかの工夫が欲しかった点です。　説明不足という点で言えば、ザビ家がジオンの政権を奪取した経緯もよく分かりません。元々、ジオンの独立は、ニュータイプの居場所を作る為のものでしたから、戦争を仕掛ける理由にはなりません。政権を奪った挙句、「全人類がザビ家に統率されるのが一番」などと、宇宙版ヒトラーみたいなイデオロギーをどうやって全国民に浸透させたのか？　それに、政権を奪ったとは言え、ニュータイプの特性を全く研究しなかったというのも不可解です。ニュータイプの研究に関してはジオン側が連邦の先を行っていた筈ですから、戦闘要員として要素に気付いていても良い筈ですが、シャアがララァを連れてくるまでは、ニュータイプの件は話に出てきません。　色々書きましたが、ＴＶ版は総合評価で「お勧め」の部類に入ります。アクションやメカニックに注目するもよし、アムロの成長に着目するもよし、群像劇としての人間ドラマとして観るのもよし、様々な魅力が有ります。　ＴＶ番を褒めたところですが、完結篇に当たる映画「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」は頂けませんでした。　シャアがニュージオンの元首になっていますが、彼の目的は地球を壊滅させることで、人類を更生させるだとか生まれ変わらせるなどと言っています。台詞を聞いていて、矮小なテロリスト程度の論理としか思えませんでした。隕石落としで大量殺戮・大量破壊を行った彼に、国民や兵士がどうしてついていくのか？　更に分からないのが、連邦政府が彼と取引をすることです。「得られる対価で地球の福祉を良く出来る」という説明がされていますが、法律に照らせば、シャアは殺人犯でしょう。取引ではなく、逮捕するのが先ではないか。　ニュージオンと連邦の戦いという設定になっていますが、私には、「過去の夢を忘れられないテロリストとアムロの戦い」としか見えませんでした。　映画だけあって、戦闘場面はＴＶ版より数段上の迫力でしたが、中身がこの程度ではどうしようもありません。ＴＶ版の質の高さを期待したら、全く、当てが外れました。　ガンダムシリーズは現在も継続中ですが、私は、他のガンダムシリーズは観ないでしょう。観ないで批判するのも怒られそうですが、どのストーリー紹介にも、必ず少年が出てきます。アムロ・レイの成長物語が余りに良く出来ていたので、どんな作り方をしても、あれ以上の作品が生まれるとは思えないのです。私の、第一作と第二作を読んで下さった方はお分かりと思いますが、「同じような話は作らない」のは私のやり方でもあります。折角作るのですから、違ったアプローチ・違った展開にしてみた方が、面白いではないですか。作る側としても、観る（読む）側としてもそう思います。　駄文を書き連ねました。長文に付き合って下さって、有難うございました。　　関連リンクのご紹介です（何れもユーチューブ）翔べ！ガンダム　http://www.youtube.com/watch?v=sm9YxoDLUeo&feature=related機動戦士ガンダム OPb 「翔べ！ガンダム」 (ノンテロップ)　http://www.youtube.com/watch?v=8Qq-N4R-SB4&feature=related※8/13　誤字を修正し、一部を簡略化※8/15　動画のリンクを追加

７月２０日の官邸前抗議行動・田原総一郎氏

　１６日の10万人集会に続いて、７月２０日には、官邸前抗議行動に参加しました。　昼間から大粒の雨でしたが、抗議行動が始まる１８時を見計らったかのように止みました。天は脱・原発の味方なのでしょうか？　私は17時頃に到着し、国会記者会館の横の歩道に並びました。この日も、車道と歩道の間には金属製の柵が立てられ、数メートルおきに警官が並び、参加者を車道には出すまいとする気迫が感じられました。　ですが、始まってみると、車道を解放するかどうかは大した問題ではないと分かりました。自転車や車で付近を周回して抗議行動に参加する人が大勢いたのです。車道は普通に走行できる状態ですから、信号を守っている限りは取り締まられる理由は有りません。「再稼動反対」や「脱原発」のステッカーやペイントをした車が何台もやってきては、赤信号で止まった時に、助手席や運転席の方が「再稼動反対」のシュプレヒコールを上げてくれました。助手席から紫陽花の造花を振ってくれる方もいれば、ルーフから上半身を乗り出して拳を振り上げる方もおられ、歩道のこちらも拳を突き上げたり、手を振ったりして応え、大いに盛り上がりました。　