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inパルコ劇場。
良いす! 良すぎす! 1年以上放置してたブログをわざわざ更新して人に広めたくなるほど、良いす!! 印獣の「印」は、印税の「印」。 印税欲しさに集まった3人の作家が、監禁され、ある大女優(しかし無名)の自伝を書かされるお話。 よいところピックアップ! ●大女優・三田佳子がそこまでやるか! 御年60を越える三田佳子さんだからこそ大女優のオーラ漂い舞台に妖しさと深みを与える。 なのに!クドカンの手にかかれば彼女もここまで笑いの要素になってしまうのか! 自伝なので波瀾万丈な幼少期も三田佳子が演じるのだが… ランドセルをしょった小学生などあらゆる姿に変身! 見たこともない三田佳子がそこには沢山あるのだ。 そんなにはじけちゃってるのに「あ~あ~やっちゃったよ~」っていう痛さがない。 脚本・演出のよさもあるが、彼女が演じながら恥ずかしさを感じていないからだろう。 いやはややはり大女優。 ●脚本の良さ! 誰がどうなるのか最後まで分からない展開。 3人の作家をじわじわと苦しめる大女優… その苦しみは、クリエイターなら誰もがわかる苦しみ。 そう、作り手にとって辛辣なテーマなのである。 大女優が無名たる所以は…自伝を書かせる理由は… 大女優と作家たちの知られざる縁は… いやぁお見事。 なんつーか、心が痛くなった。 世の中の性が悲しくなった。 でもそれ以上に満足感があったのは、 思っていた気持ちが見事舞台で具現化されていたから、だろう。 ●演技の凄み まぁあれだけのキャストと裏方を集めちゃあそうなるでしょう。 ねずみの三銃士はなんかハマリ役すぎて何も言えねぇ。 ●セット 舞台の作り方もハンパない。 2階のフロアが一部可動式。 まぢでビビるから。 ●映像 上田さんは神だ。 演劇界だけじゃなくともあれだけのものを少人数でやれるのはあの人しかいないはず。 圧巻のオープニングテロップだけでなく、 映像で館までの道を表現したり、 途中ちらちらと出てくる、昔なつかしの風景だったり、 そういうのも細かいのよね~。 舞台に白幕がなくても舞台自体をスクリーンにしちゃう。 シアター・オブ・マジシャンでございます。 どうやって作るんだろ、あれ。 一生かけて解析しても分からんだろうなぁ… だめだ。 言葉でうまく表せられないから、 あとは見て感じてください。 私の中ではこの舞台は先5年、超すものは出てこないと思う。 それくらい深く考えたしテーマ性があった。 ただ笑って泣いたりするだけじゃない何かを感じた。 その何かが何だか、ぜひ体感して知ってもらいたい。 ひとつ気がかりだったのは、見たのがプレビュー公演だったのだが、最後のセリフが、音楽の音量が大きく全く聞き取れなかったこと。 大事な大事な部分だったから余計に気になる… これはリピーターが増えると思うので、当日券狙いの人は早いうちに見ておいた方がいいと思うで!! 最後に… クドカンさん、あんたほんまに沖縄とことん好きやねぇぇ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.15 23:52:32
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