2024年10月の記事一覧 | 元SF小説家・春橋哲史のブログ（フクイチ核災害は継続中）

東京都へ「仮執行反対」「提訴取り下げ」の意見を送付

フクイチ核災害の避難者を提訴した東京都　拙ブログで何度か紹介しているように、フクイチ核災害によって自宅が高濃度に汚染され（放射線管理区域相当以上）、東京都に避難した方が、避難先住宅の明け渡しと退去要求以後の家賃相当分（駐車場代含む）の支払いを求めて、東京都から提訴されました（東京都避難住宅追い出し訴訟[仮称]）。　この訴訟の経緯と、避難者（被告）の事情については、複数の記事を書いています。私の意見は、東京都（小池百合子都知事）に送っています。●東京地裁で、核災害避難者に対する「追い出し訴訟」が係争中（2024年６月10日記事）●避難住宅追い出し訴訟（仮称）は、７月18日に結審。判決は10月７日14時（同７月28日記事）●東京都へ「提訴取り下げ」を求める意見を送信（2024年８月11日）判決当日の様子－被告全面敗訴－　この訴訟は、本年10月７日・月曜14時から東京地裁103号法廷で判決が言い渡されました。　私は判決公判を傍聴しました。以下、当日の様子です。　裁判所前（東京メトロ・霞が関駅）に到着したのは、12時45分頃でした。　判決前集会が裁判所前の歩道で開かれ、被告である鴨下祐也さんの配偶者さんと息子さんが発言し、13時過ぎに祐也さんが発言しました。　司会者が「傍聴抽選権の配布は13時10分から。早目に並んで受け取って欲しい。傍聴抽選は13時半の予定。抽選後に入廷行動を行います」と説明したので、裁判所正面から見て左側の傍聴整理券交付所に行き、裁判所職員から「No5」の整理券を渡されて最前列に並びました。　偶然、右隣に斉藤とも子さんが立たれました。8月に、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所の見学なさっているので、抽選まで、見学時の説明のご様子をうかがい、民族殺戮やヒトラーの政権掌握について立ち話しました（立ち話にしては、内容が重いのですが）。とても真剣に学ばれてきた様子が伝わってきました。　傍聴には「当選」しました。手荷物検査でモタつくのは避けたかったので、入廷行動の撮影はパスして、検査を済ませて早目に裁判所に入り、103号法廷の前で扉が開くのを待ちました（ここも、既に行列でした）。　13時45分くらいに法廷に入り、最前列に着席。　通路を挟んで右隣は民の声新聞の鈴木さんが座っておられたので、能登の取材や政治情勢について、短時間お話しました。背後の席から、金曜行動以来の知人であるYさんから声をかけられてご挨拶しました。　傍聴席最前列の左側（裁判長席から見ると右側）５席には、「原告特別傍聴席」と書いた紙が貼られていて、13時50分過ぎくらいに、その席に相次いでワイシャツ姿の男性が着きました。私の隣に座っていた一般傍聴の男性が「貴方は何処の部局の方ですか？」と質問し、「総務局法務課です」と答えるのが聞こえてきました。　特別に傍聴席を割り当てられていたのは、東京都総務局総務部法務課と思われます。　開廷５分前までには、被告席に鴨下祐也さんと弁護士複数名が着席しましたが、原告席（東京都側）は空っぽ。原告席は最後まで空席でした。　13時58分に大須賀寛之裁判長、木村太郎裁判官、山中優太裁判官が入廷し、着席。それから２分間、満席の傍聴席の私語は次第に小さくなり、自然と静かになっていきました。　14時きっかりに、書記官が事件番号を読み上げると、大須賀裁判長が、よく言えば力強い声、悪く言えば怒鳴るような声で発言しました。「今の番号の事件について、判決を言い渡します。主文、１　被告は、原告に対し、273万7000円を支払え（傍聴席にどよめきと、「えッ」という声が広がる）２　訴訟費用は被告の負担とする３　この判決は、仮に執行することができる　事実及び理由は略、以上」　大須賀裁判長の判決言い渡しの発言が続く間、傍聴席のどよめきは大きくなっていき、発言が終わると、一斉にそこかしこで抗議や野次の声が上がり始めました（私は、何処の傍聴でも野次や不規則発言をしないことにしているので、一切発言しませんでした）。「理由はっ」「理由を述べて下さいっ」「どうしてですかっ」「何でですかっ」「理由を言えないのかっ」　大須賀裁判長を含めて、裁判官は誰も席を立ちません。