一番凄かったのは、レンタルのマイクロバスが周っていた事です。何度も姿を現しては、赤信号で止まる度に窓から幾つものメガホンが見え、「再稼動反対」のシュプレヒコールが聞こえました。恐らく、同乗者全員でお金を出し合ってレンタルしたのでしょうが、一体、幾らかかったのでしょう。　自転車で周っている方達は、服に「脱原発」や「再稼動反対」の刺繍やゼッケンをしていました。メガホンを持ちながらの片手運転は一般的なスタイルで、ヘッドセットのようなマイクを装着している方もおられ、「工夫は人それぞれだなあ」と感心しました。　歩道も、ひと一人が通れるくらいの通路が確保されていて、お巡りさんが「立ち止まらないで下さい」と注意していましたが、その通路を福島瑞穂参院議員や谷岡郁子参院議員が歩いて行くのが見えました。谷岡議員は、思ったより背が高かったです。スラリとした長身に白い雨合羽を翻らせて、「格好良い」という印象が残っています。　鳩山由紀夫元首相の演説も、声だけですが聞こえました。更に嬉しい驚きだったのは、国会記者会館から、田原総一郎氏が出てきたことでした。抗議行動の参加者が話しかけると、立ち止まって気さくに話に応じて下さり、私は、厚かましくも握手をお願いしたら、快く応えて下さいました。すべすべして意外と冷たかったです。田原さん、突然のお願いに応えて下さって、有難うございました。　この日は主催者発表で9万人だったそうですが、大組織が動員もかけていないのに、雨の中9万人、凄いと思います。しかも、車や自転車で周っている方は数えられていないでしょう。原子力ムラは、車道を封鎖すれば、抗議行動の規模を小さく見せられると踏んでいるようですが、抗議する側は、創意工夫で対抗するということが、２０日の抗議行動に参加してよく分かりました。特に、マイクロバスで周っているのを見た時にはちょっとしたカルチャーショックを受けたと言っても過言ではありません。　私はこれからも、時間の許す限りは、毎週金曜日の官邸前抗議行動には参加します。自分の意思を表明したいのは勿論ですが、どんな工夫で抗議行動に参加するのか、他の参加者の方の表現方法を見るのが、楽しみでもあるからです。　以下、毎週金曜日の官邸前抗議行動に関するＷｅｂ記事を御紹介致します。消費増税へ怒る若者たちも--官邸前「再稼働反対」20万人（週刊金曜日）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120717-00000303-kinyobi-soci金曜の夜、叫ぶ、歌う　官邸前で脱原発訴え（朝日新聞）　http://www.asahi.com/special/energy/TKY201207130632.html抗議行動を車道で行うことは不正常--13日官邸前デモに向け警視庁が内部文書（オルタナ）　http://www.alterna.co.jp/951020万人が参加した「週末官邸デモ」仕掛け人Misao RedWolfの素顔（女性自身）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120713-00000304-jisin-soci 首相官邸前デモ呼び掛け人・平野太一「デモだけでは変わらないという批判があることは知っています」（週刊プレイボーイ）　http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120724-00000827-playboyz-soci「脱原発デモ」の意味を理解していない野田首相（ダイヤモンドオンライン）　http://diamond.jp/articles/-/21722ＮＹから官邸前デモに連帯　在留邦人ら「再稼働反対」（共同通信）　http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/574736/毎週金曜日夜の「官邸前・脱原発デモ」は、もう無視できない!野田(首相)を脅かす「あじさい革命」逮捕者が報じられない意味（現代ビジネス）　http://gendai.ismedia.jp/articles/-/330477.20再稼動反対！