The same pictures 5
付き合ってちょうど3ヶ月目の真夜中に、お互いの携帯電話に登録された異性の連絡先を消し合った。会話の流れの中で二人の将来の話になると、ちょっぴりまだ口ごもってしまうような二人だけれど、今まで真面目すぎるくらい真剣にお互いと向き合ってきた。”ケンカするほど仲が良い”なんて、月並みでありふれた言葉の羅列で、二人の関係を表現し尽くした気持ちになりたくはないけれど、少なくとも今の彼と彼女にとっては、他のどんな言葉よりもしっくりくるように思えたんだ。自分たちの存在意義、とかね…そんな小難しい言葉は二人の間には必要ないのかもしれないけれど、何かね、自分たちの真剣さへの証明書みたいな言葉が欲しくってさ、俺は今もこうして、君への言葉を紡いでいるんだろうなって。彼と彼女は、小さな節目を大事にしたいと考えていて、”次は半年目のお祝いだね”ってすごくキュートな笑顔で言う彼女は、たぶん、お気に入りのチョコレートケーキのこととかを思い浮かべてるのかなって、彼は彼女の、そんな何気ない可愛さが大好きだった。君とはいつも、新鮮な気持ちで会えたらいいなって、そう思ってるんだ。この前撮ったプリクラの、君の笑顔が大好きで、甘えた君、怒った君、強気な君、臆病な君、どんな君でも、俺の大好きな君で、君を眺めている俺がいる。俺は、たぶんね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。