大人への階段 「さよなら スナフキン」 山崎マキコ ★★★★★
昔 MYCOMでエッセイを連載していた頃から 山崎マキコさんの書く文章は好きだった 視点が面白く繊細で 人間の暗部を突くのが上手いそんな彼女がメルマガで書いていた すたすた放浪記 ~ スナフキンを探して を書直した本 なにも自信が無くて孤独感を感じ いつも自分の居場所を探している女子大生「大瀬崎亜紀」の大人への階段をちょっとだけ登るストーリー「大人になったわたしは、いつしかうっかり「孤独感」というものの味 をおぼえてしまったのだ。 かつては自分の部屋に逃込み、1人遊びしていれば平安だったのに いまは違う。誰かと出会い、誰かに認められ、誰かに愛されたかった。 たとえば人生の師と仰ぐような人、そんな人と出会って、その人に認められたかった。」何をやっても上手くいかず 常に自分は他人とは違うのだという違和感と孤独を感じている 亜紀が 好きなもの100個書いてこいと言う宿題に ムーミンのスナフキンを思い出す「スナフキンは自分の背中に続く子どもたちにむかって 『ぼくについてきてもなにもしてあげられないよ』 と 冷たく突き放しながら、心のどこかでは今夜どこで子ども たちを寝かせたらいいか、そして子どもたちがお腹を空かせ たりしたらどうしようと心配するのだった。 わたしはたぶん、この世のどこかでスナフキンに出会いたいのだ」その時 バイト先の編集プロダクションのシャチョーに出会う亜紀は シャチョーの「大瀬崎は部屋の隅っこで文章をかいていればいいんだからね」と言う言葉に安心し やっと居場所を見つけられたとシャチョーの気に入るように頑張るしかし・・・「だれかにただ無条件に守られ、愛されなくても大丈夫なはずだ。 わたしは子どもではないのだから、愛がなくても生きていける。 そしてたぶん、だれかを愛する力だって持ち合わせているのだ。 スナフキンに会えなかったら、わたしがスナフキンになればいい。」最後の言葉が悲しくも たくましくもあるこの話はフィクション・・・らしいが ほとんど事実らしい山崎マキコさんといえば 田口ランディにエッセイを盗作されている http://sv3.inacs.jp/bn/?2002030000078031031928.cybazzi参照田口ランディは他にも好きだった藤森直子さんの盗作もあり嫌いな作家だったりする メルマガも精神世界のパーな話しが多くなり解約してしまったそれはおいておいて この本は人生に孤独を感じる人劣等感の固まりの人に読んで欲しいです<BGM アバ : S.O.S >