裁判長は太い黒縁の眼鏡越しに傍聴席を睨みつけるようにしながら、「判決言い渡しは終りました。傍聴人は速やかに退廷して下さい」と発言しましたが、傍聴席の声は止まず、「民主的な裁判を･･･」「理由を言わないのは･･･」「理由はどうしてですか」と、理由の言い渡しを省いた事への抗議と、理由をただす発言が続きました。　大須賀裁判長は傍聴席に向かって「退廷して下さい」を繰り返します。　私には、３人の裁判官の行動は奇異に映りました。　判決言い渡しが終ったのですから、裁判官のその場での仕事は終わりでしょう。裁判官こそさっさと退席して、他の訴訟の仕事にとりかかれば良いのです。その方が合理的でしょう。「傍聴人より先に帰ったら負け」とでも思っているのでしょうか？　私は、裁判長と傍聴席との間の成り行きを見ていたかったのですが、裁判長が退廷を命じた以上は先が見えているし、判決内容を早くSNSに流したかったので14時５分までには退室しました（裁判所内はスマホの電波状況が、今一つ良くないのです）。　東京地裁前では、鴨下さんの配偶者・Mさんが判決の内容と、報告集会の場所と時間をマイクでアピールしていました。私は、その向かい側に立ってスマホを操作し、XとFBに、判決内容を写真付きで発信した。　判決を聞いてから、Mさんはどれほど辛かったでしょうか。「だまっちゃおれん訴訟」の判決直後に、名古屋高裁前で発言していた岡本原告団長の姿と重なりました。　私はこの後、Yさんと共に、報告集会の会場である参議院議員会館にゆっくり歩いて向かいました。　　因みに、103号法廷の「その後」についてです。　報告集会での弁護士の説明や、他の参加者に聞いたところによると、大半の傍聴者は座り続け、裁判長が判決理由の説明を省いたことや、鴨下さんに支払いを命じた理由をただそうと発言を続けていたそうです。　その間、裁判長が事務官を呼んで何ごとかを指示。事務官が出て行った後、裁判所の警備員が続々と入ってきて、最終的には20人くらいが法廷の両方の壁際に傍聴席を挟むように並んだとのこと。鴨下さんの息子さんが涙ぐみながら傍聴者に退室を訴え、更に弁護士が退出するように促して、傍聴者が席を立ったそうです。　　報告集会での弁護士の説明を要約すると、「法廷警察権は裁判長に有る。判決理由の説明を省くのは合法で、抗議しても覆らない。寧ろ、強制排除になると、百害あって一利なしのような状態になるので、退室を促した」とのことでした。判決内容を受けて、10月22日に東京都に意見を送信　私は、東京都の提訴にも、避難者に家賃負担を求めることにも反対です。　鴨下さんが避難したのはフクイチ核災害が原因です。仮に、住民が避難することで、行政に何らかの負担が発生するなら、その負担は、東電や、配当を受けてきた株主が被るべきでしょう。　この判決内容は座視できません。　以前のブログ記事にも書いたことですが、被害者に賠償金（今回の場合は家賃相当分）を請求するのは、第三帝国のクリスタルナハト（水晶の夜）に匹敵する、行政と司法が一体となった暴挙・暴力です。　せめて、出来ることとして、10月22日夕方に、東京都へ下記の意見を送信しました。私の言わんとすることは、下記の文章に込めているので、この場でクドクド繰り返しません。（リンク）●都民の声総合窓口メールフォーム====東京都に送った意見====表題：東京地裁で判決が言い渡された「令和４年(ワ)第3067号　建物土地明渡等請求事件」について意見　日々の公務、お疲れ様です。　本年10月７日に東京地裁で判決が言い渡された表題の訴訟に関する意見と要望です。　表題の訴訟で東京都が勝訴したことは、判決公判を傍聴したので承知しております。　本訴訟は知事専決で提訴されたものですが、被告・鴨下祐也氏が入居していたのは国家公務員宿舎であり、所謂「家主」は東京都ではなく、国です。貸主・持ち主でない東京都が鴨下氏を提訴したり、所謂「家賃」を請求するのは道理にあいません。　又、被告・鴨下氏が今回の判決で命じられた金額を支払ったとしても、入金先は国であり、東京都ではありません。　そもそも、鴨下氏が、元の住所である福島県いわき市から避難したのは、東京電力・福島第一原子力発電所で発生した過酷事故により、環境中に放射性物質が放出されたことが原因で、事故の一義的責任は東京電力にあります。　