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カテゴリ:日々のこと
マダムKさんの明るいニュースを読んで驚き、どこか羨ましくも
あり、とにかく胸があたたまる。 でも、ご本人はあれこれと悩んでいる部分もあるだろうなと思う。 女性は何かと家庭や子どもの存在が切り離せないのだ。 ここのところ、勉強の一方、自分が法科大学院に通う場合、 生活はどうなるかというシミュレーションをしていた。 だが、大きな壁と感じたのは学費でも仕事でもない。 やはり子どものことだった。 今年の春、近所にベースキャンプ(私営の学童保育)ができた。 夜は10時まで見てもらえるし、勉強はもちろん、夕食も出るしで 働く母にとっては最高のサービス。 大人気だそうで、うちでも娘が小学校に上がったらここを利用しようかと 検討している。 しかし、そこを利用する生活ということを想像したら、ものすごく ダウナーになった。 親の私は朝から仕事やら大学院の勉強。 しかし娘は夕食も親と一緒でない別の場所。 いくら「仕事・勉強を第一にする親の背中を見せるのだ」という ポリシーをもってしても、子どもとの生活時間が減ってしまうことに ものすごく抵抗を感じた。 うちの娘は割とはっきりと物を言うタイプのようで、寂しいことを 身体や言葉で表現するほうだ。 ただでさえ、そんな訴えを受け止めなければならない状態なのに さらに忙しいことにしていいものかと思い、大学院には 踏み切れなくなっている。 もうひとつ、二人目が欲しいと思いながらはや数年。 仕事に重きが置かれている今、転職したばかりの職場で入社1年にも 満たないのに産休・育児休暇をとることにも抵抗があるし、 休暇後は居場所があるのかという不安もある。 でも時間が経つのを待てば出産そのものが厳しくなってくる。 私も一昔前なら「マル高」と呼ばれていた年齢になっている。 いろんな事情が巡り巡って、欲しいと思いつつ踏み切れていない。 時々、まだ子どもがいないという人から 「子どもがいながら働く生活ができるか自信がない」と相談される ことがある。そんな時は、 「こればっかりは、そうなる前からあれこれ考えても仕方がない。 子どもが欲しければ作る、でいいと思う」 ……なんて返していたのだが、自分のこととなるとなんだか難しい。 だが振り返れば、今こうしてやっているのも、過去も現在も、子どもを 育てながら働いている人たちは山ほどいる、という事実が 私を支えているように思う。 勉強もそうだ。 司法制度が変わって、まったくもってひどい制度になったけれど、 それでも勉強と努力を続けている人たちがいることが私の支えになっている。 だから、マダムKさんには、どんなことがあっても勉強はぜひ続けていただいて、 いつかどこかの法廷で「弁護人は静粛に」などと言われる日を迎えたい。 (法廷で騒ぐのか>自分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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