1月22日の金曜行動~規制委員会はどうして、凍土方式陸側遮水壁の凍結開始を認可しないのか~
1月22日は、福島原発かながわ訴訟の口頭弁論を傍聴し、報告集会に参加してから、金曜行動に向かいました。移動の合間に東電のリリースを確認したりと、忙しかったです。 希望のエリアでは、汚染水に関する見通しと、凍土方式陸側遮水壁が認可されない理由をまとめてスピーチしました。2016.01.22 国会前スピーチエリア“希望のエリア”(私は35分~) 汚染水の数字はこちらの記事にまとめてあります。 凍土方式陸側遮水壁に関しては話している通りですが、分かり易さの為、この件もポンチ絵を掲載しておきます。青矢印が水の流れです(経産省の汚染水処理対策委員会で配布された資料に春橋にて加筆。無断利用・引用は御遠慮下さい)。原子炉建屋・タービン建屋滞留水と、周辺地下水の水位差ー現状と目標ー 最悪シナリオ 最悪シナリオというのは私の命名です。 陸側遮水壁(凍土壁)で地下水の流れを遮断し、地下水位が建屋滞留水よりも下がると、建屋滞留水(高濃度汚染水)が地下に漏洩する可能性があるので、規制委員会は、東電に対して、そのような事が起こらない確かな根拠の説明を求めています。 高濃度汚染水が一旦流出すれば、地盤から回収することは不可能でしょうし、サブドレンで汲み上げる水が高濃度になり、排出基準を満たさない汚染水がタンクに溜まり続けることにもなりかねません。そうすれば、タンク容量が破綻するのは明らかです。 私は、規制委員会に色々と言いたい事は有りますが、陸側遮水壁の凍結開始を安易に認可しない規制庁・規制委員会の判断は正しいと思います。 次回の「特定原子力施設(=福島第一原発)監視・評価検討会」は27日の水曜日13時半~です。その会議で結論が出るかどうか分かりませんが、水の問題は恐らく、フクイチの運命を分ける問題になるでしょう。27日は最後まで傍聴します。 フクイチでの負傷事故の件は、東電のリリースを貼りつけておきます。年齢は、東電が記者会見で公表したものです。尚、18日の件は、「開放骨折の可能性がある」と診断された結果、救急車が呼ばれたそうです。====リリース、ここから====※2016年1月12日午前9時50分頃、福島第一原子力発電所構内の4000t角形鋼製タンク群付近において、フランジ取り外し作業を行っていた協力企業作業員(30代・男性)が左手人差指を負傷。その後、入退域管理施設救急医療室にて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断されたことから、同日午前10時18分に救急車を要請し、いわき市内の病院へ搬送。当該作業員に意識はあり、身体に放射性物質の付着はない。医師による診察の結果、「左示指基節骨開放骨折」、約3ヶ月程度の治療を要する見込みと診断された。→元リリース※1月18日午前11時30分頃、福島第一原子力発電所構内の2号機建屋西側付近で、協力企業作業員(40代・男性)が土嚢運搬作業を行っていたところ、土嚢とガードレールの間に左手薬指を挟み負傷。その後、入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ、緊急搬送の必要があると診断されたことから、同日午後0時34分に救急車を要請。なお、当該作業員に意識はあり、身体に放射性物質の付着はない。→元リリース ====リリース、ここまで==== 汚染水の見通しに関しては、暫定的なものなので、数字がまとまり、きちんとしたグラフにも落とせるようになれば、改めて、同ブログにも書きます。 作業員の方の負傷の件や、かながわ訴訟のことなど、書きたいこと、書くべきことは多いのですが、調べものや、まとめることが多いので、この辺で。最近は、他の方のスピーチも紹介する余裕が無くなりました。春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)※1/26 ポンチ絵を差し替え