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ドンキホーテが放火の疑いにより2店罹災し、若い従業員が殉職された。
ドンキホーテ独特の圧縮陳列が被害拡大の要因と事故が起こり、今更ながら話題となっているが、経営の場当たり的対応と無知、そしてリスク軽視が無ければが最悪の事態は避けることができたと感じている。 そもそもドンキホーテは飲食店でも無く、店内禁煙であり、作業も行わない事から、自ら出火するリスクは低かったと思われる。この事が経営の油断を生んだのだろう。 私もドンキホーテには行った事がある。店内の様子を見て即「火がでたら大惨事だな」と思った。 狭い通路は消火活動や避難を妨げ、高く積み上げられ視界を遮る商品は、消火器具・避難経路の位置把握を妨げる。そして何より「商品」という名の「燃え草」が多量にある点。燃えるものは紙や油だけでは無い。樹脂やカーテン等一旦火がつくと更に質の悪いものが多量にあったからである。 ドンキホーテは、どこまで把握していたのであろう? ものづくりを行う工場では当たり前の常識が、ものをつくらないドンキホーテではわからなかったのか?工場の安全管理を行っている人は、あまりの幼稚さに苦笑いをしているかも知れない。 消防法は守っていた。これがドンキホーテの言い分だとは思うが、消防法はあくまで「最低基準」。安全面を真剣に考えるのであれば消防法以外の取り組みを行うのが常である。 どうしても圧縮陳列を変えたく無ければ、あれだけの高リスク店舗、防災訓練の拡充・各種消火設備の拡充・土地を広くとり通路と視界の確保などいくらでも手はあったはずである。 会見で社長が涙を見せた。 あの涙の意味は何なのだろう? 聞けば、過去放火による小火が何度かあったらしい。 その以前に日本における出火原因のNO1は「放火」である。 自ら火を出さなくても店舗を増やしていけば、いつかこの様な惨事になることはわかっており、金銭面に対するリスクヘッジは保険で必ずやっているはずである。 ・本当に無知だったのか? ・利益追求のため安全面をあえて無視したのか? ・社員の事なぞ考えてもいなかったのか? ・かえっていい宣伝くらいに考えていなかったのか? 兎に角、言い訳もできず泣くしかなかったのだけは間違いない。 もちろん最も恨むべき相手は放火した犯人である。 しかし、馬鹿な経営陣の責任も重い。 無念の殉職された方々に心から哀悼の意を表すと同時にドンキホーテの今後に期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.16 11:53:00
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