「魔王」(全20話)終了~。ネタバレあり
「復活」が面白かったので「魔王」も楽しみにしていました。12年前の高校生による同級生殺傷事件を発端として苦悩の人生を歩むことになった二人の男と、サイコメトリーという特殊な能力で事件解明を手助けする女性を描いたミステリーです。-----監督 : パク・チャンホン脚本 : キム・ジウ出演 : オム・テウン、チュ・ジフン、シン・ミナ、その他-----「復活」繋がりの俳優は、主役のオム・テウンさん、ドンちゃん、アン秘書くらいで脇役のおじさんたちは入れ替わってましたよね?個人的にはドンちゃん(キム・ギュチョル)が「復活」とはうって変わって人情派の事務長で再登場してくれたことと、和みキャラだったアン秘書がどもりのあるいじめられっ子という意外性がよかったです。オム・テウンさんは「復活」と同じく刑事役でしたが今回は復讐するのでなくされる側。復讐するチュ・ジフンは不気味なところが役にピッタリでした。「宮」よりこっちを先に観てたら、ちょっとは好きになってたかもなぁ。それぞれ背負っているものが重いので、だんだん観るのが辛くなってくるのですが物語の終盤、一連の事件がチュ・ジフン演じるスンハの復讐劇だと気づいたドンちゃんがいいこと言うんです。事務長も自分から去っていくだろうと思ってたスンハにとってたとえ犯人だとしても助けが必要なら「私はここにいます」と。その言葉にスンハはどれほど救われたことだろう。お姉さんも庇ってくれたし、最愛のヘインもそばで支えてくれる。それでも彼は自分を止められなかった。止めようとはしたけどね。そのことが悔やまれてなりません。同じ監督と脚本家が作った「復活」と「魔王」を観終わって、どちらが好きかと聞かれたら(別に比べる必要はないのかもしれませんが)。少なくとも心からの謝罪をし赦されたオス(オム・テウン)まで殺すことないと思う。復讐の虚しさ、愚かさよりも、やっぱりラストは希望がほしい。ということで私は「復活」をあげたいです。【関連商品】 Hot chili paper 特集「魔王」 トンネル絵本(原題:THE TUNNEL) ステラタロットカード