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カテゴリ:演劇感想
「失われた時間を求めて」観劇
![]() 初・阿佐ヶ谷スパイダース ![]() 2回目のベニサン・ピット ![]() 3回目の中山祐一郎 ![]() ![]() 1・2・3で縁起も演技も良い感じか?! という感じで感想書きますが、 観念的 という言葉がぴったり。 でもすっきり ![]() --------------------------------- ![]() 追う女。 何かに気付く男。 本を読む男。 女は猫を探す男につきまとう。 それゆえに呑まれていく、長い夜へと。 気付いた男は女と話し狂乱する。 「これまでじゃなくここだったんだ」 気付いた男は猫を殺したという。 猫を探す男はエプロンを見つける。 女は出口を見つけられない。 本を読む男は本当のことを言っているのか分からない。 ただ確かなことは、「夜」。 それと… 落ち葉…? --------------------------------- 観念的なものの割には珍しく自分なりの理解ができた。 「現実逃避」。 なんとなくみんな自分が好きなんだなって思った。 自分の今ある現状を変えたくて、長い夜に彷徨って現実逃避してるんだなって。 アタシがそうだからそう思ったんだと思う。 シンクロです。 だって明日が来るのが嫌だし、 夜に現実逃避したくなる。 妙な所でひっかかったこのお芝居に、 やっぱり縁を感じるのだ。 観念的な芝居は苦手だが、 この劇は観劇後にすっきりしていたから、 良い作品だったんだと思う。 舞台美術、最初は 「この装置でベニサン?もったいない!!」 というほど限られた空間利用(奥と上手下手を壁で囲み、三方にドアが1つづつ)。 と思ったのだが。 後半で奥からすけて空間が見える。 さすが!それがベニサンだ!! そして、観客との距離が近い。 息遣いまで聞こえそう。 みんな演技も上手いから集中する。 セリフの間も緊張する。 人の咳も気になる。 ほのかな明かりとともに、 静かな雰囲気がでていた。 キャストについて。 初長塚さん見物だったが、 長塚さんてご自身も演劇やられるのか。 お父さんを少し思わせる演技、声…というより仕草? フラバン茶を思い出した(ゴメンナサイ)。 中山氏はすごい。 震え様、怯え様。 最後列から汗が見えた。 奥菜恵はミステリアスな役柄だったが、 違和感なくすんなり入ってきた。 ということは良かったんだろう。 主人公的存在。 目でかいな~と思ってた。 伊達氏も初見物。 しかし一番出番が少ないからか、 あまりこれが良かったという批評もできない。 奥菜同様、すんなり入ってきたから 悪くはなかったんだと思う。 でも役柄の性格に対する印象も薄い。 でも伊達氏の顔はばっちり覚えた。 どうやらいつもの阿佐ヶ谷スパイダース作品はこんな観念的ではないようで。 もう一度観たいかと言えばNOだが、 阿佐ヶ谷の次回作は是非観たい。 ![]() 阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS 『失われた時間を求めて』 http://asagayaspiders.net/ 上演期間:05/08(木)~05/27(火) 作・演出:長塚圭史 出演:中山祐一朗 伊達 暁 長塚圭史 奥菜 恵 3人とひとりと長い椅子 そしてどうしようもなく夜 ばくばくと 呑まれていくのか 恐るべきものへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.12 01:04:34
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