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カテゴリ:演劇感想
ナイロン100℃の舞台「わが闇」を千秋楽のマチネで観劇。
○藤○九郎さんをトイレットで目撃しました。 嘘です。トイレット付近です。 ![]() ケラリーノ・サンドロヴィッチの芝居を観たのは2回目だが、前回観た犯さん哉とは随分違いすぎる! でも今回のような真面目な芝居の方が絶対にいい。 作家の娘として生まれながらも夫婦喧嘩に苛まれ母親に死なれた3人の姉妹たち。 長女、父親と母親の争いを見ながら育ち、実話を元にした小説を書く。 次女、心優しく育ち大恋愛ののちに結婚。 三女、アイドルを目指し上京。 しかし、しかしみんな、上手くいかず… 新しい母親は17年後男を作り失踪、父親は寝込むようになる。 長女は作品が次第に売れなくなり、連載も打ちきりになる。 次女は夫の横暴な態度に愛想を尽かす。 三女は売れない現実に気付き実家に戻ってくる。 (↑ここらへん「偏路」に似とる!) あ、忘れてた。 我らが「石鹸」、三宅弘城さん(勝手に自分たちのもの呼ばわり)は、作家の父に感銘を受けて転がり込んできたお手伝いさん・三好未完役。 本来は作家としてデビューを目論んでいただろうに、そのまま歳をとってしまったという役。 うん。石鹸らしい真面目で優しく熱いキャラクター。 ちょっと笑いとってる。 でも笑いとってるので勝るのは大倉孝二氏やろ!! 作家の父親のドキュメンタリー映画を製作するアシスタントの大鍋さん。 テンションがやけに高く興味がころころ変わり話がそれる愛すべき異分子。 恋人にゾッコンも、フラれて傷心の末仕事をボイコット。 撮影したテープの存在をうんこ中に忘れてしまうおバカさん。 マジ楽しすぎる… 存在感あるわー。 という、役。 てゆーか。 みんな暗い! 暗すぎる! 過去や現在に挫折しまくっとる!! なのに、今後も生きていかなければならない。 何があっても歩き続けなければならない。 そいつらの未来は描かない、現実を描いたお話。 やっぱり暗い。 暗いのに、笑える。 笑かしてくれる。 それが逆になんか悲しくなる。 現実を浮き彫りにしていて… でも楽しいよ! そんな芝居。 なんかここまでしっかり内容を覚えていられる芝居は久々だなぁ。 それほど説明しやすい、そして印象的な芝居だったのだろう。 今年の観劇を締めくくるに相応しいものでした◎ それと、映像照明というのだろうか、光にあてて出てきた文字がすっごく綺麗で、ザーっと砂の横線がディゾルブ(?)するとことか鳥肌が立った。 文字も綺麗に出てきて、完全なスクリーンのムービーじゃないのに、どういう映像演出を使っているのか気になりまくった。 でも一番気になったのは、トイレットから出てきた○ドカンさんだな。 次のケラリーノ氏の演出作品「どん底」も随分暗そうで… どうしてこうも… いやいや、楽しみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.07 07:31:48
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