2007/10/07(日)13:58
FABRICA(ファブリカ)[12.0.1]を観た
シアタートップスで行われているFABRICA[12.0.1]を観劇しました。
「UDON」「踊る大捜査線」の本広克行監督が“実験”として試みた舞台。
よく「観劇して感激」とかありきたりな感想を言ったりしますが、この劇はそーゆーのから程遠い。
心情劇?叙情劇?とにかく何も起こらない。
しずか。
再婚する夫とその妻。
40代だけど子供が欲しい。
夫には19才になる浪人の息子がいる。
そんな3人の人間関係を中心に、それぞれの周囲の人間の心情が交錯する。
夫の友人にはやはり家族関係で悩んでいる奴ら。
息子の友人も恋大き時期。
不倫、妊娠、不妊…
それを巡って、夫と息子と妻の関係ももつれあい…
人間らしさが出てるけど、ドロドロはしていない。
やはり日常的で静かな芝居だ。
高井浩子さん作の舞台を始めてみたが、これが高井さんらしさか?
それぞれの立場で考えてることが違うから、それぞれが対立したり、助けたりする。
なんかホント、人間て利己的で自己中で、どうしようもない。
でもみんな、くじけながらも精一杯生きている。
人間らしくて素敵じゃないか。
…そんな感じのメッセージを感じた。
サマータイムマシンブルースに未来人として出ていた役者が好演技。
近江谷太朗さんはギャグをもっと欲しかった。うーん消化不良…
観終わってからの爽快感もないし、いまいちパッとしないのは、本広監督ならではのてんやわんやのドタバタ劇を期待していたからか?
前回のFabrica[10.0.1]を観ていないので、どんな繋がりがあったのか気になった。
TSUTAYAでレンタルしてみようかしら。
Fabrica[10.0.1]
しかし、あれですな。
関係者。
終演後のロビー、多数がたむろしてご挨拶。
「ではお先失礼します」「ありがとうございました」そんな会話ばかり…。
家族や友人ならまだしも、会社関係の人多すぎ。
あんな小劇場で純粋に演劇観に来た人のが少ないんじゃないか…(私はその少数の1人ですが何か?)
そういうのを見ると興ざめしてしまう。
あまりに引いてしまったので、憧れの本広監督が目の前にいたのに素通りしてしまった(涙)
終わり良ければ…と言うように終わりがすっきりできれば良かったんだけど、やっぱりあーゆー光景を見ると観劇の余韻にひたれず…
あぁかなり消化不良。。。(∋_∈)
しゅん…