事故発生の責任を有していない鴨下氏に、建物の所有者でない東京都が明け渡しや賃料を請求するのは、二重の意味で筋道が通っていません。　鴨下氏が国家公務員宿舎から退去済みであることも合わせて考えると、東京都には訴えの利益が無く、そもそも都が原告として適格であるかどうかも疑問です。　又、鴨下氏は癌と診断されて闘病中であり、ご本人やご家族の負担を考えれば、判決通りに賠償金を請求するのは、人の道に悖る行為ではないでしょうか。　以上を踏まえて、東京都・及び小池都知事に次のように要望します。１．判決を仮執行せず、被告・鴨下氏に賠償金の支払いを求めないで下さい。２．被告・鴨下氏が控訴するかどうかに関係なく、本件提訴を取り下げて下さい。　尚、この意見は個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係のないことをお断りしておきます。====意見、ここまで====↓　訴訟名と判決主文↓　東京都へ送った意見の確認画面春橋哲史（Xアカウント：haruhasiSF)

フクイチ核災害のオフサイト・日本の原発史で読了した書籍と、鑑賞した映像作品／24年10月上旬

2022年10月頃から、通勤の合間などに電子書籍を読んでいます。　オフサイト（核施設の敷地外）と日本の原発史を中心に読了したもの、及び鑑賞した映像作品を、備忘録も兼ねて掲載します（2022年以前に紙版で読了したものも含みます）。　フクイチ核災害でオフサイトへ20京ベクレル強の放射性物質が放出されたことで（放出量は「原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書｣［2011年6月／添付資料のＰＤＦ・76頁］に基づく)、少なくとも数十万人の暮らしや人生に、ご本人の意志に関係なく取り返しのつかない影響が生じたと推測されます。　私は自分のリソースを「オンサイト（核施設の敷地内）のリスクと、それへの取り組みを追うこと」に優先して割り当てていますが、オフサイト（敷地外）を軽視しているのではありません。発災当時の主権者として、東電の電気の消費者としての責任が有ります。オフサイトへの影響も把握しなければいけません。「自分のリソースの許す範囲で」という条件付きですが、オフサイトに関する情報・事実も追っています（浜通りや中通りの公園等の空間線量を計測に行っているのもその取り組みの一環です）。　改めて、フクイチ核災害によって、自らの意志とは無関係に人生や生活が変わってしまった皆様に、お詫びとお見舞い申し上げます。（読了した書籍を整理した拙ブログ記事）　▸フクイチのオンサイトに関して読了した書籍／23年７月末　▸原発・被曝労働に関して読了した書籍／23年７月末　▸フクイチ核災害の報告書関係で読了した書籍／23年７月中旬　▸フクイチ核災害での意思決定・政策決定に関して読了した書籍／24年５月上旬　▸旧ソ連の核開発・チョルノービリ核災害に関して読了した書籍／24年９月中旬　▸沖縄（琉球）関係で読了した書籍／23年８月下旬　▸核爆弾（原爆）投下に関して読了した書籍と、鑑賞した映像作品／24年10月初旬　▸ドイツ第三帝国関係で読了した書籍／23年11月中旬　　▸日本の近現代史で読了した書籍・その１（台湾出兵～関東大震災）／24年４月下旬　▸日本の近現代史で読了した書籍・その２（張作霖爆殺～対米英蘭開戦決定）／24年11月下旬　▸日本の近現代史で読了した書籍・その３（太平洋戦争開戦～学徒出陣）／25年１月半ば　▸日本の戦後史関連で読了した書籍／24年９月中旬　▸小説・エッセイ・論考等で読了した書籍／25年１月初旬　▸ジェンダー・性加害関連で読了した書籍／24年９月上旬　本来なら、個別に書評を書くべきですが、個人的に多忙なのでリストのみとします。　括弧内は「著者・出版元・電子書籍の発行年月」です。番号は整理の都合で付与しました。◆は電子版未発売で、紙版でも購入困難なものです。「あなたの隣の放射能汚染ゴミ」（まさのあつこ／集英社／2017年２月初版)と、「除染と国家 21世紀最悪の公共事業」 (日野行介／集英社／2018年11月初版) については、拙ブログに書評を含めた記事を書いています。（リンク）▸汚染土バラマキは国会と環境省の「共謀」（2023年１月15日）読了した書籍1.●それでも日本人は原発を選んだ　東海村と原子力ムラの半世紀（朝日新聞取材班／朝日新聞出版／2016年３月）2.