官邸前行動〜鳩山由紀夫氏がアピール（ユーチューブ）　http://www.youtube.com/watch?v=ZbsWfvgE4yI再稼働抗議集会　鳩山元首相が参加「官邸は国民の声を聞かなくてはならない」（田中龍作ジャーナル）　http://tanakaryusaku.jp/2012/07/0004746首相官邸前での鳩山由紀夫元首相の発言全文（ブログ「ざまあみやがれい！」）　http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65815875.html仮処分申請　国会記者会館を無料独占の記者クラブに法の裁きを（田中龍作ジャーナル）　http://tanakaryusaku.jp/2012/07/00047217/20東京官邸前デモ・大阪関電本社前・名古屋関電支店前の状況（ブログ「日々雑感」）　http://hibi-zakkan.net/archives/13008444.html現代日本のデモ:「何となく」で参加　國分功一郎さんに聞く（毎日新聞）　http://mainichi.jp/feature/news/20120711dde018040087000c.html　

夢見ヶ崎動物公園のケープハイラックス

　生臭い政治の話を離れて、夢見ヶ崎にいるケープハイラックスの御紹介です。モルモットより大きく、クリッとした瞳が何とも言えない魅力です。檻の前で見つめていると、近寄ってきて、見つめ返してくる仕草が可愛いです。　元々、2頭いたのですが、1頭は来てまもなく死んでしまいました。寂しそうなので、仲間を増やしてあげたいですね。　餌の時間を見ることができたのですが、食欲旺盛で、与えられた野菜はすぐに食べ尽くしてしまいました。　ケープハイラックスの紹介はこちら　http://www.city.kawasaki.jp/53/53yumemi/home/yumemi/04-m25-hyrax.html

チェルノブイリ子ども基金のイベント・報告完全版／７月１６日の「１０万人集会」　

　私がチェルノブイリ子ども基金のお手伝いをしていることはこのブログに書きましたが、今春のイベント（講演会）の報告の完全版が、基金のサイトにアップされました。お客様の感想も含まれています。http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/index.html　多くの感想を読むと、自分でも役に立ったのかなと思います。私は受付の一人でしたが、ご来場の皆さん、時間とお金を割いて頂き、有難うございました。　７月１６日の代々木公園の「さようなら原発10万人集会」には上記の子ども基金の皆さんと共に参加しましたが、デモ行進に出発する前にはぐれてしまいました。１７万人も集まったのですから、探すのなんて、とても無理。移動するのも大変でした。　坂本龍一さん・広瀬隆さん・瀬戸内寂聴さん・武藤類子さん始め、多くの方がスピーチを行い、会場全体に、「聞こう」という気持ちが溢れていました。とにかく暑かったのですが、猛暑を吹き飛ばす思いというか、一体感がありました。　私は、野外音楽堂のステージを中心に見たのですが、写真はその時の様子です。司会の古今亭菊千代さん　↑制服向上委員会と橋本美香さん　↑　当日、披露してくれたスピーチと歌（ユーチューブ）「悪魔 NOだっ! 民主党」　http://www.youtube.com/watch?v=VcfmYMmqn3w&feature=relmfu『ダッ！ダッ！脱原発の歌』　http://www.youtube.com/watch?v=cIJmELN0QlQ&feature=relmfu橋本美香「胡蝶の夢」　http://www.youtube.com/watch?v=BL-hJIKSiR8&feature=relmfu　制服向上委員会公式サイト⇒　http://www.idol-japan-records.net/ski/　ＳＵＧＩＺＯさん　↑　当日のスピーチ（ユーチューブ） http://www.youtube.com/watch?v=dRYeSciRLhQ&feature=relmfu「魂の民主主義」、本当にその通りですね。絶対原子力戦隊スイシンジャー　↑　当日のステージの様子は下記。なかなか面白かったです。 http://realsoulsinger.blog.fc2.com/blog-entry-219.html↑　毎週金曜日の官邸前抗議行動の主催者の一人であるＭｉｓａｏ　Ｒｅｄｗｏｌｆさん（右側）　１７万人が集まったのは大成功でしたが、主催者も参加者の多さに振り回されていたのかも知れません。