ふきうた#3:「紫陽花」/ふきのとう
作詞・作曲:細坪基佳発売年:1983(昭和58)年11月21日 アルバム『011』に収録 1987(昭和62)年10月21日 LP『緑輝く日々~日本武道館ライブ~』 歌詞全曲集をお持ちの方は、あれ?順番とばしたんちゃうん?とお思いでしょう今、よそのブログを見ても、ちょうど紫陽花の真っ盛り。今を逃すと、時季を外れた頃に紹介することになりそうで順番抜かしをしてしまいましたとばした曲はまた後に、忘れずにとりあげたいと思います。写真素材 [フォトライブラリー]前回と同じアルバム『011』に収録された曲で、シングルにはなっていません私自身、『011』の中では最も好きな曲であり、Myふきのとうベスト10を作ればその中に入れたいと思う曲です。メロディーがすごくきれいなんですね 細坪さんらしい感じです詞はどうでもいいというわけではありませんが、紫陽花というモチーフと音だけで感覚的に"この曲好き"と思っていました前奏からして、もうこの曲の世界にひきずりこまれるんですセブンスのコードをたくさん使っていますセブンス(=7度)、特に始まりのFmaj7…メジャーセブンス(=長7度)は不協和音でもあるので、幻想的な響きがします曲のKeyはAmなので、歌の終わりがAmで終われば普通落ち着くんですがAmにFの音を足したFmaj7で終わるんですね山木さんの下からのハモリの声が最後Fの音で(私にふりむく~♪の所)主旋のAとハモるのがものすごくきれいで、大好きなところなんです前奏、後奏とも同じで、Fmaj7→Em7→…の繰り返しで、曲全体がふわ~っとした雰囲気に支配されるような気がしているんです武道館ライブではコーラスも入って、さらにきれい。vocal, acoustic guitar:細坪基佳vocal, acoustic guitar:山木康世e.guitar:佐藤満 (※武道館ライブでは久保田邦夫)synthesizer:都留教博fender piano, synthesizer:今泉敏郎e.bass:河合徹三drums, percussion:平野肇 (※武道館ライブでは高杉登)紫陽花の花言葉が「移り気」なんだそうです人の心の移ろいやすさを、紫陽花にたとえて「あなたの心の内側は何色ですか?」と問うてくる。歌詞は、花言葉からヒントを得たような気もしますが…そんな…紫陽花の花のいろんな色の変化から、人の心の移り気を想像しますか? 私には考えられませんが…失恋したばかりの心境を想像してみる。何を見ても哀しい、紫陽花を見ても、あなたの心変わりが哀しい二人の思い出はどんなだったんだろう紫陽花といえば雨の季節、窓ガラスの雨の雫が私の涙のようだと……あぁ、哀しい歌ですね。ちょうど高校生の時ですね この曲を一生懸命聴いていたのは。詩や曲を作るのが趣味の友人がいたものですから、「紫陽花」という曲を作れと、無理難題をふっかけたことを思い出します彼いわく「プロと比べるのだけは勘弁して」と。 そりゃそうですね。H君ごめんなさい。1997年発売の2枚組CDベスト盤『GOLDEN J-POP/THE BEST ふきのとう』にも収録されました。 ファンには人気の曲だと思います。また2006年発売の『ふきのとうGIFT BOX』でも『夏』のdiscに収録されています。 試聴はココやここで