◆原発はなぜこわいか・増補版（小野周、勝又進、天笠啓祐／高文研／1986年７月／電子版未発売）3.◆ノンちゃんの原発のほんとうの話（村田まり子, 反核反原発副読本編集委員会／新泉社／1986年７月／電子版未発売）4.●原発の現場　東電福島第一原発とその周辺（朝日新聞いわき市局／朝日新聞出版／2016年３月）5.●ヒロシマからフクシマへ　原発をめぐる不思議な旅（烏賀陽弘道／ビジネス社／2013年７月）6.●核と日本人　ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ（山本昭宏／中央公論新社／2016年7月）7.●東芝　原子力敗戦（大西康之／文藝春秋／2017年６月）8.●東芝の悲劇（大鹿靖明／幻冬舎／2018年８月）9.●なぜ院長は「逃亡犯」にされたのかーー見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の７日間（森功／講談社／2022年８月）10.●孤塁　双葉郡消防士たちの３・１１（吉田千亜／岩波書店／2023年11月）11.●原発事故　自治体からの証言（今井照／筑摩書房／2021年２月）12.●福島原発事故　県民健康管理調査の闇（日野行介／岩波書店／2015年４月）13.●福島が沈黙した日　原発事故と甲状腺被ばく（榊原崇仁／集英社／2021年９月）14.◆ホットスポット　ネットワークでつくる放射能汚染地図（NHK・ETV特集取材班／講談社／2012年２月／電子版未発売）15.●心の除染　原発推進派の実験都市・福島県伊達市（黒川祥子／集英社／2020年４月）16.●あなたの隣の放射能汚染ゴミ（まさのあつこ／集英社／2017年４月）17.●除染と国家　21世紀最悪の公共事業（日野行介／集英社／2018年２月）18.●フクシマ　土壌汚染の１０年　放射性セシウムはどこへ行ったのか（中西友子／2021年４月／NHK出版）19.●日本はなぜ脱原発できないのか（小森敦司／平凡社／2016年10月）20.●核兵器と原発　日本が抱える「核」のジレンマ（鈴木達治郎／講談社／2017年12月）21.●原発に挑んだ裁判官（磯村健太郎／朝日新聞出版／2019年８月）22.●東電原発事故　10年で明らかになったこと（添田孝史／2021年２月／平凡社）23.●原発再稼働　葬られた過酷事故の教訓（日野行介／集英社／2022年８月）24.●「本当のこと」を伝えない日本の新聞（マーティン・ファクラー／双葉社／2012年７月／電子版未発売）25.●朝日新聞政治部（鮫島浩／講談社／2022年５月）26.●原発の「犠牲」を誰が決めるのか（高橋哲哉／クレヨンハウス／2013年８月）27.●原発事故　国家はどう責任を負ったか　ウクライナとチェルノブイリ法（馬場朝子・尾松亮／東洋書店新社／2016年３月／電子版未発売）28.●目を凝らしましょう。見えない放射能に。（うのさえこ／クレヨンハウス／2013年８月）29.●わかな十五歳中学生の瞳に映った３・11（わかな／ミツイパブリッシング／2021年３月）30.●ルポ母子避難　消されゆく原発事故被害者（吉田千亜／岩波書店／2016年２月／電子版未発売）31.●その後の福島　原発事故後を生きる人々（吉田千亜／人文書店／2018年９月／電子版未発売）32.●原発事故、ひとりひとりの記憶　3．11から今に続くこと（吉田千亜／岩波書店／2024年５月）33.●地図から消される街　３．１１後の「言ってはいけない真実」（青木未希／講談社／2018年３月）34.●いないことにされる私たち　福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」（青木未希／朝日新聞出版／2021年４月）35.●なぜ日本は原発を止められないのか？（青木未希／文藝春秋／2023年11月）36.●白い土地　ルポ　福島「帰還困難区域」とその周辺（三浦英之／集英社／2020年10月）37.●帰れない村　福島県浪江町「ＤＡＳＨ村」の10年（三浦英之／集英社／2022年３月）38.●［意見書］フクシマ型PTSD　“今やらねばならぬこと”　原発事故被害者への“構造的暴力による社会的虐待”（辻内琢也／三和書籍／2024年８月[文字サイズの変更不可]）39.