最果ての世界

2005/03/18(金)22:09

3/18 それぞれの感性。

読書の話。(17)

たくさんの分野に、たくさんの賞が存在すると思います。 でも、それは、何かの目安だとアタシは思うようにしています。 特に芸術に関しては、そうなんじゃないかなと感じるんです。 人それぞれである個性や感性、それはみんな同じものではないのだから。 自分が感動した話でも、必ず世界中の人が感動するとは限りません。 逆に、世界中の人が感動した話でも、自分が感動するとは限りません。 それは、個々それぞれにある琴線の問題で。それぞれの価値観の問題で。 有名な著者が選んだ作品であっても、必ず自分にとって良い作品だとは決まってません。 アタシも確かに、『直木賞』とか『芥川賞』だから買ってしまう事はあるんですが。 だからと、その作品自体に100%感動する。心が動かされる。 なんて、そんな事はありません。そんな事は言い切れません。 良い作品は、確かに多くの人を感動させ、驚かせ、心に残すと思います。 それでも、自分の価値観で本を選んで読んでみるのも良いんじゃないかな。 あと、最年少受賞者がと騒ぐのも特に気にしていません。 こういうのは、才能や努力の世界のような気がします。 若いからこそ書けるような物語だって、もちろんありますし。 それに、人生での経験が多いからこそ書ける物語だってあります。 どちらが良いとか、悪いとか、そういう問題ではないと思ったりします。 素晴らしいものを生み出すのに、年齢が関係あるのでしょうか? メディアは、アタシ自身があまり好きではないので(苦笑) 何かのミステリーでのセリフではないですけれど。 『殺人者は、狂気で命を奪う。しかし、記者はペン1本で人生を奪う』 どんなに素晴らしい才能を持っているか…。 それは、自分自身にも解らない難解な問題です。 だからこそ、それがいつ開花するかなんて全く解らないと思います。 アタシは、賞を取る事に対して年齢は関係ないと思います。 それだけのものを生み出す力を持っているのだから。 若くても賞を取ったからと言って、騒ぐものではないんじゃないのかな。 それに、周りばかりが盛り上がってしまうと本人の意思はどうなってしまうんでしょうか。 騒ぐ周りに、期待する周りに、態度が変わってしまった周りに。 きっと、本人が負けてしまう恐れだってあると思います。 才能を開花させる事の出来た人を、そっと静かに見守る方が良いんじゃないかな。 なんて、偉そうな事をたくさん書き連ねてしまいましたが(苦笑) みなさんは、どう思いますか?

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