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えんげきざんまい

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2007.09.30
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カテゴリ:演劇感想
オセロ中島が初舞台ということが話題の「郵便配達夫の恋」
ずっと「郵便配達“おっと”の恋」と読んでいたけど、「郵便配達“ふ”の恋」だったんですね。
東京千秋楽の9月30日、観劇当日に分かったわけですけど。
まぁ何はともあれ、観てきましたよ!

郵便配達夫の恋

中島知子演じるあかりは、仕事も恋人との関係もうまくいかない日々を送っていた。
そんな折、母の死をきっかけに故郷の島に戻る。
遺品を整理していくうちに、その島の郵便配達夫・森尾(辰巳琢郎)宛の手紙を発見してしまった。
「何故、私でなく森尾さんへ手紙を書いたのだろう」
母と森尾さんの関係を疑い、母への不信感が一瞬あかりの頭によぎる…
あかりを心配し駆けつけたマネージャー・上村(西川浩幸)は、
「過去のことばかり見ているんじゃない。目の前のことから逃げるな」
と言ったりとあかり励まそうと頑張るが…
森尾の優しさ、上村の優しさが、次第に母親の手紙の真相に繋がり、クライマックスへ。
相手を大切に思うこと、立ち止まったときにも出口は見つかるってこと
そんなものを考えさせるストーリー。


えー。
なんつーか。
ピュアですね。

真柴あずき原作ってことで、とってもキャラメルボックスらしさが詰まっている。
晴れ手紙がモチーフなところ。
晴れ「夏休みが終わって欲しくない」的な台詞があるところ。
晴れ実らない片思い。
晴れ「○○(亡くなった人)は、私の心の中で生きている」という台詞
晴れストレートさ。クライマックスをスッキリ終わらせるところ(暗喩的に終わらせないところ)。
あまりにキャラメルらしすぎてちょっと展開が読めてしまったけれど、最後はその読みを大いにはずれさせてくれたから、合格(笑)。

それにしてもすっげーピュア

昔キャラメルボックスにすっごくはまっていた時、こういうファンタジーっていうか、心温まるストーリーが好きで、沢山キャラメルの舞台を観た。
今回はキャラメルの年齢層ちょっと上にした感じの劇だったもんだから、そのまますんなり受け入れられた、といえばいいのだろうか。
「たまごクラブ」を読んでいた人がそのまま「ひよこクラブ」を読むような、そんな感じで、自分の成長を感じたり。
懐かしさと新鮮さと、まぁほとんどが懐かしさだけれど、自分の演劇人生の原点を観た感じがする。
ピュアな演劇への思いを。
西川さんの台詞の言い回しや動きを観て、「こういう演技したいな」と思ってたのを思い出した。

あと、手紙っていいね。
「ひとつひとつの言葉に熱い思いがこもっている」
っていう台詞があって、あー確かにそうだ、って思い出した。
1997年かなんかの再演だから、手紙という手段は少し古いものとなってしまったけれど、
その古さを気にさせず、むしろ良いものと思わせたオーケー
昔ながらのポストや郵便配達用の赤いチャリ。
舞台の小道具も、哀愁?愛らしい?そんな感じ。んーワカラン!

中島知子は、昔NHKでやっていた「ルームシェアの女」で佐々木蔵ちゃんと共演していたから、彼女の演技にはとっても興味があったのですが、
演技は努力点でしょうか…てか周りの3人が上手いからそれに劣っちゃうだけだと思うけど。
しかし!!ギターの部分は褒めたい。
まさか劇中でギターを弾くとは!!
歌、意外と上手いし…(正直驚いた)。
ハスキー。


逆木圭一郎、辰巳琢郎はさすがのベテラン。
劇に味を出す、煮干と昆布。

東京での公演は終わってしまったけれど、今後も引き続きいろんな場所で公演があるようだし、是非、中島知子さんに頑張ってもらいたい。

どうやら、演劇空間のホームページ↓で1500円割引をやっているようですよ!!
http://www.340481.com/modules/special5/index.php?id=85





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Last updated  2007.10.01 01:58:39



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