紅影勇輝の~遥かなる地平へ~

2008/03/04(火)03:36

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紅影オリジナル詩!!(26)

愛の形を映した写真を、 君と二人で探している。 ”愛してる”って言葉を、 会話の中で軽はずみに言わないってことが、 彼と彼女、二人の付き合いのルールだった。 ドラマチックな恋愛をするためには、 二人が持っているくらいの障壁が丁度良いんだろう。 全てはそれを乗り越えるために与えられた 愛への試練だって…そう考える時に、 ”二人は二人で良かった” って、そう思えるんだ。 ねぇ…、 君の輝きが見えるよ。 それは、 彼のファインダー越しに見える、 彼女の放つ女性らしい柔らかな美しさ、 母性的な優しい強さだったりもするけれど、 それぞれの構図の中で、彼女は一層魅力的になる。 出合った頃とは随分変わったねって、 そんな風にしてお互いを褒め合っては、 よく照れ笑いしていた。 二人が二人で居る理由なんて、 それぞれなんだろうけれど。 信じ合い、分かり合い、 憎しみが生まれそうな時こそ、それを愛に変えて、 相手の全てを許し合う努力ができるような、 それは綺麗な丸で、 君の笑顔みたいに真ん丸で、 叩くと硬くて、 君を守り抜く芯のある鎧で、 触ると柔らかくて、 君を包み込むキメ細かい毛布で、 履くと弾力があって、 愛し愛されるほどに軽やかなゴム靴で。 去年、君と撮ったクリスマスの写真が、 まだデジタルカメラに眠っています。 今度、現像して持って行くよ。 俺は、きっとね…、 君を幸せにするために生まれてきたんだ。

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