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カテゴリ:演劇感想
これまで何回も日本で上演されているらしい『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。
そんなこととはつゆ知らず、映画しか見た事なかったけれど、 なんとなくチケット取ってみたので、行ってきた。 ![]() んー。 映画のあらすじすっかり忘れていたけれど、このミュージカル見て思い出したわ。 オカマの話。 ---------------------------- 東ドイツに生まれて親の愛情を受けずに育ち、 ある日「愛の起源(The Origin of Love)」について母親に聞かされる。 人間は身体が二つくっついてあったのだが、 神様が怒りを下して人間を真っ二つにしてしまったというお話。 だから自分には「カタワレ」がいて、その「カタワレ」を探し1つになるのが“愛”なんだ、と。 その後アメリカ兵と愛を交わすようになり、結婚と自由を手に入れるためにアメリカへ。 自由を手に入れるためにある一つのモノを残して…(=性転換) しかし手術の不手際で彼には1インチ残ってしまう(=アングリー・インチ)。 アメリカに行った後アメリカ兵に捨てられ、 ロックバンドで歌いながらなんとか食いつないでいるそんなある日。 トミーという少年に出会い、 彼に音楽を教え、愛に溺れていく…が。 トミーはヘドウィグを裏切り、教えられた歌をパクって有名になってしまう。 ---------------------------- そんな話でしたねぇ。 詳しくはオフィシャルサイトを見てください。 アタシはね。 映画の意味のわからない世界観が好きだった。 演劇でも山本氏の妖艶さがガンガン伝わってきてとても良かった。 オカマっぽい喋り方。身のこなし方。 観客との間合いの取り方。 アドリブの程よい使い方。 そして歌ね。 力強い。 英語だからどんな意味だかさっぱり分からないけど、 パワフルなのね。 ヘドウィグのバンドのメンバーで彼を支えるイツァークという男がいて、 その役をソムン・タクという女性が演じているのだが、 彼女もすごくパワフル。 2人の演技だとか、舞台だとか、そーゆーのは良かったんだけどね。 残念な点2つ。 1.かねてからのヘドウィグファンのノリについていけなかった(あるいは山本ファンか?)。 みんなヘドウィグ登場から「キャーーーーーーーーーーーー ![]() ![]() 「ライブじゃないんだから…ミュージカルでしょ?」と思いややひいた。 こぶしとかつきあげている人もいてさ。 ロック・ミュージカルってここまでやるのが礼儀なのかな。。。 ゆっくり観たかったからマイペースに観てたけど。 それにヘドウィグが喋るたびにキャー。HAHAHAHAHA… そんなに面白くないのに過敏反応していませんか? やっぱりもうノリの分かる常連さんのみ反応している感が否めない。 歌も何回も観ていたらCDとか買ってるだろうし意味が分かるんだろうけど、 わたしゃ分からないですよ。 4年前ぐらいに見た映画の知識しかないんだしさ。 字幕流して欲しかったなぁ。 2.映像がちゃっちい。 自分、ビジョンに流れる絵はかなり見るほうなんですよ。 絵と歌、両方あわさって世界観出してると思うからね。 でもさぁ。 今回の映像はどう見てもカラオケの絵のようなレベル(HYPER JOYのSHOW劇クリップ的な)。 なんかさぁ、いい歌なのに、なぜPOP体っぽい文字で歌詞を書く? 雰囲気ぶち壊しちゃいますよ。 波の絵も、顔の絵も、ロックの音に合わせる絵ではない…。 熊さんのグミの歌(SUGAR DADDY)では、かわいいテディベアのシルエットが出てきて歩いている映像。 それも違うなぁ、と思った。 もっと、ロッキンな感じの激しい映像にして欲しかった。 映画の時の絵は良かったのに。手書きチックだったけど、バンドの音楽に合ってた。 批判しつつも、演劇としては良かったと思います。 山本氏・ソムン氏の演技は。 欲を言えば、もっと狭い会場で、常連さんの黄色い声ナシで観劇したかったな。 そしたらパーフェクトだったでしょう。 ツアーファイナルだし、山本ヘドウィグ公演はこれで終わり…と思いきや、 「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」~ツアーファイナル大打ち上げLIVE~ジョンも来るよ! があるらしいですよ。 6/21(土)ですよ。 その日はグループ魂のぱつんぱつんフェスティバル1日目ですよ。 とりあえずまた映画のヘドウィグが見たくなった。 非常に映画への回顧の気持ちが強い。 山本耕史主演「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」公式ホームページ http://www.hedwig.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.16 01:07:05
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