◆母子避難、心の軌跡　家族で訴訟を決意するまで（森松明希子／かもがわ出版／2013年６月／電子版未発売）40.◆災害からの命の守り方 ─私が避難できたわけ─（森松明希子／文芸社／2021年３月／電子版販売終了）41.◆3.11避難者の声 : 当事者自身がアーカイブ（東日本大震災避難者の会　Thanks&Dream・編／2017年３月）42.●私たちの決断　あの日を境に・・・（原発賠償京都訴訟原告団・編／耕文社／2017年９月／電子版未発売）43.●国際社会から見た福島第一原発事故　国際人権法・国連勧告をめぐって私たちにできること（原発賠償京都訴訟原告団・編／耕文社／2021年５月／電子版未発売）44.◆暮らしを返せ！！　ふるさとを返せ！！　福島原発かながわ訴訟原告団資料集Ⅰ（福島原発かながわ訴訟原告団資料集編集委員会・編著／2014年９月）　同Ⅱ（2019年１月）　同Ⅲ（19年10月）45.◆原発棄民に抗う～折々の避難者リポート（村田弘／横浜学校労働組合／2021年３月）46.●しましまつうしんー福島原発ひろしま訴訟の足跡ー（しましまつうしん編集委員会／企画編集室ゆじょんと／2024年３月／電子版未発売）鑑賞した映像作品●けつだん　運命を変えた3.11母子避難（監督・安孫子亘／ミルフィルム／89分／2024年）↓　福島原発かながわ訴訟原告団資料集Ⅰ～Ⅲ、3.11避難者の声、母子避難･･･、福島原発集団訴訟の･･･、しましまつうしん↓　原発棄民に抗う↓　ヒロシマからフクシマへ、ノンちゃんの･･･、原発はなぜこわいか春橋哲史（Xアカウント：haruhasiSF）

核爆弾（原爆）投下に関して読了した書籍と、鑑賞した映像作品／24年10月初旬

2022年10月下旬から、通勤の合間などに電子書籍を集中的に読んでいます。「核爆弾（原子爆弾）の投下」に関して読了した書籍と、鑑賞した映像作品を、備忘録も兼ねて掲載します（一部、電子版で再読したものも含みます）。　当記事の末尾には、広島・長崎への原爆攻撃と被害の概要を表形式でつけました。無断転載・引用はご遠慮下さい。見難い場合には、ワード・ペイントに張り付けてご覧下さい（Ｗｉｎｄｏｗｓの場合）。　本を読んでいるだけでは分かり難いところもあるので、私が備忘録代わりに作ったものです。二つの核攻撃は似ている点も有れば異なっている点もあり、分かり易い一覧もないので、自作しました。元より、死傷した方々を「死傷者数」という数字に押し込めてはいけないのは承知しています（フクイチ核災害と同じですね）。あくまでも「簡易的に・分かり易く・初心者でも把握できるもの」という視点で作りました。　広島・長崎への核爆弾投下で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りし、健康に影響を受けた皆様が一日でも長くお元気で生きられることを願ってやみません。（読了した書籍を整理した拙ブログ記事）　▸フクイチのオンサイトに関して読了した書籍／23年７月末　▸原発・被曝労働に関して読了した書籍／23年７月末　▸フクイチ核災害での意思決定・政策決定に関して読了した書籍／24年５月上旬　▸フクイチ核災害の報告書関係で読了した書籍／23年７月中旬　▸フクイチ核災害のオフサイト・日本の原発史で読了した書籍と、鑑賞した映像作品／24年10月上旬　▸旧ソ連の核開発・チョルノービリ核災害に関して読了した書籍／24年９月中旬　▸沖縄（琉球）関係で読了した書籍／23年８月下旬　▸ドイツ第三帝国関係で読了した書籍／23年11月中旬　▸日本の近現代史で読了した書籍・その１（台湾出兵～関東大震災）／24年４月下旬　▸日本の近現代史で読了した書籍・その２（張作霖爆殺～対米英蘭開戦決定）／24年11月下旬　▸日本の近現代史で読了した書籍・その３（太平洋戦争開戦～学徒出陣）／25年１月半ば　▸小説・エッセイ・論考等で読了した書籍／25年１月初旬　▸ジェンダー・性暴力関係で読了した書籍／24年９月上旬　本来なら、個別に書評を書くべきですが、個人的に多忙なのでリストのみとします。　括弧内は「著者・出版元・電子書籍の発行年月」です。番号は整理の都合上、付与しました。リンクは原則として「楽天Kobo電子書籍ストア」です。　未電子化で紙版でも購入困難なものは◆で記載し、写真を載せました。読了した本の一覧1.●原子爆弾　その理論と歴史（山田克哉／講談社／2014年８月）2.