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カテゴリ:演劇感想
なんと!
『まどろみ』が倉持氏作品の初観劇だったんですが、 こんなに食いついてしまったとは!! ![]() 自分とそっくりの人間を見るというドッペルゲンガー現象。 それをモチーフとした舞台。 やはりあらすじに関する予備知識のないまま観劇してしまったが… そういうことだった。はは。
てなかんじでした。 ええ。 非常に頭の中「?」マークで埋まる。 しかしそれが非常に良い緊張感と期待感を生む。 …て、アタシ「失われた時間を求めて」とか「恋する妊婦」とかでもそう書いてないか?! いや、それとは違うんだ。 だまされながら観る感覚。 話が抽象的で分からないというわけでなく、 だれが本当のことを言っているのか、どれが現実なのか、 そういう意味での「?」。 結局どれが真実だか分からぬまま芝居が終わるが(理解力足りないなぁ)、 最後の結末が衝撃的で、「!」に。 それははっきりとした真実で、事実。 現実や真実がどれ云々よりも、話の不確かさが心地良い。 あやふやな設定で観客に終始考えさせる演出・脚本力に脱帽。 こんなに何が嘘か本当か邪推した芝居は初めてだ。 そういう意味で自分の中では斬新だった。 (ポツドール以来に感じた斬新さ!) 後で結局どういう設定だったのだか、 パンフレットや各演劇批評ブログで確認して分かったけどね。 は、はずれた!! やっぱり騙されていた… でも知らない方が良かったかも。あやふやな方が魅力的なストーリーだと思う。 役者。下手な人がいない。 演技に疑問を持たないからこそ話に純粋に酔いしれる。 ということはやはり、客を惑わせるような演技力にも脱帽。 近藤公園がすっごく格好良く見えた。 どうしよう。 ともさかりえも舞台人というイメージは全くなかったが 全く違和感なし。 ![]() 他の方は初見? と思ったら村岡さんは『キル』で、 六角さんはいろんなドラマ(死化粧師とか野ブタとか)や『橋を渡ったら泣け』で観てた。 あーあーあーなんで記憶ないんだろ。 先日から気になっていて、その期待に見事こたえてくださった倉持裕氏ですが、 パンフやプレイガイドのインタビューを読んだら、 「岩松了」 という言葉がちらほら。 ほほう、岩松了の舞台に出ていた人だったんですね。 かなり岩松氏の影響を受けていたようで。 舞台も確かにテイストから岩松氏の影響をうかがえる。 でも岩松氏とは違う、脱却されたテイスト。 (だってアタシ岩松作品苦手だもん) すごいなぁ。 さぁペンギンプルペイプパイルズのお芝居も楽しみになってきた!! (7月、『審判員は来なかった』) 近藤公園のために、 今秋の劇団外、本谷有希子も絶対観ると思う。 どうしよう。 う~んとりあえず良かった!!良すぎた!! --------------------------------------------------------- M&O plays プロデュース『まどろみ』 作・演出 倉持裕 キャスト ともさかりえ、近藤公園、村岡希美、玉置孝匡 六角精児 日時 東京(あうるすぽっと):2008年5月15日(木)~25日(日) 石川(こまつ芸術劇場うらら):2008年5月29日(木) 神奈川(藤沢市湘南台文化センター):2008年5月31日(土) http://www.morisk.com/plays/mado/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.26 01:48:41
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