会場内の移動経路は、交通整理要員を出したり、テープやコーンを活用するなどして、確保して欲しかったです。メインとなったサッカー場の出入り口は立錐の余地なく、それこそ、地震が来たら危険だと思いました。　又、著名人が多く参加して下さいましたから、スピーチの時間が長くなるのは分かりますが、ただ流れに任せてしまったのは頂けませんでした。デモ行進の出発時間は３０分以上も遅れ、あの炎天下でずっと話を聞かせるのは如何かと思います。広瀬隆さんは、「鎌田慧さんから、５分間のスピーチをしろと言われたので」と前振りをして、本当に５分間話していましたが、電力料金を上げて、大飯原発を動かさないように関電と交渉する、という主旨の話でした。講演会ではなく、意思表示の場ですから、炎天下、聞く側に頭を使わせるような話をするのには閉口しました。　武藤類子さんには、子ども基金のイベントで話を聞かせて貰いましたが、地声がそうなのか、野外の集会ではボソボソと話しているように聞こえ、内容を理解するのが大変でした。しかも話が長いこと。失礼ながら、武藤さんは、屋外の、しかも炎天下でお話しするタイプではないのかも知れません。　落合恵子さんや瀬戸内寂聴さんは、聞き易い話し方で、短くまとめておられました。屋外の集会でのスピーチは、須らく、こうあって欲しいものです。司会の神田香織さんは何度も「水飲んで下さいね」と繰り返していましたが、私はそれを聞きながら、「だったら、さっさとスピーチ終わらせて、デモ行進を出発させたら良いだろう。予定超過してるぞ」と思っていました。　それと、主催者とは無関係なのですが、これがチャンスとばかりに新社会党や社民党が街宣車を出して演説したり、何本もの旗やのぼりを持ってきているのは不愉快でした（デモ行進の最中に、「社民党」の旗が何本も立っている光景を見た時には唖然としました）。旗はせいぜい２～３本にして、演説も控えて欲しいものです。　極めつけが日本共産党で、デモ行進の到着地点で、１７万人が集まったこの集会の様子を報じた「しんぶん赤旗」の号外を配っていました。１～２人で控え目にやるのならともかく、１０人以上がそこここに分散して、片っ端からデモ参加者に声をかけ、「今日の集会の記事です」「号外です」と量販店の店頭も顔負けかと思う程に積極的。　私も声をかけられ、号外を渡されそうになりましたが、受け取らず、配っている50～60代と思われる男性に「日本共産党の機関紙でしょ？」と訊くと、「そうですよ」との回答。「超党派の集会ですよ。こんなに大勢で、政党の機関紙を配布するのはどうかと思いますけどね。少しは遠慮したら」と言うと、「いやー、はははッ」と笑うだけで、別の人間に配ろうと矛先を変えていました。こういう態度が、無党派や市民派に嫌われる原因だと分からないのでしょうか（分からないし、気付かないから、政策として良いものを掲げていても、選挙で伸びないのでしょうが）。デモ行進の到着に間に合うように写真や記事を仕上げて輪転機を回し、印刷所から急遽持ってきた組織力は凄いですが、他にもっとやることあるだろうと思います。それこそ、輪転機を回す電力の分、節電したらどうなのでしょう。　当日のデモの様子です。　１６日の集会を取り上げたＷｅｂ記事です。脱原発「１０万人集会」に１７万人が押し寄せたワケ（ゲンダイネット）http://news.infoseek.co.jp/article/20gendainet000172348それぞれが自由に集まり、整然と帰っていく｢個人｣の力　～代々木公園｢さようなら原発10万人集会｣で感じたこと（現代ビジネス）http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33032大規模脱原発デモ-官邸前スタイルが勢い　「一市民として参加した」（田中龍作ジャーナル）http://tanakaryusaku.jp/2012/07/0004715脱原発集会:１７万人参加、最大規模に　東京・代々木公園（毎日新聞）http://mainichi.jp/graph/2012/07/17/20120717k0000m040035000c/001.html原発なくせ17万人　熱気　決断迫る　代々木公園http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-07-17/2012071701_01_1.html