◆原爆投下決断の内幕（ガー・アルペロビッツ／ほるぷ出版／1995年８月）　　上　下3.◆私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した（チャールズ・W．スウィーニー、黒田剛／原書房／2000年７月）4.◆ライフ　第二次世界大戦史　戦時下のアメリカ（タイムライフブックス／1979年１月）5.◆原子力は誰のものか（ロバート・オッペンハイマー、美作太郎、矢島敬二／中央公論新社／2002年１月）6.●原爆は京都に落ちるはずだった（吉田守男／パンダ・パブリッシング／2018年１月）7.◆原爆投下　黙殺された極秘情報（日本放送協会, 松木秀文／新潮社／2015年７月）8.●原爆初動調査　隠された真実（ＮＨＫスペシャル取材班／早川書房／2023年8月）9.●原爆と検閲　アメリカ人記者たちが見た広島・長崎（繁沢敦子／中央公論新社／2014年１月）10.●アメリカの原爆神話と情報操作　「広島」を歪めたＮＹタイムズ記者とハーヴァード学長（井上泰浩／朝日新聞出版／2018年10月）11.●ヒロシマを暴いた男　米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦（レスリー・M・M・ブルーム／集英社／2021年７月）12.●盗まれた最高機密　原爆・スパイ戦の真実（山崎啓明／NHK出版／2015年11月）13.●ベニヤ舟の特攻兵　8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦（豊田正義／KADOKAWA／2018年７月）14.●ヒロシマから「内部被ばく」と歩んで（肥田舜太郎／クレヨンハウス／2013年８月）15.●絶後の記録　広島原子爆弾の手記（小倉豊文／中央公論新社／2012年12月）16.●原爆詩集（峠三吉／青空文庫／2009年12月）17.●禎子の千羽鶴（佐々木雅弘／学研プラス／2013年７月）18.●ぼくは満員電車で原爆を浴びた　１１歳の少年が生きぬいたヒロシマ（米澤鐡志／小学館／2014年２月）19.●ゲンバクとよばれた少年（中村由一, 渡辺考／講談社／2018年7月）20.●原爆の子　広島の少年少女のうったえ　上・下（長田新／岩波書店／2023年４月）21.●ヒロシマ・ナガサキ　二重被爆（山口彊／朝日新聞出版／2016年３月）22.●合本版　はだしのゲン１～７・中公文庫コミック版（中沢啓治／中央公論新社／2020年11月）23.●はだしのゲン　わたしの遺書（中沢啓治／朝日学生新聞社／2021年６月）24.●ナガサキ　消えたもう一つの「原爆ドーム」（高瀬毅／文藝春秋／2013年８月）25.●日本原爆開発秘録（保阪正康／新潮社／2015年10月）26.●原子の力を解放せよ　戦争に翻弄された核物理学者たち（浜野高宏, 新田義貴, 海南友子[ＮＨＫ取材班]／集英社／2021年８月）27.●「黒い雨」訴訟（小山美砂／集英社／2022年７月）鑑賞した映像作品の一覧１.●衝撃の瞬間６「長崎～2発目の原子爆弾」（Seconds From Disaster VI (Nagasaki- The Forgotten Bomb）／2012年／ナショナルジオグラフィック協会／二カ国語・45分）２.●ヒロシマ・ナガサキ:75年前の真実（Hiroshima and Nagasaki: 75 Years Later／2020年／hulu・ヒストリーチャンネルの共同製作／二カ国語・82分）３.●ヒロシマへの誓い－サーロー節子と共に－（The VOW from Hiroshima／2019年／製作：Not Just a Survivor Film,LLC／字幕・82分）4.●ひろしま（1953年／日教組プロ／監督・関川秀雄／原作・「原爆の子」／104分）　（無料視聴サイトへのリンク）5.●さくら隊散る（1988年／近代映画協会＝天恩山五百羅漢寺／監督・脚本　新藤兼人／110分）↓　「原爆投下決定の内幕」・上下↓　「原子力は誰のものか」「私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した」「原爆投下黙殺された極秘情報」↓　「戦時下のアメリカ」●広島市・長崎市への核攻撃と被害　概要春橋哲史（Xアカウント：haruhasiSF）