どっぷりレビュー

暴力団の闘争で始まるオープニングに怖い映画なの？と一瞬身構えましたが、コメディのようで安心しました。

出演は「グッバイ・マイ・ラブ」でアン・ジェウクを執拗に追い詰める金持ちのぼんぼん役が印象に残ってるチョン・ジュノ氏と、「グッキ」で悪に染まりきれず次第に温かい心を取り戻すサンフン役を好演したチョン・ウンイン氏。他に校長役で小さい親分（by「オールイン」）も出演されていました。

上に触れたとおり、チョン・ジュノさんは私の中で「グッバイ・マイ・ラブ」のイメージが強いので、他の出演作を観るのさえ初めは躊躇したもんです。裏を返せば、嫌われるくらい上手い敵役だったということなんですけどね。

ヤクザの親分ドゥシク（チョン・ジュノ）は、インターネットを「シマ」だといって組の上層部に無知さを露呈してしまい、大ボスから高校の卒業証書と引き換えに縄張り与えると約束され、戸籍を二年ダブりの20歳に偽造し高校に編入する。

チョン・ジュノさんの実年齢は当時31歳なので約10歳のサバよみです。高級スーツにオールバックの組長スタイルから、ブレザーにリュック、髪はぼさぼさの高校生スタイルに変身。でも、見た目そんなに無理があると思えないから不思議です。

一番笑ったのは朝の登校風景。他の高校生と同じように徒歩通学のドゥシク。次第に周りが早足になり、一人走り、二人走り、つられて自分も走り出す。目的が何かも分からずに。その必死さが最高におかしかった！

ただ、これも人を叩きすぎ。かたぎの校長が女子高生を顔が変わるまでぶつか？しかもみんなのいる前ですよ。そこに学校の裏の部分が見えてくるわけだけど。コメディも女子高生とのラブロマンスも中途半端な感じでした。

ちなみにチョン・ジュノさんは現在（2005年11月）本作の続編『頭師父一体2』を撮影中だそうです。2は大学生となったドゥシクが教育実習で再び高校へ戻ってくるストーリーらしい。これで2を作るなら、他にも作って欲しい作品がありそうですがね。韓国ではこういうのがうけるのかしらん。

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