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カテゴリ:市民・主権者としての行動
10月7日の「第31回・原子力規制委員会」で、「MOX燃料加工施設(日本原燃)は、新規制基準に適合している」旨を結論とした審査書案への意見公募開始が決定されました。
MOX燃料加工施設とは、同燃料の製造工場のことです。 施設やMOX燃料の詳細・パブリックコメント制度・意見提出フォームに関しては、下記のリンクをご確認下さい。 (リンク) ●MOX燃料加工事業の概要(日本原燃) ●パブリックコメント制度(意見公募手続制度)について ●第31回・原子力規制委員会(10月7日) (意見提出フォームと審査書案等) ●日本原燃株式会社における核燃料物質の加工の事業の変更許可申請書(MOX燃料加工施設)に関する審査書(案)に対する科学的・技術的意見の募集について 意見公募期間は10月8日(木)~11月9日(月)です。 「科学的・技術的な意見の募集」とされていますが、「社会科学」も科学です。 「意見を提出しなかった」とすれば、「MOX燃料の国内での製造に反対しなかった」(=容認・黙認)と解釈されても、文句は言えないでしょう。 3.11を止められなかった主権者の責任として、公的チャネルを使って意思を表明するのは当然です。 11月5日午前に、以下の意見を提出しました。 ====私の意見、ここから==== 本審査書案の「適合」との結論に反対の立場から意見を送ります。 1.新たな核燃料の製造・使用は、所謂「核のゴミ」を増やす要因となる。将来世代へリスクとコストをつけ回す行為である。 2.MOX燃料を使用できるプラントが少ない為、使い道の無い核燃料を保有することになりかねない。 3.MOX燃料は冷却に時間がかかる為、冷却機能の維持に一層の注意と努力が必要となる。電力事業者と現場の負担を増やすことになり、電気料金の形で消費者へのコスト転嫁に繋がる。 4.新たに核施設を竣工・稼働させること自体が、リスクを高める行為である。 以上により、MOX燃料加工施設(製造工場)の稼働を認める事は、社会にとって便益が無く(又は、便益が極端に低い)、核のリスクを高めるだけの行為です。 「人と環境を守る確かな規制」に反するものと考えます。 従って、本審査書案の結論には反対です。MOX燃料加工施設の基準適合性を認めるべきではありません。 尚、この意見は私個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係の無いことをお断りしておきます。 (提出時に表示された番号の下4桁:**************7499) ====意見、ここまで==== この記事を読んで下さっている皆さんにも、広く提出を呼び掛けるものです。 難しいことを書く必要はありません。規制委員会の定めた厳密な基準にはこだわらず、「MOX燃料製造施設の竣工には反対です」の一行だけでも、主権者としての立派な意見です。
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春橋さまが、パブコメの記事を書かれたのを見て、
MOX燃料そのものに反対との意見を出しました。 理由は、使用済み核燃料を冷やさなくて位はいけない期間が長すぎて、次の世代に対する負担が大きすぎるから。と言うもの。 何も言わなければ、賛成にカウントされてしまうので、意見の表明をしました。 (2020.11.06 20:14:13)
きのこさんへ
記事の主旨にご理解を賜り、有難うございます。 多忙の中の提出、お疲れ様でした。 「黙っていたら、『賛成』とカウント」。 今の為政者のズルいところです。覆すには、地道に声を上げていくしかないのですよね。 (2020.11.07 01:26:30) |